先日は、映画『苦役列車』を観てきました。今回は苦役列車の感想を書いていきましょう。
シルベスター・スタローンの『コブラ』観に行かねえか?

※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
シルベスター・スタローンの『コブラ』観に行かねえか?

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≪以下ネタバレ注意≫
中卒という自分の経歴に僻みを持ちまくりの、器がちっちゃい奴で、とにかく暗く・重く・そして救いは無く…
全ての共演者や演出は、西村さんによる原作を忠実に再現していた(であろう)森山未來くん演じる貫多の、
半端でない“面倒臭さ”“どうしようも無さ”を際立たせる為の、大袈裟に言えば“添え物”にまで見えてしまい、
そーいう森山くんの限りなく一人舞台に近い世界観をひたすら見せられ続けたから、すんげー疲れた。
とにかく僕自身、貫多みたいな面倒臭い部分がある自覚はありましてですね。

『じゃがいもが笑ってんじゃねーよ!』
『なぁ、デートってどうやってやるんだ?』
『15点!』
エトセトラ、エトセトラ…
さすがに、貫多みたいに思いきり口にはしないものの、
心の中では貫多の語録に近い言葉が浮かんでしまった事は多々ありまして、
『モテキ』の幸世みたいな長時間の脳内ナレーションにとどまってはいるものの、
もし酒とタバコに溺れていたら、貫多の様にしょっちゅう口にして自滅した様な気がする。

そーいう意味では観ていて怖かった部分もある。
そりゃまぁ。
のぞき部屋にハマった事はないし、殴られながら動物のモノマネ合戦を強要される様な修羅場を経験した事まではありませんが、
同情の余地がない終盤の貫多の生々しい孤独のなり方は、決して他人事には見えず…
落とし穴に落下した貫多が机に向かい、黙々と文章を書き始める姿を見ても、
『俺も頑張ろう』
とは思わず…
ん〜、改めて書きますが、疲れたなぁ。そーいう映画だった。

ショウジをおいてけぼりにしてまで、貫多があーいうキャラのままで貫き遠し、ブレず最後まで押しきり、
『もしかしたら貫多は面倒臭いけど、ちょっと良い奴なんじゃないか?』
とまで観る側を錯覚させてしまう作品に仕上げた山下監督の表現力は凄いと思ったなぁ。
山下監督の前作『マイ・バック・ページ』は妻夫木&松ケンの奥深い演技を引き出し大概重い余韻が残る作品でしたが、
今回は森山未來一人を中心に据えたままブレなかった事で、またひと味違う重い余韻が残った。
ドラマの『毎度おさわがせします』or映画『ヒミズ』を意識したのか?と錯覚してしまう、ブリーフ一丁で無人の町中を走るシーンと、
3年後のシーンの尺は正直ちょっと長かった気はしますが…まぁ、ええか。

作品のアクの強さ&プロモーション不足&上映時期の関係で『マイ・バック・ページ』と比べ興業収益はかなり厳しいみたいで、
山下監督にいつ次なるチャンスが回ってくるか?となると何とも言えない部分はありますが(汗)
山下監督がまた違う若い役者さんをアレした作品は是非観たいものです。
あっ、そうそう。
もしかしたら、貫多が良い奴なんじゃないか?と思った方がいるかもしれませんが、それはきっと幻覚ですよ!?騙されてますよ!?
あんな奴は絶対良い奴じゃない。
自分の本能に忠実な奴なんやろなぁ、とは思いますがそれだけで決して良い奴じゃないですから。
話は戻って。
原作の西村さんが、プロモーションの範疇を越える言い回しで山下監督に対してきつい事を言ってる点はスルーで。
貫多のモデルならば、貫多を越える事を意識した、あれぐらい『ビジネスにならない』いやごとは確実に言うでしょう。
スルーが正解だと思う(苦笑)

