先日『曲がれ!スプーン』を観てきました。
『ABCアシッド映画館』が現時点では最後にプッシュをした作品に相応しい、非常に面白い作品でしたね…
※携帯版ホームページ
※PC版ホームページ
《以下ネタバレ注意》
『ABCアシッド映画館』が現時点では最後にプッシュをした作品に相応しい、非常に面白い作品でしたね…
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基本的には『サマータイムマシンブルース』ばりに緩〜いストーリーなのに、
怪しすぎる名前の『カフェド念力』で繰り広げられた密室劇の中で飛びかう台詞と超能力の多くが、
『キサラギ』ばりに後のストーリーの伏線になっていて…
いや、カフェド念力のシーンだけではなく、本編冒頭の『風の漢字とドラエもんの鼻のラインが似ている』でさえ、
後に主人公・米がクモ絡みでカフェド念力に足止めされるという、ストーリーの肝の部分の伏線になりまくっていたのには、
全体的に緩〜いストーリーだった分際立っていたので何回も大笑いしつつも、
びっくりさせられましたし、同時に唸らされました。
何やかんやあって米がカフェド念力に辿り着くまでの流れと、
カフェド念力でエスパー達が挨拶代わりに超能力を披露してウォーミングアップをしていく流れが、
一致していくまでの構成はベタな部類に見えた分、余計に完成度が高く見えましたねぇ。
これはもう、この映画の原作となった上田誠さんの舞台『冬のユリゲラー』を自らの嗅覚で見つけて、
その舞台を映像化する事ができて、尚且つ長澤まさみに対して、
舞台版の世界観をできるだけ映像化する意向に従わせた本広監督の勝利なのでしょう。
これは素直に頭が下がります。
それにしても…
振り返ってみるに実質的な主人公だったエスパー達を演じた(パンフの解説文によると)小劇場界のゴールデンキャストの皆さんの演技は素晴らしかったなぁ。
序盤、エスパーという究極的に非日常の存在が集まっていて、あたかも日常会話を交わしているかの様なノリで、緩〜い超能力が次々と披露されていき、
途中完璧に近いタイミングで夙川アトムか?と錯覚するぐらいに胡散臭いビジュアルの細男さんがその日常会話の輪に参入して、
緩〜い筈の超能力を目の当たりにしてからの細男さんの驚きのリアクションと、それを観て
『いやいやいやいや』
と謙遜しつつも、更に細男さんに興味を持つ渋い演技がわかりやすいの何の。笑えました。
個人的には、細男さんのリアクションに負けないぐらい笑いのツボにはまったのは、
エレキネシスのアンちゃんの超能力を披露する時の表情。
仮面ライダーの変身シーンを元にしたかの様なオーバーなポーズを経てから見せる死にそうな表情は、
舞台の上から劇場の最後部の座席まで『何かとんでもない事をやっている』のが見える事を意識しまくっていたもんなぁ。
そんでもって披露される超能力が実に緩い!
日常生活で使えそうな割にそうでもない(当たりクジ付き自販機も随分減ったし)のにリスクがかなり大きいなんて、実にくだらない(爆)
いかにも狂言回しに見えたマスターが、狂言回しでない展開も凄かったけど、
代わりにエスパー軍団の狂言回し役だった透視のおっちゃんが、
毎回エレキネシスをフォローしていく時の掛け合いなんて、下手なコントよりもコントっぽかったですもんね。
まぁ、透視のおっちゃんやマスターはそーいうポジションだから別にいいとして、
テレポーテーションは他の超能力と比べたら出オチに近かったから、もうちょっと意表を付く形で活躍するシーン&演技を観たかったけど、
よく考えてたら新メンバーなんだし、あれぐらいで丁度良かったのかも?と割り切っておきましょう!?
