世界の帯広その６２／世界一若い名勝負数え唄 : ｂｌｏｇ‐ｋ…

今回は、今夜放送されて無事に２０時までに終わった１９時女子プロレス・第１０９戦を観た感想を…

４０数人の観客を入れての公開放送だったからなのか？

旧ちゃんことズンドコラップのツナギのお姉さんがオープニングからおかしなテンションで

『オイオイ、大丈夫か？』

と思わされましたが、

これだけやってるんやから、観客ももうちょっと盛り上がってあげたらいいのに…

と言いたくなるぐらいに試合内容は良かった。

特にメイン。

インパクト抜群の煽りＶＴＲから始まり、公式には銘打たれてはいなかったものの、

ＩＷ１９王座始動１周年記念に相応しい素晴らしい試合となりました。

そこで今回は、敢えてメインに絞って振り返りましょう。

一応第１試合は、ドラミのジャイアントスイングと成宮の連続ボストンクラブこそ目を引きましたが、メインと比べたらどーしても…という事で。

●つくしvsくるみ

トーナメントが終わって以降、アイスリボンでおこなわれたタッグでの前哨戦はつくしちゃんが連勝。

その為僕の中ではくるみちゃんが悲願を成就するフラグが立ちまくりで、勝敗への興味は希薄になっていた訳ですが、

それでも、つくしちゃんの理詰めの腰への一点集中攻撃には画面に釘付けになった。

①キャメルクラッチに始まり、

②相手の背中に自らの片足を挟んでの弓矢固め

③敢えてくるみちゃんの腰ではなく背中に重心を置いて、しかもアキレス腱を極めながら反っていった逆片エビ

④弓矢固めから体勢が崩れ？ながらの裏ＳＴＦ…

う～ん、お見事。

これに加えて間が空いたら強烈なドロップキックが飛んでくるんやから、この日のつくしちゃんはシビアな面を見せた。

しかしながら、腰狙いはくるみちゃんのジャーマン封じだったっぽいけど、

くるみちゃんが序盤はなかなか極めれなかった末にようやくキャトル～で反撃をした後、

一発大逆転を狙ってジャーマンを放った時に、腰へのダメージが蓄積していた関係で、アドリブ気味で投げっぱなしジャーマンになってしまった。

この時はダブルダウンになりましたが、つくしちゃんが古の四天王スタイルみたいな受け身をとらされて、大ダメージを負ってしまったのは観ていて驚いたなぁ…

一点集中攻撃がまさかあーいう形で裏目に出るなんていう“一捻り”のある試合展開は、日本の男子のプロレスでもなかなか見れない気がする。

あとこの試合のポイントとして書いておきたいのが、腰攻めを耐え抜き粘りを見せたくるみちゃんによるラ・マヒストラル。

くるみちゃんのシングルが、またまたクイックで決着かい！とは勝負が決まった瞬間は正直思いましたが、

よく考えてみれば二人で散々やりあった後に、高速マヒストラル→ハルカゼで反撃→ハルカゼを切り返す→マヒストラルでカウント３！という流れだった事で、

序盤のじっくりとした腰攻めとの速度のメリハリが付いていて、ムチャクチャハイスピードに見えた。

しかも、勝利者インタビューでくるみちゃんは

『今日は腰を攻められたし、マヒストラルでなければ勝てないと思いました』

と、しっかりとした口調でコメントをしていた。

お互いの手の内を知り尽くしているのが伝わってくる攻防を見せられた試合後に、

当事者からクイックでしか決まらないって言われたら納得せざるを得ないなぁ…

とりあえず、この二人のライバルストーリーはくるみちゃんが中学校の入学式にチャンピオンベルトを持ち込む(本当にやれんのか!?)事が確定して、

敗れたつくしちゃんが悔しさのこもった涙声で、新王者のくるみちゃんへエールを送った事でひと区切りがついたと言い切って良いと思う。

難しいのは重々承知していますが、世界一若い名勝負数え唄だからこそ、この二人のシングルはこの先できるだけ長い間寝かせてほしいですね。

何ヵ月か間を空けて、その間で二人とも柔道とアマレスの出稽古で新たな技術を身につけつつ、身長が伸びたら、これまでとは違う新たな閃きと捻りのある試合展開が見れるでしょうし…ね。

えっ？

くるみちゃんvsハッピーメーカーについては書かないのかって？

くるみちゃんがハッピーメーカーを指名したいきさつ自体は

『ほうほう、なるほどなるほど』

とは思いましたが、また挑戦者決定トーナメントをやるみたいですし、ハッピーメーカーがトーナメントに出るか出ないかで事情は変わってくるので、現時点ではノーコメントで。

最後に…

くるみちゃん王座奪取おめでとう、おー！！！！