今回は、古谷一行さんが主演で1991年にTBSで放送されたドラマ版『八つ墓村』を観た感想をさらさらっと。

まずは…

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※ウィキペディアより

≪一応、以下ネタバレ注意≫

何でまた、いきなり八つ墓村やねん?と言いますとですね、

全国ネットだったかどうかはわかりませんが、僕の地元のテレ東系列の局で真っ昼間に再放送される事を番組表で知りまして、

『そーいや、犬神家の一族は前に観たけど、八つ墓村は未だにきちんと観た事なかったなぁ』

と思い録画した次第。

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とは言え、横溝正史の映像作品を多数チェックしている訳ではない為説得力はありませんが…

と前もって言い訳を書いた上で振り返りますと、

相当に中身が濃い内容であろう原作を2時間枠に収めなきゃいけないから、

ホラー要素やグロ要素は強調するほどは無く、あたかもダイジェストみたいなサクサクとしたテンポで、多治見家にまつわる人間が次々と毒殺されていった点がひとつ。

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劇場版犬神家の一族の高峰某ばりに、出てきた瞬間反射的に夏木マリが真犯人だとわかり、一気に緊張感が和らいだ…

それでも出演者クレジットは一番最初でしたが。

この点がもうひとつ。

そして、鶴見辰吾の持ち前の薄めのキャラがまたひとつ。

これらにより、事件が解決してもカタルシスの無い重いストーリーながらも、普通に最後まで観ていられましたね。

犬神家におけるヨキ・コト・キクみたいな、飛び道具チックなポイントがなかった事で、

田治見家の歴史を背景にして、人間関係が軸となりそこがしっかりと伝わってきたのもよかったですし。

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ただし。

ウィキペディアによると、八つ墓村は何回も何回も映像化されていて、

作品によって田治見の親父さんの連続虐殺シーンやエンディングが違っているそうですが、

敢えて他の劇場版なりドラマ版なりを観てみようとは思わなかったなぁ。

特に、土砂崩れで八つ墓村の村人全員が死ぬなんてバージョンは、文字で読んだだけでもブルーになったし…

そんな作品でしたね。

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しかし。

いかんせん八つ墓村における田治見の親父さんの連続虐殺事件って、昔実際に起きたむごい事件がモデルになっている事もあり、

犬神家の一族とは違って、岡山県とは海を挟んで隣の香川県に住む者として、作品について調べていけばいく程、嫌〜な気分にはなりました。

もちろん、作品そのものの否定はしませんが、ちょっと…ね。

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最後に、他に思った事を適当に書き並べておきますと…

・指を噛まれた傷がきっかけで破傷風で突然死ぬなんて、無理矢理過ぎるやろ(笑)

・典型的な脇役なのにハナ肇さんの存在感は無駄に有り過ぎ

・20年も前の作品となると地上波の番組でもエロ描写に対する規制が緩くてええなぁ、と(笑)

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・実在の殺人事件にインスパイアされて…で思い出しましたが、横溝正史先生は今で言う園子温監督みたいな事を当時やってたって事なんやなぁ…

だからどーこうというのは無いけど、あの時代にそーいう方向で長編小説を書き上げてしまうのは凄いですよね…

・古谷一行さんの金田一っぷりは素晴らしい。

体調が回復したら、土曜ワイド劇場の湯当たり刑事シリーズでリハビリをしてもらってからで構わないので、是非また金田一を演じてもらいたいですね。

ん〜…

今作ほど強烈なオチはありませんが、今回はこんな感じで。

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