酔っぱらっちゃった。どこかで休みたい : ｂｌｏｇ‐ｋ…

今回はドラマ『リーガルハイ』第２シーズン第５話を観た感想を書いていきます。

一輪のエーデルワイス…

※公式ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫

えーっと…

今回は次回予告を観る限りは、ゆるキャラ絡みの裁判にガッキーのお父さんがちょっかいを出しまくって…

という回になるのかと思ってましたが蓋を開けてみたら…

①コミカド先生の指示を受けた草の者がクライアント候補を思いきり焚き付けるところから案件が始まり、

②裁判自体はコミカド先生が優勢のまま展開して、いかにもリーガルハイならではのトラップもありコミカド先生が優勢のまま押しきって、

③だって絆があるから！の時の大演説！とはさすがにレヴェルが違う！ものの、女優・ガッキーとしてはそれに匹敵する演説を披露して、

第１シーズンの初期からすれば考えられないぐらいの成長を見せつけてる形で容赦無いダメ押しをして、

④普段よりも早めにエンディングテーマが流れ始めた後、羽生が爽やかに諺の形でこれまで以上に見苦しいレベルの負け惜しみをする…

という何点か目新しい部分があるという、後から振返ってみれば第２シーズンの中でも屈指の実験的な・攻めの回になりそうな印象。

しかし残念ながら、その実験の結果がどーだったかとなると何とも微妙だった(汗)

ラストの、あじさい文具の旧社屋がコインパーキングになっていたシーンは、

旧・全日本女子プロレスの本社ビル＆道場が確か現在はコインパーキングになっていて、

しかも旧・全日本女子プロレスはあじさい文具と違って会社上層部の人間が複数天に召されている上に、残党が集まり会社として再興する気配が微塵もないし、

そもそもファンからはそんなニーズも大して無いであろう的な現状を思い出して、かなりしみじみしてしまいました…が。

それはともかく、全体的には、特に②に関してはまるでノレなかった。

例えば生瀬さん一派が絵に描いた様な劣性になって、歯ぎしりを立てた後で起死回生でパート従業員名簿の８５番の欠番を見つけながらも、

トラップにハマってギャフン(死語)と言わされるならば有りだったかなぁ？と思いますが、

ゆとりの国の王子様が追い詰められた末に、ブサイクスパイラルの整形裁判の時みたいに偽の妊娠情報を流す(結果的にはそれもトラップでしたが)というダーティーな形で一発逆転を狙うならばともかく、

当初の『会社全体で分かち合う』の方針を撤回した上に比較的正攻法で一発逆転を狙うなんて、アマちゃんもいいところでしょう。

そこら辺の詰め…いや、脚本面でのバランスの取り方の甘さを悪く言えばうやむやにする為に、わざわざ父兄参観状態になったのか？とまで思ったし。

ついでに書けば、ガッキーのお父さんの去り際のコミカド先生とのやりとりも、

第１シーズンでのコミカド先生親子の東京タワーvsスカイツリーでどーこうのやりあいを観てきただけに、言葉選びにもう一押しほしかった。

そうそう、これを書きながら思い出した。

ガッキーがコミカド事務所を辞めない理由のひとつには、

第１シーズンのしょっぱなの回でコミカド先生を雇う時に作った多額の借金を払い続けなきゃいけないから…

というのもある筈だし、第１シーズンの最終回でも

『２ヵ月ほど滞納していて…』

みたいな下りがあった筈なのに、第２シーズンになってからはその借金自体がスルーされているのも引っ掛かった。

これまでのリーガルハイのノリならばガッキーのお父さんがごちゃごちゃ言うてきた時にコミカド先生が

『ブラック企業だろうが何だろうが娘さんにはまだ○○万円の借金があるのをお忘れなく！』

みたいな捨て台詞は吐いついたやろーし。

現実問題。

第２シーズンには提供に消費者金融がついてるから、ジュリー古沢さんなりの借金に対する見解をコミカド先生が大演説の形で披露したりなんかして、

要らん波風を起こしたくない意向がフジテレビ側にある(かも知れない)ならばわからん事は無いけど、それってどーなんかなぁ？とも思うし…

話は戻って結論。

実は脚本を仕上げた順番が、この回がブサイクスパイラルより先だった…

みたいなシュートな事情があるならば納得はできるけど、そうじゃないならば

『この回に関しては、実験的なのはいいけどジュリー古沢さんらしくなかったなぁ』

と。その一言に尽きますね。

言うまでもなく、野村将希さんの化けさせ方は素晴らしかったのですが…

とにかくここは、次回の巻き返しに期待！ですかね。

順番的には次辺りがアマちゃん…もといあまちゃんネタの回になるのかと思ってましたが、よもやのビッグダディネタでというひねくれ方も楽しみですし。

それでは皆様また来週！