エスパー軍団についてはこれぐらいにして…と。
ここからは長澤まさみについて。
パンフの中のインタビューでは
『(自分と米ちゃんが近いという感覚は?)あまりないです(笑)』
とは答えていましたけど、米ほどアホではないにしても、
オーバーリアクションは絵になっていたし、ふわーっとしていた緩い雰囲気は素の彼女と似てたんちゃうか?と思うぐらいに可愛かった。
エスパー軍団によるクリスマス用のサンタクロースの出し物(笑)に目をキラキラさせて、
エスパー軍団と別れる時に、テレパシーのアンちゃんを驚かせたシーンの笑顔なんて、
アシッド映画館が健在だったら平野先生は番組の中で何回
『ムチャクチャ可愛い!もうたまらんわ!』
って言うてたんやろ?って思いました(笑)
彼女に対して思い入れがない人が観たら
『別に他の方が演じても問題ないやん』
と確実にツッコまれるんでしょうけど、
もし長澤まさみが出てなければ、幾ら本広氏が絡んでいるとはいえ『UDON』がしょっぱかった事を考えたら、
あれだけの上映館数は確保できなかったのは間違いない。
まぁ、あれだけよくできていたら、長澤まさみが居なければ居ないで、小劇場界のゴールデンキャストが光りまくって、
『運命じゃない人』的な口コミで高評価される典型の様なパターンになっていたかも知れませんが、その推測は掘り下げないでおきましょう。
そうそう。
こちらのワーナーマイカルシネマでは全面的にアピールされていた、香川県ロケについても書いておきましょう。
正直、カフェド念力のシーンがあんなに長かったんだから、香川県ロケ!って声を大にして宣伝したらいかんやろって話で。
そりゃ、本広監督なりの郷土への恩返しの感情があるにしても、あそこまで露骨だと胡散臭く思うてまうわ(苦笑)
ただ、長澤まさみの姿は田舎によく映えていたなぁ。
根が田舎者なのか?という事で(笑)
最後に。
この映画を観た、アシッド映画館とサイキック青年団のリスナーの残党の皆さん。
この映画の中の米みたいに『誠さんは復活する』『アシッドは復活する』というのを『UFOがある!』というのと同じノリで信じ続けましょう!
信じていれば、いつの日か宇宙からUFOがやってきて、
そのUFOが『インデペンデンス・デイ』みたいに、バーニング!の関連施設とほたる町のABCを爆撃(以下略)
アリエナイ!アリエナイ!アリエナイ!アリエナイ…
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怪しすぎる名前の『カフェド念力』で繰り広げられた密室劇の中で飛びかう台詞と超能力の多くが、
『キサラギ』ばりに後のストーリーの伏線になっていて…
いや、カフェド念力のシーンだけではなく、本編冒頭の『風の漢字とドラエもんの鼻のラインが似ている』でさえ、
後に主人公・米がクモ絡みでカフェド念力に足止めされるという、ストーリーの肝の部分の伏線になりまくっていたのには、
全体的に緩〜いストーリーだった分際立っていたので何回も大笑いしつつも、
びっくりさせられましたし、同時に唸らされました。
何やかんやあって米がカフェド念力に辿り着くまでの流れと、
カフェド念力でエスパー達が挨拶代わりに超能力を披露してウォーミングアップをしていく流れが、
一致していくまでの構成はベタな部類に見えた分、余計に完成度が高く見えましたねぇ。
これはもう、この映画の原作となった上田誠さんの舞台『冬のユリゲラー』を自らの嗅覚で見つけて、
その舞台を映像化する事ができて、尚且つ長澤まさみに対して、
舞台版の世界観をできるだけ映像化する意向に従わせた本広監督の勝利なのでしょう。
これは素直に頭が下がります。
それにしても…
振り返ってみるに実質的な主人公だったエスパー達を演じた(パンフの解説文によると)小劇場界のゴールデンキャストの皆さんの演技は素晴らしかったなぁ。
序盤、エスパーという究極的に非日常の存在が集まっていて、あたかも日常会話を交わしているかの様なノリで、緩〜い超能力が次々と披露されていき、
途中完璧に近いタイミングで夙川アトムか?と錯覚するぐらいに胡散臭いビジュアルの細男さんがその日常会話の輪に参入して、
緩〜い筈の超能力を目の当たりにしてからの細男さんの驚きのリアクションと、それを観て
『いやいやいやいや』
と謙遜しつつも、更に細男さんに興味を持つ渋い演技がわかりやすいの何の。笑えました。
個人的には、細男さんのリアクションに負けないぐらい笑いのツボにはまったのは、
エレキネシスのアンちゃんの超能力を披露する時の表情。
仮面ライダーの変身シーンを元にしたかの様なオーバーなポーズを経てから見せる死にそうな表情は、
舞台の上から劇場の最後部の座席まで『何かとんでもない事をやっている』のが見える事を意識しまくっていたもんなぁ。
そんでもって披露される超能力が実に緩い!
