一昨日は、映画『黄金を抱いて翔べ』を観てきました。今回はその感想を。
鯖の寿司、食ってみたかったな…

※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
鯖の寿司、食ってみたかったな…

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僕の中で井筒監督の撮る映画はですね。
男臭くて泥臭い、基本的には無茶苦茶なストーリーの中に、ちょこちょことリアリティーがちりばめられているイメージを持ってまして。
今回もそーいう内容の原作の中の、バイオレンスさであったり熱さであったりの要素を、
井筒監督らしく強調する事でオリジナルっぽさを出して映像化したんやろなぁ〜と思いながら観てました。

しかし。
びっくりするぐらいリアリティーの要素が薄く無茶苦茶さ…いや、今作はむしろデタラメさと言う方がいいかもしれない。
そのデタラメさが際立っていて、それに対して演技が達者な役者さん達が、最後まで付き合っていた印象。
井筒さんは、役者さん達に心から感謝しなきゃいけませんよ。いやマジで。
役者さんのチョイスをしくじっていたら間違いなく駄作扱いされてましたよ(笑)
よって、面白かったか?と聞かれたら面白かったけど、あくまでB級映画的な面白さであって、
完成度としては『ん〜…』となるし『デタラメな映画だった』というのがまず出てきますねぇ。

妻夫木くんと浅野さんが実質二人で主役を張っており、エイベックスと松竹が深く関与する映画をB級扱いするのもアレなのですが…
もちろん、井筒監督の作品らしい暑苦しさは随所に見られたんですけど、
ストーリーが進行していくのは夜のシーンが中心でしたから、これまでの井筒監督の作品とは別の作品と割りきる方がベターでしょうね。
井筒監督が原作ものの映像化した作品を監督する事は、おそらく今後は無いやろーと思ったし(爆)
さてさて。
そんなデタラメなストーリーについてですが、大まかな流れ自体は好きだったりします。

銀行に突入する前。
モモをはじめとして役割分担をした仲間が増えていって、計画が具体化していくに連れて、
今作が地上波で放送される時にはネックになりそうな方面の敵がどんどん増えていって、仇討ちやら何やらを経て仲間が減っていく…と。
しかも、妻夫木くん演じる幸田が大きなダメージを負い…
そのダメージを凌ぐ為に、モルヒネを打ちまくりなのは、ピンクのジャージを着た666所属の先輩(詳細は各自調査)みたいで無理があったけど…
更に浅野さん演じる北川は、愛する家族を一気に失う。
中村ゆりは、浅野さんにいきなりバックからアレされるシーンがあったりして期待通りに良かったけど、あないにあっさり消さなくてもええのにねぇ。
とりあえず、計画に乗っかった主要登場人物の悲壮感の積み重ね方は好きですね。
冷静に思いかえせば、デタラメな流れなんですけどね!?

そして、クライマックスの変電所爆破→銀行の襲撃について。
そもそも原作が発表されたのが1990年で、映画の舞台はおそらく現代。
『1990年ごろならまだしも、今の大阪の大きな銀行はもっとごっつい警備になっとるやろ?』
的な違和感がどーしても拭いきれなかった。
スイッチをいれる際にミスがあり、爆破時間にズレがあった事で焦りが生じて以降は、
観ていて緊張感が凄く伝わってきたし、ベタな言い回しですが手に汗を握った。
あんな、モルヒネ打ちまくりの妻夫木くんが仕掛ける爆薬で突破できる様な…
しかも最後の最後は爆薬も使わずにこじ開けてたし(汗)
そんな警備体制って事はまず有り得ないですよねぇ。
パンフレットの井筒監督のインタビューを読む限り、事前に金庫破りについての取材はしていたみたいですが、その様には見えなかった。
大体、計画そのものもやたら派手ではありましたが、緻密さは無いしざっくりし過ぎ。
北川が冒頭に敢えて金塊を狙う訳を力説しながらも、行き当たりばったりの要素が有り過ぎしょう。
銀行強盗とかなら行き当たりばったりでも有りかもしれませんが、アレは無いよなぁ。

何というかなぁ。映画も原作同様1990年前後の時代設定をして、それっぽさを前面に出していれば、ここまでの違和感はなかったと思うんですよね。
ん〜、勿体無いわなぁ…
最後に、役者さんについて。
ぶっちゃけた話、途中から幸田は妻夫木くんではなく山田孝之が演じていても別に良かったんちゃうのん?とは思いましたが、
薄れゆく意識の中で金庫の上にウオッカの瓶を置くシーンはカッコ良かったなぁ。あれは山田孝之ではできなかったかもしれない。
浅野さんも素晴らしかったんじゃないでしょうか。

西田局長は相変わらずの高値安定の演技で、桐谷くんの演じた野田の軽さと曲者っぷりも好きやなぁ。
俳優としてのキャリア不足を脚本に助けられてはいましたが、チャンミンもよく頑張ってたと思う。
皆、今後こーいうクライムサスペンスなりバイオレンス寄りの作品の出演オファーがあるかどうかはわかりませんが、もし出演するならばまた観てみたいところではありますね。
それでは今回はこんな感じで。
だからって、捨てるところが無いのも人生だろう…


