今日は、2D版・映画『おかえり、はやぶさ』を観てきました。
着眼大局 着手小局…

※公式ホームページ
※僕がFOX版はやぶさを観た感想
※僕が東映版はやぶさを観た感想
≪以下ネタバレ注意≫
着眼大局 着手小局…

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※僕がFOX版はやぶさを観た感想
※僕が東映版はやぶさを観た感想
≪以下ネタバレ注意≫
ワーナーマイカルシネマの特典『映画を5回(現在は6回)見たら、1回は無料』のスタンプカードによる無料券で観てきたのと、
映画自体にそこまで心に残るものがなかったので、今回は通常の映画の感想よりもあっさりめ?で書いて行きますので、あらかじめご了承下さい!?
はやぶさ三部作のトリになった松竹版。
KLYさんがブログで厳しい事を書いていたので、ハナから『面白いか?』ではなく『FOX版・東映版と比べて松竹版はどう違うのか?』にテーマを置いて観させていただきました。
えーと、松竹版は他の二つよりも本編の時間が確か20分ぐらいかな?短かったんですけど、僕が気づいた範囲で違っていた点を書けばですね…

まず何より。
映画の題名に“おかえり”が入っていながらも“行ってらっしゃい”に相当する筈の、
はやぶさが鹿児島・内之浦から発射される場面が、回想シーンも含めて全く無かったのは普通に頭に来た。
東映版では山崎努さん絡みのストーリーのキーポイントになっていたし、
松竹版でも帰ってきた はやぶさが最後に地球の姿を撮影する名場面は再現していたんやから、余計にその扱いは有り得ないでしょ。
他には、いとかわへのタッチダウンのターゲットマーカーで お手玉の理屈を応用した事を説明するくだりや、
はやぶさがロストしてからプロジェクトマネージャーが神様頼みに行くくだり(神社に行ったと思われる形跡はあったが)も全く無し。
はやぶさが帰還するまでの時間経過もテロップだけで片付けまくりだったのも納得いかない。もったいなかった。

ほんでもって。
その辺を削って描かれていたのは、まえだまえだ弟の母親が腎臓移植がどうこうという、邦画では極めてありがちな難病もののやりとりだったのは残念の一言。
そーいうのは別に はやぶさでなくてもええやんって。
思い返せば。
僕の中で、FOX版は邦画では竹内結子が主演ながらも ありがちな恋愛ものになっていなかったからこそ、それなりに高く評価をしていまして、東映版もまたしかり。
それなのに松竹版は難病ものに加えて、あくまで軽めながらも恋愛の要素がサイドストーリーとして含まれてたし。何やねんそれ!?
何というか…松竹版って、はやぶさの偉業とプロジェクトチームに対するリスペクトが、他の二つよりも感じる事ができなかった。
それに、FOX版と東映版と比べて、JAXAのセットの規模が明らかに小さくなっていたのもムカついた。
実際の はやぶさ運用当時のJAXAの施設と、どれが一番近いのかはわかりませんが、
ただでさえ子供に観てもらいたい作り方になっていた筈なのに、
はやぶさプロジェクトのスケールの大きさに反比例する様にそーいうところには製作費をかけず、いちいちスケールの小ささを印象付けてどないすんねん!?
あんなんじゃ、子供が宇宙開発に興味を持つ訳がないですよ…

あぁそれなのに、それなのに。
未来がどうとか希望がどうとか諦めるな的な台詞が多かったのは何やねんそれって。
そう考えたら東映版でNASAの関係者が『ボロをまとったマリリン・モンロー』って言って逆手にとっていた脚本家は、松竹版よりはかなりセンスはあると思う。
まぁ、結局のところ3D方面の事に製作費がかかり、3D以外の要素の製作費が他の二つよりも少なくなったから、鹿児島でもオーストリアでもきちんとしたロケをやれなかったのかなぁ、と…
って、それじゃ本末転倒とちゃうのん?違うかなぁ?
ほんでもって、金が無いから本格的なロケができないならできないで、
代わりにJAXAの中での人間ドラマに比重を置いてくれていれば、ま〜だ評価する余地があるのに、
さっきも書いた様に脚本も安っぽい台詞が多いのは致命的だった。
おかえり、はやぶさよりも更に子供向けっぽい名探偵コナンの方が、まだ重みがある台詞が多いやろって。ねぇ。

