映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』を観てきました。
年内に観る映画はこれが最後になるかな?
今回はその感想を。
運転手だって人間だ。心が乱れることもある…


※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
年内に観る映画はこれが最後になるかな?
今回はその感想を。
運転手だって人間だ。心が乱れることもある…


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≪以下ネタバレ注意≫
何せ公開3週目だし、今年は邦画がことごとくコケている、という身も蓋もない記事も書かれた松竹の配給なのできっと客席は寂しいんやろなぁ〜と思ってましたが、
昼の上映だった事もあり年齢層が高めのお客さんで座席の3分の2は埋まっていた。
映画そのものの内容も、演技が達者な役者さん達と富山ののどかな風景がですね、

オチはアレしかなかった筈なのに思ったよりも捻っていたり、
この作品の主要登場人物よりも若い僕でさえいろいろ考えさせられてしまう重めのストーリーと脚本を中和していた。
RAILWAYSの前作は未見なので比べられませんが、一連の電車絡みのシーンとその他のシーンとのバランスの取れ方は、なかなかに良かったんじゃないでしょうか。
『リアル・スティール』や『ミッションインポッシブル』みたいな、派手かつむちゃくちゃなアクション映画を観た後というのも良かったのかなぁ。心が暖まりましたね。

役者さんについて。
これは観た人みんなそうなんでしょうけど、一番印象に残ったのは三浦友和さん演じる滝島のまぁ〜頑固なこと!
あんな、昔はともかくとして最近の映画やテレビドラマだと絶滅危惧種になっているであろう事に加えて、怒鳴らない頑固親父ってキャラは非常に新鮮に見えた。
『沈まぬ太陽』では最強のヒールを演じていた友和さん。今回もやってくれましたねぇ(笑)

話の序盤から、家政婦のミタさんばりに笑わなかったり、
仕事一筋で奥さんの気持ちをまるで理解していない事から三下り半を突きつけられてしまうなんてシーンだったり、
電話で離婚届を提出した事を伝えるシーンのKYっぷりは現実にも有りそうな光景にも見えて、若干引いた部分はありましたけど、
映画『卒業』のオチがどーこうとかカメラマンがどーこうと言われて、
照れ隠しを全くしていない様に見せる独自の照れ隠しの仕方はダンディズムも感じた(苦笑)

研修生を突き放しながらも、定年を迎えるまで業務中の無事故無違反を続ける秘訣を遠回しに小出しに伝えていくところには、
制作側が滝島を『理想の上司』っぽくしようという あざとさが見えたりしてニヤリとさせられた。ありゃ何気に上手かったよなぁ…

余さんに関しては、良くも悪くも過去の(食堂かたつむり以外の)出演作と同じ様な雰囲気というか高値安定というか。やっぱり素晴らしい女優さんですね。
しいてケチをつければ、頑固な旦那に尽くしつつ、母親の介護に専念してきた専業主婦ならば、
もうちょっとだけ老けたビジュアルだったり、一人でいるシーンでは疲れた表情を見せる方がリアリティーがあった気がする。
食堂のシーンは良かっただけに…ね。
実際の役どころと余さんのプロフィール上の実年齢が一緒みたいだから、しゃあないっちゃあしゃあないんですけど…。

他の役者さん。
制作者側からすれば、世間をあまり知らない、まだ頼りないところがある若者のイメージを実像化したのが、
研修中の運転手だった中尾くんだったり、小池栄子の旦那さんを演じた塚本くんだったっていうキャスティングに対して、個人的には違和感があったかな?と。
二人のキャラに感情移入できない事はないし、良性の腫瘍だった事をばらした直後の慌てっぷりは高年齢のお客さんを笑わせてはいましたけど、
実際にはもっと世間を舐めてる電車の運転手や寿司職人は多い気はしますし。ん〜。

最後に、僕が一番…
というか、観た人の大半が一番好きなシーンとして挙げるであろう、滝島の定年前のラストラン。
必要以上に、滝島最後の日みたいな劇的な作りにしなかったのがまた良くて、本当感動しましたねぇ。

シチュエーションは正反対ながらも、それでも九州新幹線のCMを彷彿とさせる富山の風景と、
背中に哀愁を漂わせる滝島の姿のシンクロ度合い、そして奥さんの存在…
いかんせん鉄っちゃんじゃないから号泣!とまではいきませんでしたが、心に染みる名シーンだったと思いますね。
松竹には、またRAILWAYSシリーズとして、新たな大人向けのエピソードを映画化してほしいものです。
琴電を舞台にするのは諸般の事情があって厳しいんでしょうけど!?
最後に一言(笑)
『アイツは本当に運転手に向いてないと思ったんだ』


