“あの”トウカイテイオーが亡くなったんですね…

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※JRAホームページより


僕自身、トウカイテイオーの現役時代は競馬を観てなくて、95年以降レンタルビデオ屋で借りてきた競馬のビデオで一気に観てから、

当然の如く“あの頃”の他の名馬達と同じ様に凄い馬やなぁ…とは思ったんですけど、

テイオーに関しては96年に『テイオーの夢』という60分間のドキュメンタリーのビデオが発売&レンタルされていて…

今もDVD化されていない辺りからして、あまり売れなかったみたいですが、それはともかく(汗)

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それを観たら他の名馬達とはひと味違う、非常にベタな言い回しですが記録と記憶の両方が残る名馬なんやなぁ、と唸らされた。

振り返ってみれば。

レース映像は(結果的に)引退レースになった有馬記念のみ。

レースの模様は当時のサンスポの記事を写すだけ・他は松元師他テイオーの関係者の証言のみという構成で、

如何にテイオーが“いい奴”で、日本ダービー以降は順調に行かなかったかと、如何に天皇賞を勝たせたかったかの思いが伝わってきて…

スカパーのフジテレビチャンネルで放送してくれないかなぁ…

そんな事を考えながら、昨夜グリーンチャンネルで急遽放送された『栄光の名馬たち』のトウカイテイオー編を観ました。

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そこそこ競馬を観る目が肥えた状態で現3歳時のテイオーのレースを観てみるに。

勝負服とハマり過ぎていた桃色の帽子を被る枠じゃなかったら、

ひょっとしたら皐月賞はきつくマークされてもっと手こずっていたんじゃないか?という気はしましたし。

日本ダービーも、直線に入ってからは安全策で大外から仕掛けた筈なのに、

岡部さんがレオダーバンであからさまに一発を狙ってきたのに動揺したのか?

斜行か?という勢いで内に斬れ込むという、テイオーに負担が掛かる騎乗をした末に骨折していたとなると、

安田隆行の当時の騎乗は誉めにくいなぁ〜というのはあります。

でも、とんでもない声援とプレッシャーにも押し潰されず、それから解放された直後でも、

まず自らの師匠だった梶師への感謝を伝えるという謙虚さ全開のヒーローインタビューを観たら、なんかハッピーな気持ちになったから、まぁええかな、と(笑)

そして古馬になってからのテイオーの走り。

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4歳時…

一番人気の馬が立て続けに負けていた頃の天皇賞(秋)で、

休み明けなのにダイタクヘリオスがアレした(ダイタクも好きな馬だった 笑)狂気的なハイペースをまともに先行して最後沈没するという、

まるで岡部さんらしくない走りをして僅か一ヶ月後のジャパンカップターフでは、

あの面子を向こうに回しても道中は行きたがるテイオーを鮮やかにコントロールして、岩田ならば間違いなく

『直線に入ったら前がパッカーン!と開いたんですよ』

と例えるであろうタイミングで仕掛けて、内で粘るナチュラリズムを競り落として岡部さんにガッツポーズをさせた上に、

ヒーローインタビューでは初のオカベコールに喜ぶという上機嫌なところを見せたというのも、結構な名場面したね。

これまたハッピーな気持ちになれた(笑)

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なお、テイオー5歳時の有馬記念でフジテレビの堺アナを実況中に男泣きさせた奇跡の復活に関しては、このブログでは敢えて割愛しておきます。

テイオーが亡くなる前から誰もが口にしてますし、

堺アナ以上の男泣きをしていた田原セイキさんのヒーローインタビューは現在封印映像になっているみたいで、

もしかしたら、マヤノトップガンの天皇賞(春)の時に匹敵する好騎乗をしていたかもしれないセイキさんには一切触れず、

あの有馬記念を語るのは極めて難しいので、抗議の意味を込めて(大袈裟)スルーさせていただきます。

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ところで。

何回か書いた事がありますが、引退後のテイオーに関してはですね。

社台が所有する良い繁殖はSSをあまりに優先して種付けしていたからこそ、テイオーの産句があまり走らなかったんやろ?

他の大手牧場の繁殖にもつけていたら、SS産句全盛期だったからGIは厳しかったにしても、重賞を勝つ様な馬はもっと産まれていたんとちゃうのん?

という印象が強くてですね。

あれだけの馬なのに、晩年は観光客への御披露目役の比重が大きかったっぽいなんてもったいないでしょ…

非SSの種牡馬を確保する為に必死になっている(であろう)現在の社台観ていたら余計にそう思いまして…不快ですね。

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そら、メジロマックイーンみたいに母父として奇跡の再ブレイクをする可能性もゼロではないんでしょうけど…

社台以外の生産者からのオファーが皆無だったって訳も無いでしょうに、もうちょっと融通を利かせてほしかったなぁ。

最後に一言。

テイオーの翌年、無敗で二冠馬になったミホノブルボンはできるだけ長生きしてくれよ、と。

『2年連続で無敗の二冠馬誕生!』

だなんて、テイオーの奇跡の復活に匹敵する奇跡だったんやなぁ、と競馬を観てきて実感しましたし…ね。

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