ついでに書けば。
藤原竜也も含めたはやぶさスタッフがJAXA内で感情を出す場面が少なく、思ったよりも淡々としていて緊張感が伝わってこなかったのも、心に引っ掛かりまくりだった。
この辺に関しては東映版が見事だったのもあるけど、表現の仕方が薄っぺら過ぎたなぁ。
う〜ん、これじゃ松竹版はダメなところしか無かった様に思われるので、ここからはかろうじて良かったところをメモっぽく書いときますかね。
これはKLYさんの見解と被るんですけど、RAILWAYSの時同様に頑固親父モードだった三浦友和さんの演技は深みがあって素晴らしかった。
友和さんが演じた役にはモデルがいないとの事で、竹内結子同様好き勝手にやっていたっぽいですが、
かつての仲間との記念写真に はやぶさが最後に撮影した地球の写真を見せるシーンは感じるものがありました。
藤原竜也が頑張っていたのはわかるんですけど、主人公兼ストーリーテラーとしてはどーなんでしょう?(苦笑)
東映版でイオンエンジン開発を担当した えぐっちゃんと吉岡秀隆のツープラトン殺法と比べたら存在感が軽かったなぁ…
敢えて携帯で三浦友和に電話でお礼を言うシーンは良かったけど…
杏は、何故JAXAに入ったのかはざっくりと説明があったけど、
中村ゆり同様はやぶさプロジェクトに加わった流れが割愛されていたから、ストーリー上浮いていた様に見えた。
間違いなくヒロインだったんやから、ストーリー上もっと重要な関わり方をしていても良かったのにねぇ、みたいな。
とりあえず、僕の中の2012年のワースト映画最有力候補、という事で…


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映画自体にそこまで心に残るものがなかったので、今回は通常の映画の感想よりもあっさりめ?で書いて行きますので、あらかじめご了承下さい!?
はやぶさ三部作のトリになった松竹版。
KLYさんがブログで厳しい事を書いていたので、ハナから『面白いか?』ではなく『FOX版・東映版と比べて松竹版はどう違うのか?』にテーマを置いて観させていただきました。
えーと、松竹版は他の二つよりも本編の時間が確か20分ぐらいかな?短かったんですけど、僕が気づいた範囲で違っていた点を書けばですね…

まず何より。
映画の題名に“おかえり”が入っていながらも“行ってらっしゃい”に相当する筈の、
はやぶさが鹿児島・内之浦から発射される場面が、回想シーンも含めて全く無かったのは普通に頭に来た。
東映版では山崎努さん絡みのストーリーのキーポイントになっていたし、
松竹版でも帰ってきた はやぶさが最後に地球の姿を撮影する名場面は再現していたんやから、余計にその扱いは有り得ないでしょ。
他には、いとかわへのタッチダウンのターゲットマーカーで お手玉の理屈を応用した事を説明するくだりや、
はやぶさがロストしてからプロジェクトマネージャーが神様頼みに行くくだり(神社に行ったと思われる形跡はあったが)も全く無し。
はやぶさが帰還するまでの時間経過もテロップだけで片付けまくりだったのも納得いかない。もったいなかった。