日常生活で使えそうな割にそうでもない(当たりクジ付き自販機も随分減ったし)のにリスクがかなり大きいなんて、実にくだらない(爆)
いかにも狂言回しに見えたマスターが、狂言回しでない展開も凄かったけど、
代わりにエスパー軍団の狂言回し役だった透視のおっちゃんが、
毎回エレキネシスをフォローしていく時の掛け合いなんて、下手なコントよりもコントっぽかったですもんね。
まぁ、透視のおっちゃんやマスターはそーいうポジションだから別にいいとして、
テレポーテーションは他の超能力と比べたら出オチに近かったから、もうちょっと意表を付く形で活躍するシーン&演技を観たかったけど、
よく考えてたら新メンバーなんだし、あれぐらいで丁度良かったのかも?と割り切っておきましょう!?
エスパー軍団についてはこれぐらいにして…と。
ここからは長澤まさみについて。
パンフの中のインタビューでは
『(自分と米ちゃんが近いという感覚は?)あまりないです(笑)』
とは答えていましたけど、米ほどアホではないにしても、
オーバーリアクションは絵になっていたし、ふわーっとしていた緩い雰囲気は素の彼女と似てたんちゃうか?と思うぐらいに可愛かった。
エスパー軍団によるクリスマス用のサンタクロースの出し物(笑)に目をキラキラさせて、
エスパー軍団と別れる時に、テレパシーのアンちゃんを驚かせたシーンの笑顔なんて、
アシッド映画館が健在だったら平野先生は番組の中で何回
『ムチャクチャ可愛い!もうたまらんわ!』
って言うてたんやろ?って思いました(笑)
彼女に対して思い入れがない人が観たら
『別に他の方が演じても問題ないやん』
と確実にツッコまれるんでしょうけど、
もし長澤まさみが出てなければ、幾ら本広氏が絡んでいるとはいえ『UDON』がしょっぱかった事を考えたら、
あれだけの上映館数は確保できなかったのは間違いない。
まぁ、あれだけよくできていたら、長澤まさみが居なければ居ないで、小劇場界のゴールデンキャストが光りまくって、
『運命じゃない人』的な口コミで高評価される典型の様なパターンになっていたかも知れませんが、その推測は掘り下げないでおきましょう。
そうそう。
こちらのワーナーマイカルシネマでは全面的にアピールされていた、香川県ロケについても書いておきましょう。
正直、カフェド念力のシーンがあんなに長かったんだから、香川県ロケ!って声を大にして宣伝したらいかんやろって話で。
そりゃ、本広監督なりの郷土への恩返しの感情があるにしても、あそこまで露骨だと胡散臭く思うてまうわ(苦笑)
ただ、長澤まさみの姿は田舎によく映えていたなぁ。
根が田舎者なのか?という事で(笑)
最後に。
この映画を観た、アシッド映画館とサイキック青年団のリスナーの残党の皆さん。
この映画の中の米みたいに『誠さんは復活する』『アシッドは復活する』というのを『UFOがある!』というのと同じノリで信じ続けましょう!
信じていれば、いつの日か宇宙からUFOがやってきて、
そのUFOが『インデペンデンス・デイ』みたいに、バーニング!の関連施設とほたる町のABCを爆撃(以下略)
アリエナイ!アリエナイ!アリエナイ!アリエナイ…
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コメント
コメント一覧 (2)
なくもんかを観たいけどね。
時間を止められる男、あんなん迷わずチュ〜するやろ普通!
本広監督は権力を行使して、時間止め、ならぬ撮影止めして、まさみタンの唇奪いたい衝動に駆られたにチガイナイ!!