先日は映画『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』を観てきました。今回はその感想を書きましょう。

危険な魚に注意。

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※PC版ホームページ

※前作を観た僕の感想

≪以下ネタバレ注意≫


にゃむばななさんによる

『ヨーロッパの戦争回避は探偵の仕事ではないでしょ!』

のツッコミに賛同しまくりになぐらい、

前作から輪をかけてオリジナルのシャーロック・ホームズの世界観からかけ離れていく、『マトリックス』を越える様な驚愕の映像処理の連続!

『ミッション・インポッシブル』を彷彿とさせる豪快なアクションシーンの連続!

特に、ドイツで追い詰められたワトソンが、とっさの判断でヘッドフォンを着用して大砲を発射!して、

鉄塔を倒壊させてホームズ最大の危機から救出するなんていう強烈過ぎるくだりは、

トムくんもきっと『エクセレント!』って言う事でしょう。

しかも、ホームズが推理をしてどーこうの部分は前作よりも更に軽視されていたのに、

随所に出ていたパッと見ぃはちょっとしたアイテムが、実は重要な伏線で終盤に入ると回収されていく構成は『ほぉ〜…』と感心させられた。

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ぶっちゃけた話。

僕は前作以上に大いに満足はできました。

でーもなぁ…

オーラスではホームズが人間椅子になりながら(笑)続編をアピールしていた訳ですが、

森を駆け抜ける銃撃シーンを筆頭にして、新たなアクションシーンの開拓?に関しては、やれるだけやりきっていた様に思えて

『ごちそうさまでした』

感の方が強い。

もしこのキャスト+ガイリッチー監督で第3作が作られるにしても、一応観るには観るんでしょうけど、

今作で滝に落ちるシーンまでやっちゃった以上は、ホームズ&ワトソンの世界漫遊記状態になるか、

タイムスリップor宇宙進出がクライマックスになるまさかのSF路線になるしかない。

そこまでやってしまうと…(苦笑)

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さてさて、そんなシャドウゲーム。

無茶苦茶なストーリーで何でも容認できそうな雰囲気ながらも、僕が一番違和感を感じたのはモリアーティ教授になりますかね。

パンフを読む限り、原作ではそんなに頻繁には出てこないキャラだったそうですが、

これだけ無茶苦茶なホームズにおいて最大の敵なんだから、

ボクシングの名手とかの設定を忘れるぐらいの、それこそ今作と同じワーナー制作の『ダークナイト』のジョーカーぐらいの主役の二人を食うぐらいの大悪役であってほしかった。

ほんまに、

『人間は常に争いを求めている』

なんて深〜い台詞を何回も言うぐらいのインテリでありながらも、狂気を感じさせるヒールキャラにしといてくれよって。ねぇ?

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もっと書けば、どーせだったらあの時ホームズと滝に落ちたモリアーティは影武者で、

本物のモリアーティは、全裸癖のあるホームズの兄貴に変装していて危機を潜り抜けていた…

みたいな卑怯としか言いようがない下りをラストにいれる等して、観る側を裏切ってほしかったですよ。

それぐらいやっても笑って許されそうなぐらいに、ホームズとワトソンのアクションシーンは問答無用でカッコよかったし。

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裏切られた…

といえば、どっか適当なタイミングで流れ弾を受けるか、ホームズの身代わりになるかして死ぬもんだと思っていた、ジプシー占いのおねーちゃんの扱いも裏切られたかも!?

本来ならば、どう考えても重要人物だったワトソンの奥さんを、

あーいう形でフェードアウトさせて(実はあのシーンが一番のサプライズだったかも?)までしてストーリーの中核に据えた割には…ねぇ。

パーティーで整形した兄と再会してどーのこーのの以降のくだりも、思ったよりもあっさりしていたし。

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結局ガイ・リッチーは、ホームズとワトソンをカッコ良く魅せる事のみを重視し過ぎていたのか、とか考えてしまいました。

きっとガイ・リッチーは、今後もこんな感じなんやろなぁ…

あっ、そうそう。

もし本文をここまで読まれていながらも、今作を観る予定がありながらも現時点では未見の方がおられましたら、

ホームズの女装はひどいけど(笑)、当時の兵器なりヨーロッパ各地の建物のセット(またはCG)なりの映像美は、

幾ら期待してもそれを上回る事間違いなし、と書いておきましょう。

あなたを破滅させられるなら、命など惜しくない…

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