役者さんについて。
まず、森山未來は素晴らしかった。これに尽きる。
権威はありませんが、日本アカデミー賞の最優秀主演男優部門の、東映からの代表としてノミネートはされる事でしょう。
しつこいぐらいに書いてますが、あそこまで徹底的に面倒臭い奴である事を魅せ続けて、
雨の中の本編のクライマックス?では、かつては手を舐めたマエアツに迫りながらも頭突きをカマされてどん底に落ちて、
翌日倉庫で自棄になって喧嘩をやらかしてしまう演技は、昔日テレが放送していた青春ドラマを思いだし鳥肌もんだったし、
関西人なのに、江戸っ子口調で居酒屋で
『田舎者は世田谷に住みたがる』
云々と永遠クダをまき続けるところは滑稽やったなぁ(笑)
高良健吾は、まぁあんなもんでしょう。
どーせなら、貫多と対局にあるショウジとの友情っぽいシーンをあれだけ描くなら、
マキタスポーツさんのこれまた面倒臭い人生を、回想シーンっぽくもっとピックアップしてほしかったですけどね。

マエアツは、あーいう作品のあーいうキャラのヒロインとしては、普通に良かったんじゃないすかね。
ケツも良かったし。ポッポー!
尿瓶を長時間持たされていた時等の困惑の表情は好きやなぁ。
しかし、総選挙でマエアツに投票した人達がほとんど映画館に行っていない(と思われる)のは、
作品の紹介文を読んだら、マエアツにのめり込む自分の姿が貫太とダブってしまい、
本能的に拒絶してしまったからやろーとは勝手に推測しているのですが、
そんな拒絶反応を我慢してでも観ておく価値はある…
いや、そこまでのものがあるかなぁ?
もしドラよりは真摯でひたむきで良かったとは思うけど、あまり自信無いわ(オイオイ)
さてさて、いい加減長くなってしまったので、今回はこの辺で。
見終わった直後は感想としての言葉がなかなか頭に浮かばず、こりゃブログで取り上げるのはスルーかも?とまで思いましたが、時間をあけたら何とかなるもんやね。
ここら辺の、必要以上に引きずらないところも、貫多の面倒臭さと共通するんやろなぁ、という事で。
♪襟裳の春は 何も無い春です…


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全ての共演者や演出は、西村さんによる原作を忠実に再現していた(であろう)森山未來くん演じる貫多の、
半端でない“面倒臭さ”“どうしようも無さ”を際立たせる為の、大袈裟に言えば“添え物”にまで見えてしまい、
そーいう森山くんの限りなく一人舞台に近い世界観をひたすら見せられ続けたから、すんげー疲れた。
とにかく僕自身、貫多みたいな面倒臭い部分がある自覚はありましてですね。

『じゃがいもが笑ってんじゃねーよ!』
『なぁ、デートってどうやってやるんだ?』
『15点!』
エトセトラ、エトセトラ…
さすがに、貫多みたいに思いきり口にはしないものの、
心の中では貫多の語録に近い言葉が浮かんでしまった事は多々ありまして、
『モテキ』の幸世みたいな長時間の脳内ナレーションにとどまってはいるものの、
もし酒とタバコに溺れていたら、貫多の様にしょっちゅう口にして自滅した様な気がする。

そーいう意味では観ていて怖かった部分もある。
そりゃまぁ。
のぞき部屋にハマった事はないし、殴られながら動物のモノマネ合戦を強要される様な修羅場を経験した事まではありませんが、
同情の余地がない終盤の貫多の生々しい孤独のなり方は、決して他人事には見えず…
落とし穴に落下した貫多が机に向かい、黙々と文章を書き始める姿を見ても、
『俺も頑張ろう』
とは思わず…
ん〜、改めて書きますが、疲れたなぁ。そーいう映画だった。

