建国記念日におこなれた、健介オフィス・後楽園大会のサムライ中継を観ました。


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もし会場で観ていたら違う感想になるのかも知れませんが、終わってみればメインだけのワンマッチ興行を観た様な感覚になりました。

セミは、飯伏がメインに出る中嶋を意識して、三年前の大晦日に澤にむかって暴走した時並みに、

秋山目がけて突っ走るのかと期待をしてましたが、あの肩の状態では…ねぇ。

という訳で、メインのKENTAvs中嶋。

中嶋による、場外マットがあるか無いかのギリギリの床にKENTAの脳天を落としたDDTが出た後と、

KENTAによる、奈落式のファルコンアローが出た後、

これらの、試合の流れが止まりかけた場面だけは気に食わなかったのですが、

それ以外は二人の抗争の集大成に相応しい、物凄い試合だったと思います。

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ガオラが、全日本バンケットで丸藤vsカズを放送するのが、来月末or四月の頭になるみたいなので、

現時点では“暫定”という前置きが必要なのは辛いところですが、2009年のベストバウトに限りなく近い試合だったんじゃないか、と。

昨年のベストバウト・丸藤vs近ちゃんの一戦は、初対決だからこその新鮮さが興奮に繋がって高評価された部分がありますが、

こちらの試合は、何度となくぶつかってきた二人の感情の積み重ねがあって、ファンが期待感という名のハードルが高くなっていた事を二人が意識して、そのハードルも乗り越えていたであろう名勝負でしたね。

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試合展開としては、KENTAが優勢で、ハードな蹴りの応酬が中心だったのですが、

序盤はお互い胸板からボディーへの蹴りオンリーだったのに、

時間が経つに連れて、中嶋はデスロール・KENTAはGo2スリープを狙う為の伏線として蹴りまくる!という感じで、

パッと見いは、小橋vs健介のエンドレスなチョップ合戦の蹴りバージョンみたいな攻防ながらも、

二人なりのやり方で試合展開に変化を付けていった事にまず感心。

ポイントポイントで中嶋のアンクルホールドは見られたものの、相手の脚を一点集中攻撃をしなかった事もあってか、

30分越えの試合ながらも、二人とも蹴りの説得力が全く落ちないところを見せられたもんだから、

二人のコンディションの素晴らしさにまた感心させられました。

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特に、終盤に『ドラゴンゲートの大田区大会で鷹木を武勇伝の欠場に追い込んだ』並みの迫力だったKENTAのバズソーキックの連打を食らいながらも、

ラストのGo2スリープ狙いを空中で切り返してからは逆襲に転じて、

一気にデスロールによるフィニッシュに持っていく流れは、テレビの前で声をあげてしまいました…

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蹴り以外の攻防では、手の内を知り尽くしている者同士ならではの、流れる様な相手の裏のかきあい・動きの読み合いが見れたのも、これまた良かったなぁ。

そんなKENTAと中嶋。

健介オフィスがノアから(おそらく)距離をあける余波で、またしてもシングルで闘う事になったのですが…どう考えても無謀ですよね。

お互い手の内を見せ尽くして完全決着がついたシングルからひとつき足らずのインターバルしかないのに、

今回のシングルを観ていないファンや、週プロの佐久間氏がこの日以上のハードな試合を求めそうな流れは非常に無理がある。勘弁してやってほしい。

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それでも、健介vs秋山よりは中嶋vsKENTAの方が武道館の観客の声援を集めそうな気はしますが、それは二人のモチベーションとは関係はない話ですから(苦笑)

ここからは妄想。

一連のノアの危機説がなければ、ひょっとしたらグローバルタッグリーグで

『高田&えっちゅーさん以来の、宿命のライバルの呉越同舟タッグ』

として、ヘビー級のタッグに立ち向かうKENTA&中嶋!なんていう、心地よい春の夢が見られたかも知れないのになぁ。勿体ない。

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あと、ここからは余談になりますが、

中嶋とこれだけボッコボコの試合を続けるKENTAが、早かれ遅かれ新日本の同年代の選手とやる形になっても、

ファンもKENTA本人も充実感を得る試合は観られるのだろうか?と、やる前から不安で…

そりゃ、例えばKENTAと新日本のヘビー級のトップ選手であるとか、KENTAとコトナの金本の絡みが実現するなら一応観てはみたいんですけど、

新日本のマッチメーカーにしてもノアのマッチメーカーにしても、ヘビー路線とジュニア路線はきちんと線引するでしょうし(個人的にはくだらんけど)、金本はしばらくは新日本よりもドラゴンゲート参戦に比重を置くでしょうから…ねぇ。

万が一KENTAが新日本との絡みに乗り気じゃないなら、若き日の田村潔司ばりに新日本との絡みを拒否して、

ノアの所属ながらも別枠の存在になって、健介オフィスや元GPWA加盟団体の選手がノアに参戦する時の受入先を引き受けてしまえばええのになぁ(誤爆)

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