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昼の上映だった事もあり年齢層が高めのお客さんで座席の3分の2は埋まっていた。
映画そのものの内容も、演技が達者な役者さん達と富山ののどかな風景がですね、

オチはアレしかなかった筈なのに思ったよりも捻っていたり、
この作品の主要登場人物よりも若い僕でさえいろいろ考えさせられてしまう重めのストーリーと脚本を中和していた。
RAILWAYSの前作は未見なので比べられませんが、一連の電車絡みのシーンとその他のシーンとのバランスの取れ方は、なかなかに良かったんじゃないでしょうか。
『リアル・スティール』や『ミッションインポッシブル』みたいな、派手かつむちゃくちゃなアクション映画を観た後というのも良かったのかなぁ。心が暖まりましたね。

役者さんについて。
これは観た人みんなそうなんでしょうけど、一番印象に残ったのは三浦友和さん演じる滝島のまぁ〜頑固なこと!
あんな、昔はともかくとして最近の映画やテレビドラマだと絶滅危惧種になっているであろう事に加えて、怒鳴らない頑固親父ってキャラは非常に新鮮に見えた。
『沈まぬ太陽』では最強のヒールを演じていた友和さん。今回もやってくれましたねぇ(笑)

話の序盤から、家政婦のミタさんばりに笑わなかったり、
仕事一筋で奥さんの気持ちをまるで理解していない事から三下り半を突きつけられてしまうなんてシーンだったり、
電話で離婚届を提出した事を伝えるシーンのKYっぷりは現実にも有りそうな光景にも見えて、若干引いた部分はありましたけど、
映画『卒業』のオチがどーこうとかカメラマンがどーこうと言われて、
照れ隠しを全くしていない様に見せる独自の照れ隠しの仕方はダンディズムも感じた(苦笑)

研修生を突き放しながらも、定年を迎えるまで業務中の無事故無違反を続ける秘訣を遠回しに小出しに伝えていくところには、
制作側が滝島を『理想の上司』っぽくしようという あざとさが見えたりしてニヤリとさせられた。ありゃ何気に上手かったよなぁ…

余さんに関しては、良くも悪くも過去の(食堂かたつむり以外の)出演作と同じ様な雰囲気というか高値安定というか。やっぱり素晴らしい女優さんですね。
しいてケチをつければ、頑固な旦那に尽くしつつ、母親の介護に専念してきた専業主婦ならば、
もうちょっとだけ老けたビジュアルだったり、一人でいるシーンでは疲れた表情を見せる方がリアリティーがあった気がする。
食堂のシーンは良かっただけに…ね。
実際の役どころと余さんのプロフィール上の実年齢が一緒みたいだから、しゃあないっちゃあしゃあないんですけど…。

他の役者さん。
制作者側からすれば、世間をあまり知らない、まだ頼りないところがある若者のイメージを実像化したのが、
研修中の運転手だった中尾くんだったり、小池栄子の旦那さんを演じた塚本くんだったっていうキャスティングに対して、個人的には違和感があったかな?と。
二人のキャラに感情移入できない事はないし、良性の腫瘍だった事をばらした直後の慌てっぷりは高年齢のお客さんを笑わせてはいましたけど、
実際にはもっと世間を舐めてる電車の運転手や寿司職人は多い気はしますし。ん〜。

最後に、僕が一番…
というか、観た人の大半が一番好きなシーンとして挙げるであろう、滝島の定年前のラストラン。
必要以上に、滝島最後の日みたいな劇的な作りにしなかったのがまた良くて、本当感動しましたねぇ。

シチュエーションは正反対ながらも、それでも九州新幹線のCMを彷彿とさせる富山の風景と、
背中に哀愁を漂わせる滝島の姿のシンクロ度合い、そして奥さんの存在…
いかんせん鉄っちゃんじゃないから号泣!とまではいきませんでしたが、心に染みる名シーンだったと思いますね。
松竹には、またRAILWAYSシリーズとして、新たな大人向けのエピソードを映画化してほしいものです。
琴電を舞台にするのは諸般の事情があって厳しいんでしょうけど!?
最後に一言(笑)
『アイツは本当に運転手に向いてないと思ったんだ』


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コメント
コメント一覧 (1)
私はとても気に入ったんですが。
私の時は試写会だったのでかなり年配の方が多かったですが、とても受けが良かったようで、やはり定年を迎える世代に人気があるんでしょうかね。