先週の金曜日の昼間に、オール香川県ロケの映画『百年の時計』を観てきました。今回はその感想を。
るっきん ふぉー みー…

※PC版公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
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しょっぱなから結論を書きますとですね。
木南晴夏を主演に据えていた割には、若年層の観客を見事なまでに意識していない大人向けのストーリーやったなぁ。
いかんせん作品のテーマが若い人はあまり利用していない(気がする)琴電やから、中途半端に若者受けを狙ったってしゃーないでしょうから、これはこれで有りでしょう。
ところどころで、香川県の個人・法人の両方から幅広く出費してもらっていたとはいえ、
やり過ぎなぐらいに香川県!をアピールしていたのはちょっと引っ掛かったし、
その割に讃岐の方言を喋る登場人物が少なかった等、地元民としてツッコミを入れざるを得なかったり、失笑もんのシーンもありました。

しかしながら。
後から書きますけど、後半のノスタルジー溢れるストーリーは思ったよりも感じるものがあった。
香西監督の『猫と電車』とは、琴電以外は共通するところが無いから比較するのも無理がある話ですが、
作り手が変わると、同じテーマであってもここまで違う作品になるんやから、映画って面白いですよね(笑)
とにかくねぇ、ローカル色がここまで強い映画でもプロモーション活動を含めて良い仕事をしてくれた金子監督にはただただ感謝。
他県ではどれぐらいの規模で公開されるかはわかりませんが、年齢層が高めの方向けのプロモーションをしてくれれば…とは思いますが、果たして?

振り返るに。
前半のストーリーは、ミッキー・カーチスさんが演じるわがままな芸術家・安藤行人が、
娘役の木内晶子の意向を無視して、思い入れのある懐中時計のルーツを木南晴夏と共に探すという探偵ナイトスクープっぽい展開で、
懐中時計の歴史を追うに連れて随所でミッキーさんが嘘をついている事がわかり『そこも嘘かい!?』と思わされて、
それに振り回される木南晴夏、本来ならばもっと演技の幅は広い筈なのに、それを感じさせない様に機嫌が悪くなり、
またその姿があまりかわいく見えないという、負のスパイラルみたいな状態でした(爆)

それで後半は、琴電を舞台にしたインスタレーションがどーこうで主要登場人物…
いや、主要ではないバブリー全開の
『あんたそんだけ一万円札持ってたら琴電乗らんとタクシーで帰るやろ』
という人も混じってはいたけど各登場人物達が導かれる様に琴電に乗り、
『これ、エヴァのシンジくんが電車に乗るシーンを意識したのか?』
と錯覚する様な演出で、琴電の車両と一緒に自らの歴史を振り返っていくという、
前半のストーリーは無かった事になったかの様なファンタジーっぽいストーリーになっていった。
そのままふわ〜っと終わっていくのかと思いきや、それぞれの振り返る歴史が想像よりも重くて、ずっとしみじみさせられた。
20世紀は戦争の歴史と言い切った上で高松の大空襲でどーこうとか、
具体的な地名は出さなかったものの、東日本大震災での津波が打ち寄せるところを描いた絵画であるとか。
木南晴夏の母親が亡くなって葬式の帰りにどーこうという下りも観ていて辛かったなぁ。
あのシーンの為に木南晴夏の父親役で井上順さんがキャスティングされたのか、と思ったぐらい。

でも、個人的にはミッキーさんの演じる安藤が、中村ゆりと偶然琴電で出会い、何やかんやあった末に懐中時計を貰うまでの一連の回想シーンがツボにハマってですね…
もちろん、いつかどこかで観た事がある様な、若者の悲しい恋愛でしたが、良かったなぁ。
そらまぁ、琴電の最寄りの駅(多分八栗)から庵治石の採掘現場まで、徒歩やらチャリやらだとどんだけ距離あると思うとるんや、とは無茶苦茶思いましたが、
映画『めおん』(詳細は各自調査)の時の役は元ヤンのシングルマザーだった中村ゆりが、今度は綺麗で綺麗で妖しくて妖しくてねぇ。
木内晶子もええけど、あの中村ゆりになら人生狂わされてもええですわ(笑)
金子監督って、実は木南晴夏よりも中村ゆりに思い入れがあったのか?と誤解しそうになったぐらいで…

さてさて。中村ゆりはこれぐらいにして、最後はミッキー・カーチスさんについて。
『ロボジー』は未見ですが、こちらのミッキーさんは感情はあまり出さないのに飄々としていて味があった。
74歳って言われたらいかにも74歳ですが、元気でしたねぇ。
そんな元気なミッキーさんでさえ、今作では病気で余命短い事が明らかになっていくのは切なくなったなぁ。
オーラスに出てくる水野久美さんが、ミッキーさんよりも若く見えたのにいっこ年上だったのも、より切なさを増長していた(苦笑)
主要登場人物も含め終始女性目線で描かれていた『猫と電車』とはまるで違う…
とさっき書きながらも『百年の時計』でも、男性よりも女性のキャラクターの方が変に強かったのは何だかなぁ…まぁええか。
最後に、琴電の皆さんは『頑張ってね』(笑)


