取り上げるタイミングを逃した感はありますが、今回は『SPEC』の最終回と、大日本プロレスの感想を。

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まずはSPEC。

※PC版ホームページ

冒頭から思いきり非合法のやり方でニノマエを倒し、わかりやすく種明かしをしてくれたのは『おぉ〜』とは思いましたが、

伏線が張られていた、ニノマエは弟だった!という大映テレビチックな展開で萎えかけて、

そんなニノマエをコントロールしていた城田優のトンデモ能力が明らかになり、

そこからキャラが一気に変わってしまったのは『そこまで徹底的にやらんでも』という感じで引いた(苦笑)

もっとも、城田優のそのキャラに慣れて以降の、地獄の釜の蓋が開いたかの様なおどろおどろしい演技自体であるとか、

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ゴッドハンド瀬文・気合の歯ぁ発射!は面白かったっちゃあ面白かったけど、

前回の、ニノマエのトンデモ能力による暴走で世界が危機に陥る流れがピークで、

最終回は、包帯マニアしか喜ばないぐらい登場人物がケガ人だらけで、

しかも確信犯ながらも、スケールが小さい色恋沙汰になる事で尻すぼみっぽい着地をしましたから、

特番ならともかく、幾らTBSでも映画で完結編!を作る英断をしにくい最終回やったなぁ、と。

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でも、最後に視聴率が多少持ち返したから、スタッフとしては良かったんじゃないすかね。

しかし…

記憶を消せるだけではなく、記憶を好き放題に書き換えれて、

結果誰からもウザがられるというのも『何なんだかなぁ』というか、随分良さがわかりにくいトンデモ能力ですよね。

これまでのトンデモ能力の中では一番カタルシスがなかったかも知れない。

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しかも、消した記憶が案の定蘇ってますし。

ニノマエみたいに時を止めれるとかならともかく、どういう過程を経て『自分は他人の記憶をいじくれている』という自覚がうまれたんですかね?

それこそ妄想やろ?って話で。

仮に、モテない悔しさ・コンプレックスが巡り巡ってあの能力を目覚めさせたならば、あのドラマだからこそ大いに有りやと思うけど、

ストーカーみたいなシーンや将棋のシーンにあないに気合いをいれるなら、そこら辺の回想シーンも描いてほしかった。

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大体ですね、ラストの画面が餃子まみれになる等、元々おふざけの要素が多いドラマなんやから、

城田優が安田美沙子…みたいなおねーちゃんの記憶を消すシーンも描いてほしかったですよ。

ちょっとだけながらも虚と実のニアミスがあってこそSPEC!っていうドラマだと思ってますから、僕は。えぇ(誤解)

最後に。この3ヶ月間、楽しませて『いただきました!』という事で。

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★大日本プロレス・横浜文体大会のメイン・伊東vsアブ小のタイトル戦を観ました。

※大日本プロレス ホームページ

アブ小が勝ったら、ネット・プロレス大賞のMVP部門の三位あたりにアブ小を入れないかんよなぁ、と思いながら観てましたが…

やっぱり伊東は強かった。

パンチを出すぐらいに攻め込まれたワイド石川戦とは違い、今回の相手は手の内を知り尽くしているアブ小。

そのアブ小の良さを全て引き出す、これぞデスマッチにおける横綱相撲!という風に感じました。

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今にして思えば“虚”の塊みたいなアブ小も

『愛してまぁ〜す!』

に拘るのもいいけど、

(かつて蛍光灯が突き刺さる大ケガをした)伊東の背中を蛍光灯で何回も突き刺さそうとする…みたいな“実”という名の勝利に徹するエゲつなさがあってほしかった。


フィニッシュ間際の、伊東による『明かりのついた蛍光灯へのミサイルキック』を食らうシーンにしても、中途半端なアピールの為に間が空いていたのは違和感があったなぁ。

やっぱり挑戦者なんだし、そこら辺は…ね。

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肝心の、デスマッチのインパクトとしてはですね…

相変わらずのアブ小の受けっぷりの良さには感心させられましたが、

リングアナによる選手紹介の後にも、日韓さんがリング上にせっせと蛍光灯を並べていたシーンも含めて、

試合開始の時点であれだけの本数の蛍光灯が設置されるっていうのは、思ったよりも無理があった。

どーせなら、わんこそばみたいに、2分経過の度にセコンドが蛍光灯を50本ずつリングに持ち込む…みたいな形にすれば良かったのに!?とまで思った。

これが後楽園だったならかなり違った印象が残ったのかも知れませんが、と前置きをして書くと、

あれだけの本数の蛍光灯となると、どーしても無作為(に見える様)に蛍光灯を割り続けるシーンが複数みられた訳で。

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個人的にはそれは『世界トップクラスのデスマッチファイターとしてど〜なん?』と思うし、

例えば葛西なら、闇雲に蛍光灯を割り続けるにしても、一捻りがあるやろーに。

そーいう意味での物足りなさは残りました。よって、2010年の大日本の最後の大一番!としては相応しいものではありましたが、ベストバウトとは言いにくいなぁ。

それぐらい、今年の大日本の後楽園でのデスマッチ王座戦の流れの中身が濃かったという見方もできるけど、じゃあ来年はとなると…

伊東らのデスマッチ路線の流れと、関本らが軸になる流れとのファンの記憶に残るせめぎ合いが、

今年より更にし烈になるであろう、来年の大日本は楽しませていただきますよ。はい。

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