はいはいはいはいはい。

昨日に続いて19時女子プロレスの話をお送りします。

公開討論会という現状の女子プロレス業界としては大規模な煽りを経て行なわれた、特別編(第14戦)の中継を観ました。

おんな巌流島!とは随分大きく出たもんだ、とは思いましたが…

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※公式ホームページ

※アイスリボン公式ホームページ
結論から書けばですね、

いきなりハードとソフトで例えるとして、

純粋な試合内容という“ソフト”の面で考えてみれば、

現在の二人にとって最高傑作!に近いものが披露できたのではないでしょうか。

ノーギャラでもあそこまでやられたら、基本的には二人を認めるしかない。

しかし、ネット配信のシステムという“ハード”の面で考えてみれば、ひどかったよなぁ。

19時〜では、大小幅広く放送中のトラブルはあったから、多少免疫ができていたのも事実。だからこそまだ何とか我慢できた。

でも昨日は女子だけではなく、プロレス業界を巻き込む様な意図があった筈だし、

普段19時〜を観ないプロレスラーの方も気にしていた特別編なのにあれはないわ…。

もしあの配信内容に加えて試合内容がいまいちだったなら、大げさですが『もう観たくない』と思いそうなぐらいでした。

蕨でのユーストリーム無料放送の限界をみてしまったというか…。

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カメラ、放送用のパソコン、編集器材、あと序盤戦の放送席を襲撃した派手な場外戦。

結局どれに最大の問題があったのかはアナログな僕には見当もつかないけど、

あんな、女子プロレスのファン以外には

『無料放送って言ったってまともに観れねーじゃん!』

の一言で退室されそうなクオリティの中継だったのに、

そりゃあ目標として設定するのは否定はしませんが、視聴者数1000人!とかなり強気にアピールするとか、

女子プロレスの新規のファン層の開拓を目指す!なんて言うのは、あと数ヵ月かは早いと思いました。

もちろん、特別編という事でカメラを複数スタンバイする心意気は素晴らしいと思うけど、

切り替わる度に映像が紙芝居状態になる時間帯が複数あったのは、幾らプロレスファンが優しいとしても、許せる事には限界があるでしょ。

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今頃邪推をするに、カメラを複数使用した中継のシュミレーションをしていなかったっぽいのは、致命的ミスだったのかも?と思いました。

万が一蕨のスタッフが、画像面のクレームは結構あったけど、

前日の放送一時中断!の事態には至らなかったのでまだマシだった、

ぐらいにしか思っていなければ、19時には未来はない、と言い切っていいと思うので、

もし今後、帯広ちゃんがアイスリボンのどれかのベルトに挑戦する試合が、19時の特別編として放送する事が企画されてカメラを複数使用するケースが訪れるならば、その時こそは…という事で。

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つづいて、猪木vsマササイトーさんの巌流島を意識したのか、30分越えの消耗戦になった試合内容について。

チャット画面での絶賛の嵐(?)に背を向ける様な形で、尚且つ二人に悪意は込めずに僕個人の感想を書きますとですね…

何やかんやあってノンタイトル戦にはなったけど、

今度のJWP後楽園大会で行なわれる無差別級の王座戦より絶対凄い試合にしてやる!

という二人の意地はよく伝わってきました。

特にさくら。

普段よりも技に硬軟を付けながらも胸中では、

朱里vs華名に“持っていかれてしまった”現状の女子プロレス業界を何とかしたい!

とあまりにも必死にあがいていた様に見えて、試合後の涙はいろいろ感じるものがあった。

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それに、アイスリボンのコアなファンもきっと驚いたと思われる、関節技等の引き出しの多さには感心しました。

今にして思えば、序盤戦のGENTAROを呆れさせたハチャメチャな場外乱闘は、

この引き出しの多さを際立たせる伏線だったんやろなぁ。してやられましたね。

奈苗のサイドバスターを受けながらもグラウンド卍で切り返したシーンは、男のプロレスでも観た記憶がないから拍手ものだったし、まさかの三角締めは今後も奥の手でフル活用できそう。