ショウジをおいてけぼりにしてまで、貫多があーいうキャラのままで貫き遠し、ブレず最後まで押しきり、
『もしかしたら貫多は面倒臭いけど、ちょっと良い奴なんじゃないか?』
とまで観る側を錯覚させてしまう作品に仕上げた山下監督の表現力は凄いと思ったなぁ。
山下監督の前作『マイ・バック・ページ』は妻夫木&松ケンの奥深い演技を引き出し大概重い余韻が残る作品でしたが、
今回は森山未來一人を中心に据えたままブレなかった事で、またひと味違う重い余韻が残った。
ドラマの『毎度おさわがせします』or映画『ヒミズ』を意識したのか?と錯覚してしまう、ブリーフ一丁で無人の町中を走るシーンと、
3年後のシーンの尺は正直ちょっと長かった気はしますが…まぁ、ええか。

作品のアクの強さ&プロモーション不足&上映時期の関係で『マイ・バック・ページ』と比べ興業収益はかなり厳しいみたいで、
山下監督にいつ次なるチャンスが回ってくるか?となると何とも言えない部分はありますが(汗)
山下監督がまた違う若い役者さんをアレした作品は是非観たいものです。
あっ、そうそう。
もしかしたら、貫多が良い奴なんじゃないか?と思った方がいるかもしれませんが、それはきっと幻覚ですよ!?騙されてますよ!?
あんな奴は絶対良い奴じゃない。
自分の本能に忠実な奴なんやろなぁ、とは思いますがそれだけで決して良い奴じゃないですから。
話は戻って。
原作の西村さんが、プロモーションの範疇を越える言い回しで山下監督に対してきつい事を言ってる点はスルーで。
貫多のモデルならば、貫多を越える事を意識した、あれぐらい『ビジネスにならない』いやごとは確実に言うでしょう。
スルーが正解だと思う(苦笑)

役者さんについて。
まず、森山未來は素晴らしかった。これに尽きる。
権威はありませんが、日本アカデミー賞の最優秀主演男優部門の、東映からの代表としてノミネートはされる事でしょう。
しつこいぐらいに書いてますが、あそこまで徹底的に面倒臭い奴である事を魅せ続けて、
雨の中の本編のクライマックス?では、かつては手を舐めたマエアツに迫りながらも頭突きをカマされてどん底に落ちて、
翌日倉庫で自棄になって喧嘩をやらかしてしまう演技は、昔日テレが放送していた青春ドラマを思いだし鳥肌もんだったし、
関西人なのに、江戸っ子口調で居酒屋で
『田舎者は世田谷に住みたがる』
云々と永遠クダをまき続けるところは滑稽やったなぁ(笑)
高良健吾は、まぁあんなもんでしょう。
どーせなら、貫多と対局にあるショウジとの友情っぽいシーンをあれだけ描くなら、
マキタスポーツさんのこれまた面倒臭い人生を、回想シーンっぽくもっとピックアップしてほしかったですけどね。

マエアツは、あーいう作品のあーいうキャラのヒロインとしては、普通に良かったんじゃないすかね。
ケツも良かったし。ポッポー!
尿瓶を長時間持たされていた時等の困惑の表情は好きやなぁ。
しかし、総選挙でマエアツに投票した人達がほとんど映画館に行っていない(と思われる)のは、
作品の紹介文を読んだら、マエアツにのめり込む自分の姿が貫太とダブってしまい、
本能的に拒絶してしまったからやろーとは勝手に推測しているのですが、
そんな拒絶反応を我慢してでも観ておく価値はある…
いや、そこまでのものがあるかなぁ?
もしドラよりは真摯でひたむきで良かったとは思うけど、あまり自信無いわ(オイオイ)
さてさて、いい加減長くなってしまったので、今回はこの辺で。
見終わった直後は感想としての言葉がなかなか頭に浮かばず、こりゃブログで取り上げるのはスルーかも?とまで思いましたが、時間をあけたら何とかなるもんやね。
ここら辺の、必要以上に引きずらないところも、貫多の面倒臭さと共通するんやろなぁ、という事で。
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コメント
コメント一覧 (2)
でもそんな彼の言うことにどうしても説得力を感じてしまう自分が居ます。
そして映画の中の貫多に魅力を感じちゃうんですよね。
現実に居たら私は口も利かないと思いますけどww
安生戦で長州が見舞っていった一撃を超えたかも〜〜