はいはいはい。先日はタラちゃん監督の最新作・映画『ジャンゴ 繋がれざる者』を観てきました。

今回はその感想を書いていきましょう。

乾杯(プロスト)…

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≪以下ネタバレ注意≫



タラちゃんの映画は『キル・ビル』の2つと『イングロリアス・バスターズ』ぐらいしかきちんと観ていない僕ですが、

奴隷として買われた黒人が白人に復讐していく!というイングロリアス〜より輪をかけて強烈なストーリーが霞むぐらいに、

タラちゃんのありがちな過去の名作へのオマージュをオリジナルっぽく見せてしまう想像力と、エクストリームさが突き抜けていて圧倒された。

それなのに

『この映画について重要なのは、これがラブストーリーでもあるってことだ』

と言い切っていたデタラメさも含め、タラちゃんらしさここに極まれり!といったところでしょうか。

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とにかく『面白い!』という言葉よりも先にまず『すげぇ…』という言葉が出てくるんやから素晴らしい(苦笑)

僕が今作でもっとも『すげぇ…』と思ったところは、ベタですが脚本の部分になりますかね。

ジャンゴ&シュルツによる芸術性の欠片もない銃撃シーンと、

基本静かで会話が中心・言葉と言葉の積み重ねで成り立つシーンとのメリハリの付け方が今作の肝になっていた訳ですが、

時にはハードボイルド全開だったり、時には残虐さしかなかったり、時には小粋(?)だったり、Dは発音しない事を強調したり、タマを切り取ったら出血多量で約7分で死ぬとか豆知識(?)だったり…

数々の台詞がですねぇ。

あたかも人間が自然に呼吸をするかの様に、どのキャラも自然に口にしていた差別用語という名の“オブラート”に包まれていて、

その半端で無いカッコ良さに気付かされなかったのは、見終わって鳥肌もんだったなぁ。

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そんなカッコ良い部類に入る台詞の大半を口にしていた、クリストフ・ヴァルツの狂言回しとしてのクールかつ人を喰い殺す犬以上にノーマーシーな演技は、

言うまでもなくアカデミー賞最優秀助演男優賞を獲得するに相応しいものがあったのですが、

イングロリアス〜の大佐役として、これまたカッコ良いスーパーヒールっぷりと、そのキャラらしさを貫いていた(?)最後を観ていた関係で、

今度のシュルツの場合は最期がどーにも味気無く見えたから不満が残った。

ドイツから来てどーこうというキャラの割に、歯医者としての設定には意味がなかったのも雑に見えたし。

もっとも、あれぐらいあっさりフェードアウトさせないと、ジェイミー・フォックスとどっちが主役だか曖昧なままで、

タラちゃんが屋敷内の銃撃戦…

ジャンゴが遺体を盾にしまくりのエグい銃撃戦を描かなければならなくなるから、バランスをとろうとした配慮もわからん事も無いけど…ねぇ。

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また、キル・ビルやイングロリアス〜から、更にストーリーにあまり影響が無いシーンに長く時間が取られていたのもなぁ。

後から思えばタラちゃんに限らず、大して伏線にもなっていない無駄なシーンをカットしなくても済む事こそが、大物監督の証明だったのかも知れませんが、

縛りやトーマスさんが『劇場に行こう』の中でネタにしていた、

KKKのメンバーがジャンゴ&シュルツを襲撃する前の、袋の目の穴の位置がどーこうの下りはまだ笑えましたが、

奴隷同士のデスマッチなんかは、タラちゃんの趣味の悪さはある程度理解していながらも、不快感しか残らなかったなぁ…

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あと、ここからは悪役を演じていたディカプリオについて。

ディカプリオというネームバリューそのものが、サミュエル・L・ジャクソン演じるスティーブンの内面に秘めた怖さのオブラートになっていた…

要は引き立て役だったんですけど(笑)、

ディカプリオが脚本を読んだ上でそーいう役を演じる事をタラちゃんに名乗り出たという流れが事実なら、

それはそれで役者としては素晴らしいですよね…みたいな感じです。

それでは今回はこんな感じで。

私に本気で握手をしろというのか…

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