一昨日はですね、ホール・ソレイユ2でインド映画『ロボット』を観てきました。今回はその感想を書いていきましょう。
スピードは1テラヘルツ、メモリは1ゼタバイト…

※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
スピードは1テラヘルツ、メモリは1ゼタバイト…

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既に観られた方の評価は高く、あらかじめハードルは高めに設定していたのですが、
馬鹿馬鹿しさは満載なのに、隠し味レベルでちょこちょこっと折り込まれていた妙にリアルな感情が、深みを与えているストーリー。
首が360度くるくる回るシーンが頻繁に見られる等、ある意味ハリウッドよりもエクストリームな印象を与えているCG全開の映像に、
そして大幅にカットされているにも関わらず『ごちそうさまでした』状態になってしまう、インド映画らしさ炸裂のダンスパフォーマンス。
そのいずれもが『これでもか!』という勢いで詰め込まれていて、事前のイメージを上回るクオリティー。
面白さという要素では今年観た映画の中では屈指の物があり、正に“圧巻”でした。

ラジオではこの作品の映像の強烈さは殆ど伝わらない筈なのにニッポン放送がプロモーションに全面協力したり、
オーケンが今作をプッシュしまくる仕事を引き受けたのもわかる。
ただ、個人的には先週の『ダークナイト・ライジング』に続いて2時間越えの大作を観てしまった事で、
見終わった後には燃え尽き症候群みたいになってしまったというか。
反動が出て、昨日の間に感想が書ききれなかったのはここだけの話で(苦笑)
僕が一番評価したいのはストーリーの面。
チッティがたまたま難産の末の出産と大火事からの救出劇を経て、感情を持たされるまでの流れと、
チッティが感情を持ち、サラに恋心を抱き最終的に廃棄処分にされるまでの流れと、
何やかんやあってチッティが悪くなって、自らのレプリカを大量生産して人海戦術に出るまでの流れと、それ以降のエンディングまで。

いかんせん映像が無茶苦茶でインパクトが有り過ぎてストーリーを食っている部分があり、
警察が堂々と賄賂を要求したり、蚊と会話したり、チッティを家政婦代わりにした末に軍事利用しようとしたりと、日本映画では多分あり得ないであろう細かいサイドストーリーもあったから、
あまり気にならなくても仕方ない気もするけど、それはそれでかなりもったいない気がする。
やっぱり、各章毎に博士とチッティとサナの三角関係の距離感が変化していた上で、
起承転結がしっかりとしていたのは、思い返してみれば驚かされた。
博士がチッティの顔をわざわざ自分そっくりにしたシュールなセンスも、実はあーいう方向での伏線だったのは、呆れつつちょっと感心させられた。
実際2時間越えでもダレなかったし、ようできたストーリーやったやん、みたいな。
ここ最近だとスラムドッグ$ミリオネアになるんやけど正確にはイギリス映画やし、
それこそナトゥ〜ぐらいしか、僕がインド映画をほとんど観ていなかった関係で、
『インド映画にはそーいう要素は求めなくてええんやろ?』的な偏見があった分余計に…ね。

また、これはきっとシャンカール監督の趣味なんでしょうけど、
完成直後のチッティが街に出て無茶苦茶やらかすシーンは、そのまんま鳥山明先生の『Drスランプ』のインド風リメイクに見えたし、
充電が切れたら…のシーンはエヴァかよ!?って思った。
チッティ自身はサナへの恋心以外で悩んでなかったけど、チッティに善悪の判断をさせるべく博士は苦悩して…
の下りは石ノ森先生の『キカイダー』の世界を彷彿とさせられたし、
チッティが悪くなってからのストーリーは『ターミネーター』の世界で、
どーいう風に人類がコンピューターに支配されていったかのシュミレーションっぽく見えた。
ひょっとしたら、オーラスでチッティの生首が展示されてしかも喋っていたのも、
何かのロボット物のオマージュかもしれない(笑)
シャンカール監督のロボットへの異常な愛情、または私は如何にして心配するのを止めてロボットを…
って言ったら極端かも知れませんが、ロボットが大好きで昔からロボットが主役の映画を作ってみたかったんやろーなぁ、としみじみ思ってしまったなぁ。

映像に関しては、電車の中の乱闘&猛ダッシュのアクションシーンなんかは、心の中で
『すっげー、すっげー!』
って叫んでたし、
悪チッティがダスティン・ホフマンの『卒業』をやらかしてからの、
デタラメなカーチェイス&カーアクションは古の石原軍団絡みのドラマか東映を思いだしてしまい、懐かしくも嬉しかった。
だけど…
チッティの軍団が合体して球形になったり蛇になったりしていながら、チッティ一人一人の顔が分かってしまうとなると、
さすがにやり過ぎに見えてゲスいorエグい印象しか残らなかった。
これは僕だけかも知れませんが…
最後に、BGMとダンスパフォーマンス。
あの路線ではもう何処の国もインド映画には勝てませんね。うん。
DVDでは是非カットされたダンスシーンを収録した完全版にしてほしいですね。
他には何も言う事は無いです(爆)
とりあえず、いい加減長くなってしまったので、ロボットの感想はこんな感じで終わらせましょう。
恋は人のネジをはずすという…


