大日本プロレス 旗揚げ15周年記念興行・横浜文体大会のサムライ中継を観ました。

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※大日本プロレスホームページ

大日本の歴史を全て把握している訳ではありませんが、観ただけで把握している様に気になってしまう様な出来の、興行オープニングVTR&主要試合の前の煽りVTRを観たら、

過去の大日本の登場人物の多くが、意味があって里帰りをしているのが伝わってきて、その段階でしみじみしてしまうというかですね。

お祭り色の強い良い興行だったんじゃないでしょうか。

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でも、身も蓋も無い事を書けばですね、

大日本の“過去”と“現在”は高い完成度で紹介できていたと思いますが“未来”に関してはあんまり見えてこなかった。

他団体からレギュラー参戦している選手も含めたら、若い選手の層の厚さは日本屈指のものがある大日本だからこそ、もうちょっと“未来”が見えてほしかった。

中でも、イサミと竹田がCZWの生け贄みたいになってしまったのは勿体なかったなぁ。

そらまぁ、現在とか未来とか細かいアレは関係なく、石川相手にしばき合いを挑んだりした、ネクロのいかれっぷりは見ていて燃えましたけど(笑)

とにかく僕の中では、15周年のお祭りによる満足感よりも、そっちの不安の感情の方がやや大きいぐらいなんですよね。

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僕は、大日本のリングの上の闘いを“点”から“線”への繋げる手腕を高く評価している関係で、

メインで伊東が大方の予想通り快勝してベルトを奪取してハッピーエンドに終わった事で

『伊東は葛西とのタイトル戦までどう持っていくのか?』

でしか、柱になる流れが作れなくなったという意味での、手詰まり状態になった印象があるんですよね。

前回伊東が沼澤からベルトを奪った時は、直前の後楽園大会で突如ブレイクしたポンドとの防衛戦がすぐに決まるという手際の良さを観ているだけに、今週の後楽園大会のカードを見たら、余計にそう思いました。

もっとも、大日本は大日本なりに、現体制のCZWと提携する等して、新展開の模索はしているみたいなので、そこは認めなきゃいけないんでしょうけど…

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つづきましては、ダブルメインの第一試合から振り返りますか。

率直な感想を書けば、さすがの天龍も還暦を迎えたらそれなりに衰えたんやなぁ、と。

ハッスルに出ていた末期に、これは気付かなかった。

もちろん、天龍のリビングレジェンドとしての存在感と意地の張り方は半端じゃなかった訳ですが、

解説の須山さんがコメントしていた通り腰はかなり悪いみたい。

下半身の踏張りは効いてなかったしロープワークもシンドそうだった。

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昼間に飯伏との死闘を終えたばかりの関本を相手にしながらも

『五分五分のチョップ合戦しかできなかった』

のはその最たるシーンじゃないすかね。

これだけの規模の記念興行で関本に向かい合うという大役に見合うコンディションでは無かった様に思いました。

文体に天龍を引っ張りだした登坂さんの熱意は認めますが、大日本で天龍と関本や岡林が絡む機会はもう無くていいでしょう。

義人は、新生FMWの末期でのニアミスがあるからちょっと違いますが。

もしやるなら、天龍プロジェクトのリングでやって下さい、という事で。

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次に、ダブルメインの2つめについて…

勝敗といい試合内容といい金網絡みのやりとりといい、どの要素も事前に大まかに想像できる範囲だった様に思いました。

大体ですね、金網という形式は僕にはまるで合わなかったのもある。

金網で囲む事によって、試合途中に長机や蛍光灯の束等のアイテムがリングに追加で持ち込まれる事が無くなったら、あんなに試合展開が制限される印象が残るものなのか?って…

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ほんでもって、アイテムが入らないとなると、お互いの大技を巡る攻防が軸になるパターンなのでしょうが(四天王スタイルまで行くのは勘弁やけど)、

残念ながら今の裕向では、伊東相手にそっち系の試合展開で渡り合うには、体格差以上に限界を感じたなぁ。

あれだけムチャクチャやられても試合後にマイクでしっかりと喋った事は評価しますが…

伊東が一番予測できなかったかもしれない長机へのファイアーサンダーが早いタイミングで出てしまったり、

前にも書いた雁之助クラッチでの不意打ちが見られなかったりなんかは特にそう。

出直しというテーマがあるかどうかはわかりませんが、裕向はGENTAROとシングルでやるみたいなので、いつの日かデスマッチ王座に挑戦する時の糧になる様な試合になる事を願うばかりです、はい。

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あと、伊東が口にしていて実際にフィニッシュになった“高さ”に関しては、

すっかり伝説になった高所作業につき立体足場建築業界デスマッチを2回も“観てしまった”関係で、フォームの美しさは完璧でしたが、そこまでのインパクトは…という感じですね。

とりあえず、最後に一言。

『さぁどうする、伊東竜二?』

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