先日は、クリント・イーストウッド主演の映画『人生の特等席』を観てきました。
今回はその感想を書いていきましょう。
♪You are my Sunshine…

※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
今回はその感想を書いていきましょう。
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いやはや何と言いますか。
今年は、たまたま樹木希林さん・高倉健さん・吉永小百合さんという日本映画界のレジェンドの主演作を立て続けに観てきたのですが、
だめ押しの様に、蜂の巣になる形で劇中壮絶な最期を迎えた『グラン・トリノ』を最後に隠居したものだと思っていた、
イーストウッドおじいちゃんの主演作まで観てしまうとは、どーしたんだ、俺!?(笑)
基本、洋画も邦画もインド映画もレジェンドが元気過ぎるのはどうなんだろうとは思っていますが、
今作におけるイーストウッドぐらい、古きよき時代の絶滅危惧種レベルの頑固親父を観てしまうと、
そーいうツッコミも大々的には書きにくくなるわなぁ、と。
これが『人生の特等席』の第一印象になりますかね。

ぶっちゃけた話、ストーリーの完成度は『あなたへ』とどっこいどっこいのレベルで、主演がイーストウッドじゃなければバカ映画扱いされる様なものでした(きっぱり)
イーストウッドと娘役のエイミー・アダムスのセリフのやりとりと、親子の距離感の伝え方が想像していたよりも上手く描かれていて、画面にぐいぐい引き込まれてしまった。
イーストウッドとジャスティン・ティンバーレイクのやりとりも粋でしたね。
これは認めましょう。
しかしなぁ。
終盤イーストウッドからエイミー・アダムスと距離をあけた真相が語られたのはいいけど、
誘拐しようとしていたならばまだしも、そこまではやってないのに首締めは幾らやり過ぎやろぉ〜、とびびってしまったところが一つ目。

エイミー・アダムスが、たまたまピーナッツ売りのアンちゃんがキャッチボールをしている時の純粋な音を聞いて以降の、
序盤イーストウッドが醸し出していた哀愁を、良くも悪くもぶち壊しにしていた様な大どんでん返しに
ポカーン…
状態になってしまったのが二つ目。
もっとも、今回に関しては想像すらしてなかったのでポカーン状態でしたが、
思い返してみればどんでん返し以降、怒涛の勢いでハッピーエンドに転がっていくテンポは、個人的には嫌いではない(オイオイ)
それらを良心的に差し引いたとしても、肝心のイーストウッドの目の病気が病院には二度と行ってないままなのに無かったことになっていたのは、それは違うやろ!?とカッチーン!ときったのが三つ目。
そして『マネーゲーム』を観ていたら、ありえないぐらいに浅い範囲でしかメジャーリーグの裏方の生存競争を厳しさを描いていないし、
エイミー・アダムスとジャスティン・ティンバーレイクの再会の伏線にさえなっていなかった、野球クイズ応酬も薄っぺらかったなぁ。
そーいう意味で、イーストウッド以外のキャラ等のリアリティーが全体的にいまいちだった点が四つ目。

これらを加味すると、どーしても
『偉大なイーストウッドが、こーいうハチャメチャな脚本をよう気にいったよなぁ』
と若干呆れ気味のテンションにはなってしまう。
ロバート・ロレンツ監督の、監督としての将来は決して明るくは無い気はしますが、今後巻き返してほしい…みたいな。
結論。
作品自体は高い評価はしませんが、あくまで『イーストウッドの演技を観る映画』としては合格点を出したいですね。

改めてイーストウッドについて。
冒頭、自分の股間に声をかけながら小便をしているところから始まった時は、
『どないなるんやこの映画!?』
となりましたが、目が見えなくなっていき、中盤には目が原因で交通事故まで起こしながらも、
更には運命のドラフト会議の時でさえも意地を張り続け、娘に対してハッタリをカマして頑固なまま。
されど墓参りをした時はしっかりと自らの心情を吐露して、オーラスには空気を読むという実に人間臭い設定と、イーストウッドの表情は素晴らしかったと思う。
だからこそ、嗚呼だからこそ。
イーストウッド以外の部分はもっとしっかりしてほしかったなぁ。ん〜…
あっ、こんな事を書いてしまう僕も、この作品に対して心に壁を作ってましたね。反省!?


