先日は、渡辺謙さん主演の映画『はやぶさ 遥かなる帰還』(以降、東映版と表記します)を観てきました。
昔から、手が冷たい人は心が暖かいって言いますよね…
論理的じゃないね。

※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
昔から、手が冷たい人は心が暖かいって言いますよね…
論理的じゃないね。

※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
僕は以前、竹内結子主演の20世紀FOX版はやぶさを観ていて、それが思ったよりも良かった事もあり(感想はこちら)、
本能的に今回の東映版とFOX版を比べる様な見方をしてしまった訳ですが…
僕の中では、20世紀FOX版の方が面白かったなぁ。
もしレビューの5段階評価で星を付けるならば、★ひとつ分ぐらいは差を感じた。
両方を観た方は間違いなくそう感じたんでしょうけど、東映版はFOX版よりも地味だったなぁ、と…

東映版を観ると、
何故FOX版では、エラくふわふわ〜っとした架空のキャラクターを作ってまで竹内結子を主演に据えていたのか?や、
はやぶさを擬人化したり竹内結子が はやぶさになりきってナレーションを入れていたのか?や、
何故子供達が宇宙研を訪れるシーンが要所要所で挟まれたり、
何故はやぶさオタのキャラだった生瀬さんの人生が同時進行で描かれていたのかがよくわかった。
もちろん堤監督の趣味も多大に(笑)含まれているにしても、そーいう“遊び”の部分が無ければ、
エンターテイメントとしては東映版みたいに地味なものになってしまうからこそ、FOX版ではいろいろ小細工?を織り混ぜてたっぽい。
公開時期の兼ね合いもあるからどーしようもなかったとはいえ、東映版を先に観ておくべきでしたね…

そんな東映版。
こちらはこちらで、ひとつひとつのエピソードを極端には膨らまさずに、真面目に淡々とプロジェクトチームの皆さんの一喜一憂を描いていたのは、良かったと思います。
はやぶさが帰還しながらも、カプセル以外は大気圏で燃え尽きてしまうシーンや、
FOX版では(確か)無かった はやぶさの『最後の仕事』の描き方なんて、わかっていながらも普通に泣けたし。
でもなぁ。
好みはわかれるにしても、はやぶさの性能とかの説明がFOX版よりもあっさりしていたのって、有り得ないでしょ。
ボロをまとったマリリン・モンロー呼ばわりするNASAの連中なんて、どーでもええんじゃ!って話で(爆)

また、折角FOX版よりも渋目で骨太な演技を見せる役者さんを揃えていて(ピエール瀧に違和感がなかったのは凄い)、
プロジェクトメンバー内の横の関係や はやぶさに対する熱さの描き方には拘っていながら、
メンバー個人個人の人生を、全くに近いぐらいに掘り下げていなかったのは非常にもったいなかった。
そりゃ、謙さんのお父さんが危篤になって手を握ったり、えぐっちゃんと吉岡秀隆がお互いの子供について語るシーンはありましたが、
実在していない夏川結衣と、(一応モデルはいるらしい)町工場の山崎務さんの親子関係を一番じっくり掘り下げられても…ねぇ。

あっ、そうそう。
丸7年間にも渡る壮大なプロジェクトだったのに、夏川結衣の息子以外で出演者のビジュアルで時間の経過を感じさせなかったのも、僕の中では絶対ありえないなぁ。
渡辺謙さんは、あの口調ながらもはやぶさに対して何故あそこまで必死になれるのか?
えぐっちゃんや吉岡秀隆は、どんな流れがあってイオンエンジンに人生を捧げたのか?(二人絡みの回想シーンが無かったのもありえない)
また、中村ゆりは何故あの面子の中にいたのか?
…折角の東映60周年記念作品なのに地味な映画に見えたのは、ここら辺の作り方の甘さが一番の理由なのかも…?

もっとも、FOX版も掘り下げ云々かんぬんに関しては同じ様なもんだった筈なんですけど、
FOX版はあれやこれやと“遊び”の部分があったから気にならなかったんやろなぁ…今更ながら実感。
しっかしなぁ。
東映版はこの手の遊びの部分はほとんど無いのに上映時間が2時間を越えてたのって、一体何なんだかなぁ…

ここからは役者さんについて。
渡辺謙さんはともかく、えぐっちゃんと吉岡秀隆はまた何らかの企画で共演してほしいです。
山崎努さんと藤竜也はとにかくずるいぐらいに存在感があった(笑)
最後に…
来月公開の松竹版『おかえり、はやぶさ 3D』を観るかどうかは、現時点では未定!という事で。
ポスターにまえだまえだの子がデーン!と映っているところは、大昔の大映版『ガメラ』を思い出した。
春休み前やし、FOX版とも東映版とも違い子供ないしは親子連れの客をターゲットにしようとしてるんでしょうけど、何せ松竹やからなぁ。
映画館ががらがらになり過ぎて、松竹の経営が はやぶさみたいに燃え尽きない事を祈ります…


こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…
本能的に今回の東映版とFOX版を比べる様な見方をしてしまった訳ですが…
僕の中では、20世紀FOX版の方が面白かったなぁ。
もしレビューの5段階評価で星を付けるならば、★ひとつ分ぐらいは差を感じた。
両方を観た方は間違いなくそう感じたんでしょうけど、東映版はFOX版よりも地味だったなぁ、と…

東映版を観ると、
何故FOX版では、エラくふわふわ〜っとした架空のキャラクターを作ってまで竹内結子を主演に据えていたのか?や、
はやぶさを擬人化したり竹内結子が はやぶさになりきってナレーションを入れていたのか?や、
何故子供達が宇宙研を訪れるシーンが要所要所で挟まれたり、
何故はやぶさオタのキャラだった生瀬さんの人生が同時進行で描かれていたのかがよくわかった。
もちろん堤監督の趣味も多大に(笑)含まれているにしても、そーいう“遊び”の部分が無ければ、
エンターテイメントとしては東映版みたいに地味なものになってしまうからこそ、FOX版ではいろいろ小細工?を織り混ぜてたっぽい。
公開時期の兼ね合いもあるからどーしようもなかったとはいえ、東映版を先に観ておくべきでしたね…

そんな東映版。
こちらはこちらで、ひとつひとつのエピソードを極端には膨らまさずに、真面目に淡々とプロジェクトチームの皆さんの一喜一憂を描いていたのは、良かったと思います。
はやぶさが帰還しながらも、カプセル以外は大気圏で燃え尽きてしまうシーンや、
FOX版では(確か)無かった はやぶさの『最後の仕事』の描き方なんて、わかっていながらも普通に泣けたし。
でもなぁ。
好みはわかれるにしても、はやぶさの性能とかの説明がFOX版よりもあっさりしていたのって、有り得ないでしょ。
ボロをまとったマリリン・モンロー呼ばわりするNASAの連中なんて、どーでもええんじゃ!って話で(爆)

また、折角FOX版よりも渋目で骨太な演技を見せる役者さんを揃えていて(ピエール瀧に違和感がなかったのは凄い)、
プロジェクトメンバー内の横の関係や はやぶさに対する熱さの描き方には拘っていながら、
メンバー個人個人の人生を、全くに近いぐらいに掘り下げていなかったのは非常にもったいなかった。
そりゃ、謙さんのお父さんが危篤になって手を握ったり、えぐっちゃんと吉岡秀隆がお互いの子供について語るシーンはありましたが、
実在していない夏川結衣と、(一応モデルはいるらしい)町工場の山崎務さんの親子関係を一番じっくり掘り下げられても…ねぇ。

あっ、そうそう。
丸7年間にも渡る壮大なプロジェクトだったのに、夏川結衣の息子以外で出演者のビジュアルで時間の経過を感じさせなかったのも、僕の中では絶対ありえないなぁ。
渡辺謙さんは、あの口調ながらもはやぶさに対して何故あそこまで必死になれるのか?
えぐっちゃんや吉岡秀隆は、どんな流れがあってイオンエンジンに人生を捧げたのか?(二人絡みの回想シーンが無かったのもありえない)
また、中村ゆりは何故あの面子の中にいたのか?
…折角の東映60周年記念作品なのに地味な映画に見えたのは、ここら辺の作り方の甘さが一番の理由なのかも…?

もっとも、FOX版も掘り下げ云々かんぬんに関しては同じ様なもんだった筈なんですけど、
FOX版はあれやこれやと“遊び”の部分があったから気にならなかったんやろなぁ…今更ながら実感。
しっかしなぁ。
東映版はこの手の遊びの部分はほとんど無いのに上映時間が2時間を越えてたのって、一体何なんだかなぁ…

ここからは役者さんについて。
渡辺謙さんはともかく、えぐっちゃんと吉岡秀隆はまた何らかの企画で共演してほしいです。
山崎努さんと藤竜也はとにかくずるいぐらいに存在感があった(笑)
最後に…
来月公開の松竹版『おかえり、はやぶさ 3D』を観るかどうかは、現時点では未定!という事で。
ポスターにまえだまえだの子がデーン!と映っているところは、大昔の大映版『ガメラ』を思い出した。
春休み前やし、FOX版とも東映版とも違い子供ないしは親子連れの客をターゲットにしようとしてるんでしょうけど、何せ松竹やからなぁ。
映画館ががらがらになり過ぎて、松竹の経営が はやぶさみたいに燃え尽きない事を祈ります…


こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…
コメント
コメント一覧 (1)
切り口の違いやメッセージ性の違いもありますが、あともう一つは映画会社の違いも感じました。
アメリカ資本でエンタテインメント性が強いFOX版に比べると、東映は良質な作品でもどうにも地味でヒットしにくい作品が多い気がします。東映の色といいますか…。
コチラを先に観ていたらまた違ったんでしょうけど。