おそらく奈苗を投げれないとわかっていながら、

それでもさくらはバックドロップを狙って奈苗のボディを両手で抱えて離さない→

奈苗はヘッドロックをかけていながらも、やむなくロープブレイクを求める…

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という、さくらなりの独特の『シングルのビッグマッチモード』の魅せ方は、きっと全女で修行をしていないからこそ表現できたと思いますね。

でも悲しいかな、全女で修行をしていないにも関わらず、

絶好のタイミングで決まったナナラッカまでもをキックアウトしてしまう等、

奈苗の猛攻を受けても、何回も何回も何回もフォールを返し続けたさくらには、悪い意味で全女イチバーン!イズムを引きずる様な執念か、

もしくは悪い意味で四天王プロレスの名残りみたいなものを感じて、そこは非常に辛いものがありました…。

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かたや奈苗も、序盤のさくらワールドにも撹乱させられず、

しかも終盤戦のさくらによる450スプラッシュが、奈苗の顔付近に(さくらの)ヒザが落下するというシャレにならないミスにもめげす、さくらの引き出しを全部受けとめた頑丈さは凄い。

昨年タムラ様には負けましたが『さすが赤いベルトの最終保持者』と感心させられました。

あれだけ受けまくったら、プロレス頭が悪くても僕は奈苗を許します、みたいな。

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ここからは、特別編のゲスト兼立会人となったJWPのトップ3人について。

最初に身も蓋もない事を書けば、

この試合を経て米ちゃんvs春山の勝者が奈苗に挑戦するとしても、勝つ可能性は低いんちゃうかなぁ。

この様なノンタイトル戦があると、かえってJWP後楽園大会のチケットの売れ行きが止まるんちゃうんかなぁ。

余計に心配になりそう。

その見解を含めた感想を書けば、

カ…カテェ!

の一言になりますね(爆)

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動画配信トラブルが多発した以上、観客無し&ユーストリームの配信のみの環境で防衛戦をおこなう意向に反対して、

最後まで譲らなかったボリショイの判断は正しかったと言わざるを得ません。

まぁ、デイリースポーツをタイトル戦開催を拒否する言い訳にするべき巻き込んだのは不快だったけど…

それはともかく奈苗が王者らしい試合を魅せて、ボリショイがそれをしっかりと認めた上で奈苗と握手をしてみせたのは、ホッとさせられたなぁ。

あの辺の割り切り方の良さは、組織の長としては評価するべきなのでしょう。

僕は組織の長に立った事がないからよくわかりませんが、きっとそーいうもんだと思う。

今後のボリショイは、男子も含めた他のプロレス団体の試合やストーリーを沢山観てもらって、もっと頭を軟らかくしてもらえば、

果てしなく時間はかかる筈ですが、もしかしたらJWP後楽園・奇跡の超満員!という逆転劇がみられるのかも…?

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その反面、番組全体を通しての春山のあの態度は何とかならんかったのか?

あんなんなら、春山は出ない方が現状よりも株を下げなかったのでは?と思う。

春山本人が、19時〜と絡むのをきっかけにして、JWPではベビーのトップという現状に甘んじず、

他団体限定のリアルヒール路線の道を模索しているならば話は別ですが、そうじゃないならば…ねぇ。

米ちゃんは…

19時参戦、心より楽しみにしております(笑)

どう好意的に観ても『いっぱいいっぱい』感溢れるの帯広ちゃんに、

プロレスは、ファンだけではなくやってる選手も幸せな気持ちになれる楽しいもんなんだよ、というのを教えてあげて下さい。

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それでは長文になってしまったので、そろそろ締めの言葉を。

帯広ちゃん!

帰省中、独裁者にホームリングをやりたい放題に引っ掻き回された末に、

来週からは再び主人公のポジションを丸投げされて、

その後遺症として、視聴者が19時〜に求める雰囲気と、帯広ちゃんが現状として見せれる試合内容の間に、これまでとは違うズレが生じてくるのかも知れませんが、それでも…

♪一日一歩・二日で三歩・三歩進んで二歩下がる〜

のノリで、全国に女子プロレスを届けていって下さい!

おーっ!

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