ほんでもって。
その辺を削って描かれていたのは、まえだまえだ弟の母親が腎臓移植がどうこうという、邦画では極めてありがちな難病もののやりとりだったのは残念の一言。
そーいうのは別に はやぶさでなくてもええやんって。
思い返せば。
僕の中で、FOX版は邦画では竹内結子が主演ながらも ありがちな恋愛ものになっていなかったからこそ、それなりに高く評価をしていまして、東映版もまたしかり。
それなのに松竹版は難病ものに加えて、あくまで軽めながらも恋愛の要素がサイドストーリーとして含まれてたし。何やねんそれ!?
何というか…松竹版って、はやぶさの偉業とプロジェクトチームに対するリスペクトが、他の二つよりも感じる事ができなかった。
それに、FOX版と東映版と比べて、JAXAのセットの規模が明らかに小さくなっていたのもムカついた。
実際の はやぶさ運用当時のJAXAの施設と、どれが一番近いのかはわかりませんが、
ただでさえ子供に観てもらいたい作り方になっていた筈なのに、
はやぶさプロジェクトのスケールの大きさに反比例する様にそーいうところには製作費をかけず、いちいちスケールの小ささを印象付けてどないすんねん!?
あんなんじゃ、子供が宇宙開発に興味を持つ訳がないですよ…

あぁそれなのに、それなのに。
未来がどうとか希望がどうとか諦めるな的な台詞が多かったのは何やねんそれって。
そう考えたら東映版でNASAの関係者が『ボロをまとったマリリン・モンロー』って言って逆手にとっていた脚本家は、松竹版よりはかなりセンスはあると思う。
まぁ、結局のところ3D方面の事に製作費がかかり、3D以外の要素の製作費が他の二つよりも少なくなったから、鹿児島でもオーストリアでもきちんとしたロケをやれなかったのかなぁ、と…
って、それじゃ本末転倒とちゃうのん?違うかなぁ?
ほんでもって、金が無いから本格的なロケができないならできないで、
代わりにJAXAの中での人間ドラマに比重を置いてくれていれば、ま〜だ評価する余地があるのに、
さっきも書いた様に脚本も安っぽい台詞が多いのは致命的だった。
おかえり、はやぶさよりも更に子供向けっぽい名探偵コナンの方が、まだ重みがある台詞が多いやろって。ねぇ。

ついでに書けば。
藤原竜也も含めたはやぶさスタッフがJAXA内で感情を出す場面が少なく、思ったよりも淡々としていて緊張感が伝わってこなかったのも、心に引っ掛かりまくりだった。
この辺に関しては東映版が見事だったのもあるけど、表現の仕方が薄っぺら過ぎたなぁ。
う〜ん、これじゃ松竹版はダメなところしか無かった様に思われるので、ここからはかろうじて良かったところをメモっぽく書いときますかね。
これはKLYさんの見解と被るんですけど、RAILWAYSの時同様に頑固親父モードだった三浦友和さんの演技は深みがあって素晴らしかった。
友和さんが演じた役にはモデルがいないとの事で、竹内結子同様好き勝手にやっていたっぽいですが、
かつての仲間との記念写真に はやぶさが最後に撮影した地球の写真を見せるシーンは感じるものがありました。
藤原竜也が頑張っていたのはわかるんですけど、主人公兼ストーリーテラーとしてはどーなんでしょう?(苦笑)
東映版でイオンエンジン開発を担当した えぐっちゃんと吉岡秀隆のツープラトン殺法と比べたら存在感が軽かったなぁ…
敢えて携帯で三浦友和に電話でお礼を言うシーンは良かったけど…
杏は、何故JAXAに入ったのかはざっくりと説明があったけど、
中村ゆり同様はやぶさプロジェクトに加わった流れが割愛されていたから、ストーリー上浮いていた様に見えた。
間違いなくヒロインだったんやから、ストーリー上もっと重要な関わり方をしていても良かったのにねぇ、みたいな。
とりあえず、僕の中の2012年のワースト映画最有力候補、という事で…


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コメント
コメント一覧 (1)
これに尽きます。
何かスタッフとかもう存在感が軽い軽い…。
これじゃあまりに可哀想です。はやぶさとスタッフさんが。
でも監督はこの作品が一番前評判が良いと聞いていて、それだけの自負があるそうですよ。
まあお好きにして頂ければ良いのですけど…(苦笑)