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男臭くて泥臭い、基本的には無茶苦茶なストーリーの中に、ちょこちょことリアリティーがちりばめられているイメージを持ってまして。
今回もそーいう内容の原作の中の、バイオレンスさであったり熱さであったりの要素を、
井筒監督らしく強調する事でオリジナルっぽさを出して映像化したんやろなぁ〜と思いながら観てました。

しかし。
びっくりするぐらいリアリティーの要素が薄く無茶苦茶さ…いや、今作はむしろデタラメさと言う方がいいかもしれない。
そのデタラメさが際立っていて、それに対して演技が達者な役者さん達が、最後まで付き合っていた印象。
井筒さんは、役者さん達に心から感謝しなきゃいけませんよ。いやマジで。
役者さんのチョイスをしくじっていたら間違いなく駄作扱いされてましたよ(笑)
よって、面白かったか?と聞かれたら面白かったけど、あくまでB級映画的な面白さであって、
完成度としては『ん〜…』となるし『デタラメな映画だった』というのがまず出てきますねぇ。

妻夫木くんと浅野さんが実質二人で主役を張っており、エイベックスと松竹が深く関与する映画をB級扱いするのもアレなのですが…
もちろん、井筒監督の作品らしい暑苦しさは随所に見られたんですけど、
ストーリーが進行していくのは夜のシーンが中心でしたから、これまでの井筒監督の作品とは別の作品と割りきる方がベターでしょうね。
井筒監督が原作ものの映像化した作品を監督する事は、おそらく今後は無いやろーと思ったし(爆)
さてさて。
そんなデタラメなストーリーについてですが、大まかな流れ自体は好きだったりします。

銀行に突入する前。
モモをはじめとして役割分担をした仲間が増えていって、計画が具体化していくに連れて、
今作が地上波で放送される時にはネックになりそうな方面の敵がどんどん増えていって、仇討ちやら何やらを経て仲間が減っていく…と。
しかも、妻夫木くん演じる幸田が大きなダメージを負い…
そのダメージを凌ぐ為に、モルヒネを打ちまくりなのは、ピンクのジャージを着た666所属の先輩(詳細は各自調査)みたいで無理があったけど…
更に浅野さん演じる北川は、愛する家族を一気に失う。
中村ゆりは、浅野さんにいきなりバックからアレされるシーンがあったりして期待通りに良かったけど、あないにあっさり消さなくてもええのにねぇ。
とりあえず、計画に乗っかった主要登場人物の悲壮感の積み重ね方は好きですね。
冷静に思いかえせば、デタラメな流れなんですけどね!?

そして、クライマックスの変電所爆破→銀行の襲撃について。
そもそも原作が発表されたのが1990年で、映画の舞台はおそらく現代。
『1990年ごろならまだしも、今の大阪の大きな銀行はもっとごっつい警備になっとるやろ?』
的な違和感がどーしても拭いきれなかった。
スイッチをいれる際にミスがあり、爆破時間にズレがあった事で焦りが生じて以降は、
観ていて緊張感が凄く伝わってきたし、ベタな言い回しですが手に汗を握った。
あんな、モルヒネ打ちまくりの妻夫木くんが仕掛ける爆薬で突破できる様な…
しかも最後の最後は爆薬も使わずにこじ開けてたし(汗)
そんな警備体制って事はまず有り得ないですよねぇ。
パンフレットの井筒監督のインタビューを読む限り、事前に金庫破りについての取材はしていたみたいですが、その様には見えなかった。
大体、計画そのものもやたら派手ではありましたが、緻密さは無いしざっくりし過ぎ。
北川が冒頭に敢えて金塊を狙う訳を力説しながらも、行き当たりばったりの要素が有り過ぎしょう。
銀行強盗とかなら行き当たりばったりでも有りかもしれませんが、アレは無いよなぁ。

何というかなぁ。映画も原作同様1990年前後の時代設定をして、それっぽさを前面に出していれば、ここまでの違和感はなかったと思うんですよね。
ん〜、勿体無いわなぁ…
最後に、役者さんについて。
ぶっちゃけた話、途中から幸田は妻夫木くんではなく山田孝之が演じていても別に良かったんちゃうのん?とは思いましたが、
薄れゆく意識の中で金庫の上にウオッカの瓶を置くシーンはカッコ良かったなぁ。あれは山田孝之ではできなかったかもしれない。
浅野さんも素晴らしかったんじゃないでしょうか。

西田局長は相変わらずの高値安定の演技で、桐谷くんの演じた野田の軽さと曲者っぷりも好きやなぁ。
俳優としてのキャリア不足を脚本に助けられてはいましたが、チャンミンもよく頑張ってたと思う。
皆、今後こーいうクライムサスペンスなりバイオレンス寄りの作品の出演オファーがあるかどうかはわかりませんが、もし出演するならばまた観てみたいところではありますね。
それでは今回はこんな感じで。
だからって、捨てるところが無いのも人生だろう…


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コメント
コメント一覧 (1)
西田局長が屋上で待機できる状態になった時点で、エレベーターの起動・静止はもっと自由に行えたのでは?
ちょっとあまりのあまりさにブログスルーいたしますっ