最初に結論から書きますと…

斎藤氏が良い仕事を披露するところから始まった建築現場マッチは、今回も物凄くて素晴らしかったですね。

大満足させられました。




まずは竹田について振り返りましょう。

いろいろあったタッグリーグの主要試合は観ていたので、イサミ＆竹田の七転び八起きチックな成り上がりストーリーは把握をしてはいました。

しかし、ＫーＤＯＪＯ時代は一匹狼だったイサミはともかく、竹田のシングルでの大一番なんて観た記憶がない(すみません)ので、

『大技を乱発しない勝ちパターンを持っているし、文体のメインを張るに見合う実績は得たけど、

アマンドラ興行では木村のミス(？)でケガをさせられたし、大日本でも応急処置をしたまま試合に出ていたのをみるに、初のシングルのメインで宮本が相手となるとちょっとどーかなぁ…？』

という感じの軽めの疑いの目で、煽りＶＴＲを観ていたんですよね。



でも、中牧の新日本東京ドーム参戦時を彷彿とさせるパフォーマンスみたいなもの＆スタイルＥ勢を引きつれての堂々の入場を見せられたら、疑ってスマンかった！と思いました。

そりゃそうですよね、大日本には参戦していない仲間達にセコンドを依頼するんだから、

あの形式でのデスマッチであってもムチャクチャ自信があったのでしょう。

本当いいハートをしてますよ(笑)

試合は試合で、いきなり大流血しながらも(あれはデコを深く切り過ぎやで)バンバン受け身はとるし、

終盤脳天から落とされた雪崩式フランケンを受けてもケロリとしてるし、

蛍光灯があってもお構いなしでスピアーをカマしたりしてイカれてるし、

相変わらず溜めのあるスープレックスは放つしと、王座初挑戦としてはほぼ百点満点に近い試合っぷりだったんじゃないでしょうか。




ぶっちゃけた話、竹田が短期間でブレイクしていくのと同じ時期に、

千葉の倉庫でタモさんになったりパンサーになったりしている稲松三郎の姿を見て、僕はいつも

『そっちに行くより先に、中途半端になっていたデスマッチ路線に再々参入をして、一回でもデスマッチ王座に挑戦せんかい！』

と僕は苛立っていましたが、この日の竹田をみたら、今の稲松と竹田では、どうしようもないできない差がついているのがわかったので、稲松に対しては

『おめぇはそれでいいや』

と割り切れる様になりました(爆)

そんな稲松はさておきとして(苦笑)自分のところだから書きますが、

ハトえもん等の日記を読む限りは他のスタイルＥ勢はまだ頑張っている方だと思いますけど、

よりによって剛竜馬を招聘してる大久保ちゃんは勿論、ＵーＦＩＬＥの大将の田村潔司も、竹田の活躍を観て影響を受けたら、ぼちぼちまともな自己主張をしてくれよ！って話になりますよ。

何とかならんものかと小一時間…。




かたや宮本。

バキューン！に挑戦してから、七番勝負や昨年のＷＸとのロングラン抗争を経て昨年末にデスマッチ王座のベルトを奪った訳ですが、

それまでは負けが先行しながらも後輩を迎え撃つ形だったのに、

宮本ならではのデスマッチ王者像をファンにアピールしたんだから、一連のデスマッチでの玉砕も無駄ではなかったんでしょうね。

そんな宮本の踏み台になったＷＸの長期政権も、長い目でみれば決して無駄ではなかった…

いや、そうは言えないか(汗)

とにかく、宮本は宮本で素晴らしかったなぁ…。




あと、須山さんをここまで言わせた宮本の足場からのムーンサルトプレスについて、一言言わせていただきたい！というか。

僕としてはですねぇ、確かに足場を一気に駆け上がる姿も抜群にカッコ良かったけど、

それよりむしろ、頂上に昇ってから飛ぶまで数秒間溜めた姿は、

ブル中野による金網のてっぺんからのギロチンドロップに行く直前の合掌シーン(詳細は各自調査)の神々しさと、かなりダブッて見えたんですよね。

あの溜めがあったからこそ、ムーンサルトで宙を舞っている時一瞬時が止まった様に見えたんですよ。えぇ。




ただし、対空時間が長いんだからそう見えても別に不思議ではないやろ、というツッコミは禁止でお願いします(笑)

とにかく、あれがあったからこそ、狙ったのかアドリブかはわかりませんがヒザが竹田のボディーを直撃してしまった説得力の高さにも繋がったと思うし…。

誰が相手になるかはわかりませんが、建築現場マッチがみたび組まれる日まで、あれだけ神々しいムーンサルトはおそらく観られないでしょう。

そう思うと、勿体ない話にはなりますが、

ファンの欲求をじらせれるだけじらす手腕が求められるのも、これもまたプロレス。

こっちのＡＧＡＩＮも、ひっそりと期待しときますかね…




最後に。

この試合を観せられた伊東と葛西はどーするんかなぁ。いやマジで。

登坂さんなんかは１５周年記念興行で組みたいところでしょうが、

伊東と葛西の今のコンディションをみる限り、宮本vs竹田とは違う凄さの極限の世界を期待するのは酷だから、

このまま『無かった事』になったとしても僕はスルーしたいですね。

実際、二人とも気持ちはあっても体を付いていかせるには相当きついやろーし…ねぇ。

今回は、こんな感じで。




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