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今年は、たまたま樹木希林さん・高倉健さん・吉永小百合さんという日本映画界のレジェンドの主演作を立て続けに観てきたのですが、
だめ押しの様に、蜂の巣になる形で劇中壮絶な最期を迎えた『グラン・トリノ』を最後に隠居したものだと思っていた、
イーストウッドおじいちゃんの主演作まで観てしまうとは、どーしたんだ、俺!?(笑)
基本、洋画も邦画もインド映画もレジェンドが元気過ぎるのはどうなんだろうとは思っていますが、
今作におけるイーストウッドぐらい、古きよき時代の絶滅危惧種レベルの頑固親父を観てしまうと、
そーいうツッコミも大々的には書きにくくなるわなぁ、と。
これが『人生の特等席』の第一印象になりますかね。

ぶっちゃけた話、ストーリーの完成度は『あなたへ』とどっこいどっこいのレベルで、主演がイーストウッドじゃなければバカ映画扱いされる様なものでした(きっぱり)
イーストウッドと娘役のエイミー・アダムスのセリフのやりとりと、親子の距離感の伝え方が想像していたよりも上手く描かれていて、画面にぐいぐい引き込まれてしまった。
イーストウッドとジャスティン・ティンバーレイクのやりとりも粋でしたね。
これは認めましょう。
しかしなぁ。
終盤イーストウッドからエイミー・アダムスと距離をあけた真相が語られたのはいいけど、
誘拐しようとしていたならばまだしも、そこまではやってないのに首締めは幾らやり過ぎやろぉ〜、とびびってしまったところが一つ目。

エイミー・アダムスが、たまたまピーナッツ売りのアンちゃんがキャッチボールをしている時の純粋な音を聞いて以降の、
序盤イーストウッドが醸し出していた哀愁を、良くも悪くもぶち壊しにしていた様な大どんでん返しに
ポカーン…
状態になってしまったのが二つ目。
もっとも、今回に関しては想像すらしてなかったのでポカーン状態でしたが、
思い返してみればどんでん返し以降、怒涛の勢いでハッピーエンドに転がっていくテンポは、個人的には嫌いではない(オイオイ)
それらを良心的に差し引いたとしても、肝心のイーストウッドの目の病気が病院には二度と行ってないままなのに無かったことになっていたのは、それは違うやろ!?とカッチーン!ときったのが三つ目。
そして『マネーゲーム』を観ていたら、ありえないぐらいに浅い範囲でしかメジャーリーグの裏方の生存競争を厳しさを描いていないし、
エイミー・アダムスとジャスティン・ティンバーレイクの再会の伏線にさえなっていなかった、野球クイズ応酬も薄っぺらかったなぁ。
そーいう意味で、イーストウッド以外のキャラ等のリアリティーが全体的にいまいちだった点が四つ目。

これらを加味すると、どーしても
『偉大なイーストウッドが、こーいうハチャメチャな脚本をよう気にいったよなぁ』
と若干呆れ気味のテンションにはなってしまう。
ロバート・ロレンツ監督の、監督としての将来は決して明るくは無い気はしますが、今後巻き返してほしい…みたいな。
結論。
作品自体は高い評価はしませんが、あくまで『イーストウッドの演技を観る映画』としては合格点を出したいですね。

改めてイーストウッドについて。
冒頭、自分の股間に声をかけながら小便をしているところから始まった時は、
『どないなるんやこの映画!?』
となりましたが、目が見えなくなっていき、中盤には目が原因で交通事故まで起こしながらも、
更には運命のドラフト会議の時でさえも意地を張り続け、娘に対してハッタリをカマして頑固なまま。
されど墓参りをした時はしっかりと自らの心情を吐露して、オーラスには空気を読むという実に人間臭い設定と、イーストウッドの表情は素晴らしかったと思う。
だからこそ、嗚呼だからこそ。
イーストウッド以外の部分はもっとしっかりしてほしかったなぁ。ん〜…
あっ、こんな事を書いてしまう僕も、この作品に対して心に壁を作ってましたね。反省!?


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コメント
コメント一覧 (1)
そうでなければ、日本で公開されていたかどうか…。