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馬鹿馬鹿しさは満載なのに、隠し味レベルでちょこちょこっと折り込まれていた妙にリアルな感情が、深みを与えているストーリー。
首が360度くるくる回るシーンが頻繁に見られる等、ある意味ハリウッドよりもエクストリームな印象を与えているCG全開の映像に、
そして大幅にカットされているにも関わらず『ごちそうさまでした』状態になってしまう、インド映画らしさ炸裂のダンスパフォーマンス。
そのいずれもが『これでもか!』という勢いで詰め込まれていて、事前のイメージを上回るクオリティー。
面白さという要素では今年観た映画の中では屈指の物があり、正に“圧巻”でした。

ラジオではこの作品の映像の強烈さは殆ど伝わらない筈なのにニッポン放送がプロモーションに全面協力したり、
オーケンが今作をプッシュしまくる仕事を引き受けたのもわかる。
ただ、個人的には先週の『ダークナイト・ライジング』に続いて2時間越えの大作を観てしまった事で、
見終わった後には燃え尽き症候群みたいになってしまったというか。
反動が出て、昨日の間に感想が書ききれなかったのはここだけの話で(苦笑)
僕が一番評価したいのはストーリーの面。
チッティがたまたま難産の末の出産と大火事からの救出劇を経て、感情を持たされるまでの流れと、
チッティが感情を持ち、サラに恋心を抱き最終的に廃棄処分にされるまでの流れと、
何やかんやあってチッティが悪くなって、自らのレプリカを大量生産して人海戦術に出るまでの流れと、それ以降のエンディングまで。

いかんせん映像が無茶苦茶でインパクトが有り過ぎてストーリーを食っている部分があり、
警察が堂々と賄賂を要求したり、蚊と会話したり、チッティを家政婦代わりにした末に軍事利用しようとしたりと、日本映画では多分あり得ないであろう細かいサイドストーリーもあったから、
あまり気にならなくても仕方ない気もするけど、それはそれでかなりもったいない気がする。
やっぱり、各章毎に博士とチッティとサナの三角関係の距離感が変化していた上で、
起承転結がしっかりとしていたのは、思い返してみれば驚かされた。
博士がチッティの顔をわざわざ自分そっくりにしたシュールなセンスも、実はあーいう方向での伏線だったのは、呆れつつちょっと感心させられた。
実際2時間越えでもダレなかったし、ようできたストーリーやったやん、みたいな。
ここ最近だとスラムドッグ$ミリオネアになるんやけど正確にはイギリス映画やし、
それこそナトゥ〜ぐらいしか、僕がインド映画をほとんど観ていなかった関係で、
『インド映画にはそーいう要素は求めなくてええんやろ?』的な偏見があった分余計に…ね。

また、これはきっとシャンカール監督の趣味なんでしょうけど、
完成直後のチッティが街に出て無茶苦茶やらかすシーンは、そのまんま鳥山明先生の『Drスランプ』のインド風リメイクに見えたし、
充電が切れたら…のシーンはエヴァかよ!?って思った。
チッティ自身はサナへの恋心以外で悩んでなかったけど、チッティに善悪の判断をさせるべく博士は苦悩して…
の下りは石ノ森先生の『キカイダー』の世界を彷彿とさせられたし、
チッティが悪くなってからのストーリーは『ターミネーター』の世界で、
どーいう風に人類がコンピューターに支配されていったかのシュミレーションっぽく見えた。
ひょっとしたら、オーラスでチッティの生首が展示されてしかも喋っていたのも、
何かのロボット物のオマージュかもしれない(笑)
シャンカール監督のロボットへの異常な愛情、または私は如何にして心配するのを止めてロボットを…
って言ったら極端かも知れませんが、ロボットが大好きで昔からロボットが主役の映画を作ってみたかったんやろーなぁ、としみじみ思ってしまったなぁ。

映像に関しては、電車の中の乱闘&猛ダッシュのアクションシーンなんかは、心の中で
『すっげー、すっげー!』
って叫んでたし、
悪チッティがダスティン・ホフマンの『卒業』をやらかしてからの、
デタラメなカーチェイス&カーアクションは古の石原軍団絡みのドラマか東映を思いだしてしまい、懐かしくも嬉しかった。
だけど…
チッティの軍団が合体して球形になったり蛇になったりしていながら、チッティ一人一人の顔が分かってしまうとなると、
さすがにやり過ぎに見えてゲスいorエグい印象しか残らなかった。
これは僕だけかも知れませんが…
最後に、BGMとダンスパフォーマンス。
あの路線ではもう何処の国もインド映画には勝てませんね。うん。
DVDでは是非カットされたダンスシーンを収録した完全版にしてほしいですね。
他には何も言う事は無いです(爆)
とりあえず、いい加減長くなってしまったので、ロボットの感想はこんな感じで終わらせましょう。
恋は人のネジをはずすという…


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