今回はブル野中…もといブル中野引退興行『女帝』のサムライ中継を観た感想を…

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※PC版スポナビより

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まずはブル様について。

現在・過去・未来で言うところの、自らの過去の名場面の一部を再現して、エンディングでは旦那さんとのツーショットで未来を見せる形で、

現在進行形の選手達の試合の余韻を吹き飛ばし、豪華なマッチメークを全て前座に思わせてしまったという…

見事なまでの、ブル様の一人勝ち。凄かった。

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ブル様自身、後輩達の足を引っ張ろう的な悪意は無かったとしても

『自分がイチバーン!自分さえ良ければそれでいい!』

『終了までにどれだけ時間が押しても、場内が盛り上がってりゃいいだろう』

という、良くも悪くも究極の全女イズムに満ち溢れていた様に見える…

でも、晩年の全女とは絶対に切っても切れなかった金銭面でのトラブルは多分無さそうな、ファンの記憶に残るビッグショーだったんじゃないでしょうか。

とは言え、こーいう全女イズム溢れる興行を、生観戦組は実に5時間半という、年に数回あるかないかの長時間見せられるのは

『もうええでしょう』

とは、改めて思った。

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未だに成仏できずにいる一部の全女の亡霊の皆さんも、全女っぽさが売りの興行で首都圏のプロレスファンを会場に呼ぶのは不可能だと認識してもらって、

すぐにできれば成仏してほしいけど、どーしてもやりたいならば、もっともっともっともっと頭を使ってほしい。

それこそブル様やないけど、24時間プロレスの事を考えてほしいし、ブル様ばりにプロ根性の塊になってほしい…

まぁ、これは全女の亡霊に限った話じゃないですが。

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しかしブル様なぁ。

旦那さんか関係者か、誰かから具体的なアドバイスをもらったのか、全部一人で考えたのかわかりませんが、

当時の雰囲気の再現にこだわった上で、過去の名場面の再現メドレーをセレモニーにして、自らの歴史にけじめを付けてしまおうとはアイディア賞でしたよねぇ。

DDTの高木大社長が

かつて某プロレス関係者に「三四郎、女子プロレス復興の鍵を握っているのは誰かわかるか?ブル中野だよ(ニヤリ)」と言われたのを思い出した。どちらかと言えばブル中野さんはアイデアマンだったんだなあ。昨日の興行、生で見ておくべきだった。

とTwitterに書いていたのも納得。

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世界レベルで活躍して名前を残したブル様が(日本公演に来日していたCMパンクとのツーショット写メはびっくりした)、

事情が重なり完全にフェードアウトしながらも、結婚を機に一念発起してけじめを付けようとしたのはいいけど、

コンディションも悪いしブランクもあるから、観客を満足させれる様な引退試合を見せるはまず不可能。

されど、テンカウントゴングの儀式だけでは味気ないし、自らの実績や威厳は若い選手やファンにはあまり伝わらないから、そのうち忘れさられそう。

ならばどうしようか?とトコトンまで考えて、こーいう特殊な作品を作り上げるなんて凄いよなぁ。

まぁ、今年の上半期に引退試合なり引退セレモニーを開催する予定の選手には、プレッシャーがかかりそうな気もしますが、果たして。

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ここからはブル様以外の試合について。

サムライでカットされた試合についてはノーコメントにするとして、放送された範囲でひとつひとつの試合を点として見れば、

面白かった!とは言いにくいものの、そこまでしょっぱい試合は無かった様に思う。

でも、幾ら何でも選手を沢山呼び過ぎてましたよね。

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参戦していた選手がチケットの手売りを担当していたまではわかりませんが、あんなに沢山出ていたら、ファンの記憶に残るのはかなり難しい。

変な話。

昨夏の『ALL TOGETHER』のメインで、けんそーが強くインパクトを残したのは、かなりの事件だったんやろなぁ(苦笑)

メインについて。

メインエベンターとしてゆずポンが不機嫌になったのもよくわかるんですけど、

ただでさえお互いの面識は無かったっぽい上に、再戦がおこなわれる可能性が非常に低いシチュエーション。

どーしてもお互い堅くもなるでしょう。長時間興行で観る側が疲れていた感も否めない。

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それなのに、あぁそれなのに。

事前のリハーサルが決定的に不足していたり、ブル様なり興行の責任者が事の二人の打ち合わせをそこまでチェックできていなかったのならば、

ビッグショーのメインとして観客を満足させれる試合になんて なる訳が無かったんじゃないか?と。

また二人とも、リハーサルや打ち合わせが不足していても、名勝負を作れるキャリアと潜在能力はまだなかったって事なのでしょう。

二人に対するブル様の期待度の高さはもちろんわかるのですが、この日に関してはブル様は自分のセレモニーで手一杯だったでしょうから…せめてセミとメインの順番が逆だったならば…

という事で。

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次に思ったのは、アイスリボン勢が星の振り分けの部分で随分都合良く使われてたなぁ、と。

これだけ沢山の団体や選手が集まる興行で、渉外担当のさくらえみがフリーになったならば仕方ないのかも知れませんが、

プロレス業界への、話題面での貢献度を考えたらもうちょっと…ね。

次回のオールスター戦級の興行では、アイスリボンの選手の扱いが改善される事を願うばかりです。

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志田に関しては…

昨年近藤とシングル2試合を闘った時から、ハードヒットの打撃に対する抵抗力や免疫がアップしていなかったのと、

天下分け目の大一番でも吹っ切れなかったのは、物凄く残念。厳しい言い方をしたら前科一般もんでしょ。

蕨のハウスショーで『修行するぞー!』って叫ぶ前に『もうちょっと出稽古にも行っとこうよ』とはなりますもん。

志田の性格からして、ゆずポン戦の惨敗を引きずる事は無いと思いますが、この無念を繰り返さない為の努力は重ねてしていってほしいです。

近藤にしてもゆずポンにしても、その手の努力は絶対してるんやから…ね。

今回はこの辺で。

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