一つ前の記事・大日本プロレス高松大会のメインとセミを観た感想のつづきです。

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※公式ホームページ

★メイン 蛍光灯&ラダーデスマッチ 伊東&貴vs裕向&勘九郎

蛍光灯マッチは初めて観ましたが、とにかく新鮮でしたね。

視覚面と聴覚面の両方でムチャクチャ伝わってくるものがありました。

蛍光灯が破裂した後の煙(?)がリング上を思ったよりも長い時間漂っていたり、

選手の背中に張りついた蛍光灯の破片が照明に反射して微妙に綺麗だったりという点は、テレビで観てるだけではまずわからなかった。ちょっと感動。

まぁ、試合自体は裕向が終盤戦線離脱をしてしまったり、貴がサポート役に回った事もあって、

勘九郎が終始捕まり、アブ小とはまた違う受けっぷりの良さがやたら目立つ展開ではありましたが、それでも満足(笑)

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そもそも首都圏の大日本の興行での蛍光灯マッチは、マンネリを通り越してツッコミを入れる気にもならないぐらいに、日常の風景になっているのかも知れませんが、

地方興行なら旧FMWのノーロープ有刺鉄線マッチ以上に盛り上がるんだから、そら無くす訳にはいかんのやろなぁ。

そーいう現状が良い事なのか悪い事なのかはわかりませんが…

もっとも、この日はなにぶん会場が狭く、ロープに取り付けられた蛍光灯は一面14本×2方向とやや少なめで、

試合中に選手が持ち込んだ蛍光灯の本数の方が、圧倒的に多かったんですよね。

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で、それを補う為に(イサミは不在ながらも)やっつけ気味でラダーが追加された、という流れっぽかったのですが、なかなかどうして。

そんなラダーが終盤、思い切り壊れながらも蛍光灯以上に活躍してしまうという。

そこら辺のファンの想像の範疇をしれっと上回るのが、大日本のデスマッチとしてのクオリティなんやろなぁ。

ここからは余談になりますが、ラダーが活躍したシーン・ベスト3を書いておきます(笑)

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3位・裕向がラダーのてっぺんからふわっと宙を舞うムーンサルトを放つ

2位・フィニッシュになった、いつもの蛍光灯の束を事前に使っていたので、ドラゴンスプラッシュwithラダー!

伊東は裕向に対抗する意味合いでラダーのてっぺんから飛ぶつもりだったようですが、

既に破損していてアドリブで勘九郎の上にラダーを寝かせてました。

ラダーの上にまともに落下してましたから、普段のドラゴンスプラッシュよりもどう考えても痛いやろって。凄かったなぁ。

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1位・終盤、勘九郎がドラゴンスプラッシュ用の蛍光灯の束を奪い逆襲して伊東を攻め込む→

ダウンした伊東の上にラダーとパイプ椅子を山積みにする→

勘九郎がコーナーに昇り、セントーンで飛ぼうとした瞬間、場外で捕まっていた貴が下からパイプ椅子を投げ付けてカット→

しかし勘九郎はコーナーから落下しない。貴は間髪入れずにパイプ椅子を投げ付ける。しかも4脚連続で。

別方向で待機していたセコンドの忍や竹田は、勘九郎に当たってから場外に飛んでいく椅子が観客に当たらない様に、マジで右往左往(驚)→

・さすがに勘九郎は動かなくなるが、それでもコーナーから落下はしない→

・勘九郎と入れ代わりに復活した伊東は、アルファベットのAの字形に組み立てられていたラダーをリングに寝かせて、

まだリング上に散乱していたパイプ椅子を、ラダーの上に山積みして簡易オブジェを作る→

完成直後に、伊東は勘九郎をオブジェめがけて雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てる!→

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当然勘九郎は七転八倒!ラダーの上にあったパイプ椅子は再び散乱!

しかも、その中のパイプ椅子の一つは、綺麗にL字形にひん曲がり、奇跡的にリングに立ったもんだから、場内ムチャクチャどよめく(笑)

いやー、1位のインパクトは本当凄かったですね。フィニッシュが霞んだもんなぁ。

勘九郎もあんなんをよく受けきったもんだ…

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さて、ここからはメインを観たまとめみたいになりますが、

裕向がムーンサルト以降ほとんどリング内に入れなかったのに対して、伊東は調子良さそうでしたね。

ラダーの使い方も見事だった。

ここからひと月、何試合二人の前哨戦が組まれるかはわかりませんが、

この日を観る限り、伊東と向かい合った時の裕向は、格下に見えたなぁ。

入場時にベルトを持ってきていたら、まだ格下には見えなかったかもしれんけど、それは後の祭り。

昨年末貴が挑戦した時はそうでもなかったのになぁ〜。

このままだと裕向は、自分の庭である『高所作業につき立体足場建築現場デスマッチ』を提示しなきゃ、観客からは同格には観てもらえないでしょうし、

それが叶ったとしても、今の伊東なら、足場のてっぺんからドラゴンスプラッシュで飛んで、裕向は奈落の底に落とされかねない。

裕向にとっては、レスラー人生の中ではある意味最大の正念場。

どうするんかなぁ、という感じですね…

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