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木南晴夏を主演に据えていた割には、若年層の観客を見事なまでに意識していない大人向けのストーリーやったなぁ。
いかんせん作品のテーマが若い人はあまり利用していない(気がする)琴電やから、中途半端に若者受けを狙ったってしゃーないでしょうから、これはこれで有りでしょう。
ところどころで、香川県の個人・法人の両方から幅広く出費してもらっていたとはいえ、
やり過ぎなぐらいに香川県!をアピールしていたのはちょっと引っ掛かったし、
その割に讃岐の方言を喋る登場人物が少なかった等、地元民としてツッコミを入れざるを得なかったり、失笑もんのシーンもありました。

しかしながら。
後から書きますけど、後半のノスタルジー溢れるストーリーは思ったよりも感じるものがあった。
香西監督の『猫と電車』とは、琴電以外は共通するところが無いから比較するのも無理がある話ですが、
作り手が変わると、同じテーマであってもここまで違う作品になるんやから、映画って面白いですよね(笑)
とにかくねぇ、ローカル色がここまで強い映画でもプロモーション活動を含めて良い仕事をしてくれた金子監督にはただただ感謝。
他県ではどれぐらいの規模で公開されるかはわかりませんが、年齢層が高めの方向けのプロモーションをしてくれれば…とは思いますが、果たして?

振り返るに。
前半のストーリーは、ミッキー・カーチスさんが演じるわがままな芸術家・安藤行人が、
娘役の木内晶子の意向を無視して、思い入れのある懐中時計のルーツを木南晴夏と共に探すという探偵ナイトスクープっぽい展開で、
懐中時計の歴史を追うに連れて随所でミッキーさんが嘘をついている事がわかり『そこも嘘かい!?』と思わされて、
それに振り回される木南晴夏、本来ならばもっと演技の幅は広い筈なのに、それを感じさせない様に機嫌が悪くなり、
またその姿があまりかわいく見えないという、負のスパイラルみたいな状態でした(爆)

それで後半は、琴電を舞台にしたインスタレーションがどーこうで主要登場人物…
いや、主要ではないバブリー全開の
『あんたそんだけ一万円札持ってたら琴電乗らんとタクシーで帰るやろ』
という人も混じってはいたけど各登場人物達が導かれる様に琴電に乗り、
『これ、エヴァのシンジくんが電車に乗るシーンを意識したのか?』
と錯覚する様な演出で、琴電の車両と一緒に自らの歴史を振り返っていくという、
前半のストーリーは無かった事になったかの様なファンタジーっぽいストーリーになっていった。
そのままふわ〜っと終わっていくのかと思いきや、それぞれの振り返る歴史が想像よりも重くて、ずっとしみじみさせられた。
20世紀は戦争の歴史と言い切った上で高松の大空襲でどーこうとか、
具体的な地名は出さなかったものの、東日本大震災での津波が打ち寄せるところを描いた絵画であるとか。
木南晴夏の母親が亡くなって葬式の帰りにどーこうという下りも観ていて辛かったなぁ。
あのシーンの為に木南晴夏の父親役で井上順さんがキャスティングされたのか、と思ったぐらい。

でも、個人的にはミッキーさんの演じる安藤が、中村ゆりと偶然琴電で出会い、何やかんやあった末に懐中時計を貰うまでの一連の回想シーンがツボにハマってですね…
もちろん、いつかどこかで観た事がある様な、若者の悲しい恋愛でしたが、良かったなぁ。
そらまぁ、琴電の最寄りの駅(多分八栗)から庵治石の採掘現場まで、徒歩やらチャリやらだとどんだけ距離あると思うとるんや、とは無茶苦茶思いましたが、
映画『めおん』(詳細は各自調査)の時の役は元ヤンのシングルマザーだった中村ゆりが、今度は綺麗で綺麗で妖しくて妖しくてねぇ。
木内晶子もええけど、あの中村ゆりになら人生狂わされてもええですわ(笑)
金子監督って、実は木南晴夏よりも中村ゆりに思い入れがあったのか?と誤解しそうになったぐらいで…

さてさて。中村ゆりはこれぐらいにして、最後はミッキー・カーチスさんについて。
『ロボジー』は未見ですが、こちらのミッキーさんは感情はあまり出さないのに飄々としていて味があった。
74歳って言われたらいかにも74歳ですが、元気でしたねぇ。
そんな元気なミッキーさんでさえ、今作では病気で余命短い事が明らかになっていくのは切なくなったなぁ。
オーラスに出てくる水野久美さんが、ミッキーさんよりも若く見えたのにいっこ年上だったのも、より切なさを増長していた(苦笑)
主要登場人物も含め終始女性目線で描かれていた『猫と電車』とはまるで違う…
とさっき書きながらも『百年の時計』でも、男性よりも女性のキャラクターの方が変に強かったのは何だかなぁ…まぁええか。
最後に、琴電の皆さんは『頑張ってね』(笑)


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