今回は、だいぶ前にHDDに録画したまま観ていなかった、HTB制作のドラマ『ミエルヒ』を観た感想を…

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≪以下ネタバレ注意≫
主役のヤスケンは、期待通りに独特の怪しい雰囲気を醸し出す演技をしていて素晴らしかった。

泉谷さんも基本的にはあーいうテンションの演技しかできないので、心筋梗塞になってもそう見えないから明らかに説得力に欠けていたとはいえ(苦笑)古臭い父親を無難に演じており、

親子の距離感がメインテーマになっていたのが、わかりやすく伝わってきたと思う。

でも…

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ストーリーとしてはヤスケン演じる主人公が、戦火により片目の視力を失った事がきっかけではありながらも、

何故過疎化が進む故郷に敢えて帰ってきたのか?の理由も、またそんな故郷で何をどうしていきたいのか?という目的も、

自分の中ではっきりと割り切れていない苛立ちが、これ以上ないぐらいに淡々と表現されていたもんだから、最後まで『面白い』という感情は生まれなかった(爆)

一応、同級生の結婚がテーマの泉谷さんとの会話がきっかけになって、

ヤスケンがあたかも悟りをひらいたかの如く苦悩が昇華されて、父親の再婚式の集合写真を撮影する形で祝う…

という、観ていてちょっとだけ救われるオチはついてましたが、

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ヤスケンの周りの人達が、順番に少しだけハッピーになっていくのを、ヤスケンはただ見守るだけ…

という、切ない伏線が有りきのオチだったりする。

僕みたいな、田舎に生まれ、諸事情があってずっと田舎に生きる方が観たら確実にいろいろ考えさせられる重い余韻が残ってしまう、完成度が高い作品でした。

最近サントラのCDは発売されたみたいですが、セールスポイントが弱いのか現時点ではDVD化されていないのにも納得……かなぁ。

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もし制作したのがNHKのだったなら

『まぁ、そんなもんやろ』

と割りきれるのですが、地方の民放のテレビ局の人間が

『何故これだけの作品を作る技量がありながらも、地方にこだわってしまうのか?』

というジレンマを抱きながら作ったっぽいのが、複数の賞を受賞した最大のポイントなんやろなぁ、多分。

とりあえず藤村Dも、水どうと同じぐらいにクドい演出の仕方だったのに、よくぞこんな完成度が高いドラマを作り上げたもんだ。

そこは認めなきゃいかんでしょうね。

大体藤村Dも、生まれた場所は違うとはいえ長年北海道に住んでるんだから、もっと心が広く・暖まる様なオリジナルのドラマを撮ってくれてもええのにね(苦笑)

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そうそう。

最後に、このドラマで僕が不満を感じたところをひとつだけ書きますかね。

それは大泉洋…

ではなく、前作『歓喜の歌』では大滝さんをあそこまで輝かせた藤村Dが、折角北海道まで来てくれた おひょいさんを、そこまで輝かせる事ができなかったところでしょうか。

もちろんいい味は出してたんですけど、あの時の大滝さんと比べたら…という事で。

※ユー何とかより

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