先日は、映画『鴨川ホルモー』を観てきました。今回はその感想です。

なお、パンフが売り切れていたのでそこまで大した事は書けません。ご了承下さい、という事で。

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《以下ネタバレ注意》


バーニング!の圧力に屈しまくりの松竹が配給しているからなのか、

YouTubeに重きを置いた(様に見える)、地上波のテレビに頼らない邦画のプロモーションは、日本のファンには馴染みが薄いからなのか、

はたまたリアル白夜行の山田くんが主演ではパンチ力に欠けるのか、

世間的にはそこまで話題になっていないけど、なかなかどうして。

ムチャクチャ面白かった。

年末に、2009年の映画ベスト5ぐらいを選ぶ時には

『これは絶対入れないかんよなぁ〜』

というぐらい笑わせてもらいました。

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でもなぁ。何というか…

怪優・荒川良々さんが実質的な主人公か?と錯覚するぐらいに取り扱い方が巧いのを筆頭にして、笑わせ方が非常にずるいねんなぁ(笑)

しかし『ヤッターマン』や『少年メリケンサック』の様なエゲツない・心をざわつかせるギャグが連発される訳では決してない。

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ホルモーのシーンを筆頭にして、観る側が『オイオイ!(笑)』とツッコミを入れざるを得ない様な台詞が飛びかったり、小道具を使っていたりという、シュール極まりない場面の連続なんですけど、

役者さん達は皆真面目に、一昔前の青春映画っぽく演じているところが、実にくだらなくて素晴らしい(笑)

後半、17条ホルモーの開催に向かうに連れて、京都滅亡の危機!っぽくなっていって、

話の規模が無駄に大きくなっていくのは『アレッ?』と思いましたが、それ以外はあれだけデタラメなストーリーなのに、あまり違和感はなかったですし。

まぁ、今にして思えば、あまりにも唐突に『レナウン娘』の歌が使われたり、

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主要キャストの所属する学部の説明とホルモーのライバル大学の紹介に気合いが入っていたから、

てっきりその辺がラストに向けての伏線になるのかと思いきや、

実は全く伏線じゃなかったりして、スカされた感は残るんですけど、CGフル稼働のオニ達の大活躍を観ていたら、そんな細かい事は確実にどーでも良くなるというか。

これは何げに凄いかも知れない!?

これはたぶん、本木監督が映画の早い段階で

『ホルモーは知ルモノニアラズ 感ズルモノナリ』

と、部室のドアに貼り紙をする形で、堂々と言い訳をしていたからなのでしょう。

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あの貼り紙を観たら

『あぁ、この映画は観ながら深く考えたらいけない。感じなければつまらなくなる映画なんや』

とわかりますし、失禁やらチョンマゲやらは深く考えない事が前提のギャグが続きますから(苦笑)

逆に考えたら、あの貼り紙を観てその意図に気付かなければ、

『ふざけすぎてて訳わからん』

という感想も出てくるんでしょうね。

嗚呼、先週のアシッド映画館では『おっぱいバレー』は紹介されて、鳥井のムッちゃんはなかなか厳しい事を言っていたのに『鴨川ホルモー』がスルーされたのはちょっと悔しい。

これも、サイキック打ち切りの余波なのか…?

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そうそう。

この映画を観て、他に僕がしみじみと思った事がありまして。

原作がどうかはわかりませんが、これって実は遠回しにギャグにしているのか?と疑ってしまうぐらいに、製作者側が京都に対して愛情を持っているのが伝わってきたんですよね。

オニの活躍で、一回観ただけではあまり気付かない可能性はありますが(汗)、

京都名物の芸者さんを必要以上にエキストラとして使わない前提で、ロケ地は京都らしい風情があるところを選んでましたよね。

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それに、間違いなく『京都だから』キャスティングされた筈の、笑福亭鶴光師匠&KBS京都の競馬中継担当の澤武アナの実況解説のコンビも、妙な味がありまくりで良かった(笑)

このコンビは、また何らかの機会で実現してほしいですね。

今回は、こんな感じで。

カイダー・ピッピキピー!

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