今回は、3月9日に行われた『U−SPRITS again』後楽園大会のサムライ中継を観た感想を書いていきましょう。

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金ちゃんこと金原弘光の20周年記念としておこなわれた第1回U−SPRITSよりも、

更にノスタルジーに浸れる煽りVTRが流れたり、総合格闘技よりもUスタイルでの試合に馴染みがあるメンバーが集まっていて、

しかもメインが金ちゃんの総合ルールの最後の試合ながらも、それよりもパンクラスvsUインター・リングスの対立構造を前面に出していた事で、

僕みたいに無駄に?年齢を重ねてきたプロレスファンには『たぎる』ものがあったんじゃないでしょうか。

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実際、第一試合に長井vs冨宅、そしてレフェリー・カッキーを持ってきたのなんてかなりのツボだったし…

もっとも。

みのるが言うところの『UWFが死んでいない』のはわかったけど、

前回以上に“点から線”に繋がるものが無かったから『生きている』と言いにくかったのは不満は残りましたし、

試合毎の当たり外れが前回以上に極端で、菊野v伊藤は片ワークだったのでは?説まで流れたり、

今のコンディションの高山にUスタイルのプロレスをやらせるのに限界を感じたのは、

『何だかなぁ』とは思いましたが、全体的には合格点は出していいでしょう。

メインの試合中に

『いい試合だぁー!』

の声援が飛ばなかったり、代わりにこれまでにはなかったUWFコールが起きたりしたのは、

明らかな客層の入れ替わりを感じてしまい違和感こそありましたが、それはそーいうもんなんやろなぁ、多分。

ここからは試合について。

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この日のベストバウトを挙げるならば、やはり みのるvsナイマンに尽きるでしょうか。

ナイマンがリングス参戦当時の見るからに危なっかしい雰囲気と、キックの斬れをそのまま維持していて、

みのるが新生UWF時代の藤原組長vsオランダ勢ばりに、そんなナイマンを自らの掌に乗せて転がしていたのは素晴らしかった。

どーせなら、スタンディングのアキレス腱固めにスライドしてくれたら完璧だったのにね(笑)

それはアレですが、究極の横綱相撲というか、鈴木みのる相撲を見せつけられた感がある。

しかも試合前にはあれだけわかりやすく いがみ合っていながらも試合後には意気投合するって、

この日来場しなかった前田や高田や藤原組長や他の選手達がこれを観たらニヤリとする筈。オイしいところをかっらさらいましたね。

ついでに書けば、この試合が行われていたのとほぼ同じタイミングでアイスリボンの蕨のハウスショーで松本都がvsみのる戦を発表したんやから、神がかってるよなぁ…

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ここからはメイン。

正直いって、試合前に みのるとナイマンを含めた両陣営のセコンドが勢揃いする強烈な光景を見てしまったのと、

近藤の肉体に張りが無く、渕ばりに白くてオーラが無かったから

『こりゃ肝心の試合は食われるな…』

と覚悟しましたが、なかなかどうして。

近藤が、最大限のリスペクトの思いを込めて金ちゃんに合わせたのか?

現在進行形の総合の試合ではなかなか見られないグラウンドの動きと、

スタンドでの掌底の打ち合いを中心にして、二人とも20分間動き続けてたもんなぁ。感動した。

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そんな試合を受けての、88年8・8の藤波vs猪木を思い出す肩車のシーンから始まったこの日のエンディング…

Twitterでは

『エヴァンゲリオン・テレビ版の最終回のラストシーンのようだった』

というツイートもありましたが、それも納得。会場にいたら多分泣いてた。

金ちゃんがこの先、従来のプロレスやUスタイルのプロレスでどれぐらいのペースで試合をしていくつもりなのかはわかりませんが、

ここまで暖かく皆から労われて胴上げまでされたら、しばらくの間試合はしない方がいいでしょうね(苦笑)

その代わりに #タムラシアイシロ (笑)

それでは、UWFのムーブメントに魅了されて若干人生が狂った皆様、またいつの日か…

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