先日は、ホール・ソレイユで映画『凶悪』を観てきました。今回はその感想を書いていきましょう。
とにかくさぁ、ぶっこんじゃおう…

※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
とにかくさぁ、ぶっこんじゃおう…

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事前に、ヤフー映画のレビューの見出しで『後味が悪い』やら『おすすめできない』というのを見ていたので免疫ができていたので、気持ち的にはもちろん
どよーん (´Д`|||)
とはなりましたが、
藤井が木村の事務所跡地に辿り着いてから、リリーさんがミスター・ポーゴさんばりの絞首刑を見せてから始まる一連の殺人事件の回想シーンが本当に淡々と進んでいた事もあって、
強い衝撃を受けたり、不快な思いをしたり…という事は無かったですね。

監督によっては、藤井のパートと回想シーンが何回か入れ替わる構成にしがちですし、
それをしたらストーリーがごちゃごちゃしてしまい事件の凄惨が薄れるので、それは大正解だったと思う。
よって、あくまで
『相当エグい殺人事件が題材でも、海外でも通用するエンターテイメントにしてしまった園子温監督のスタイルはあくまで例外である』
と割りきって評価すれば、
ノンフィクションがベースで、その世界観を最重要視した犯罪物の人間ドラマとして完成度は高かったんじゃないでしょうか。良かったと思います。
しかし。
どちらが本心だったかは謎だとはいえ、あれだけ無茶苦茶やってて死を覚悟していた須藤が生に固執する様になったり、
クールにイカれた先生はやっぱりクールにイカれたままだったり、
藤井も先生を死刑台に送りたい感情だけで暴走している事を、よりによって先生に指摘されてしまったり…
他には、電気屋の他の家族やケンちゃんもそうかな?

各登場人物の嫌〜なところを徐々に さらけ出していく嫌〜なストーリーでしたが、
トラックにドーン!とはねられて以降…
いや、ひょっとしたらもっと早い段階。酒好きなお爺さんが殺された辺りからかな?
この調子でクライマックスを迎えるならば、作り手から
『真実とは不条理なものなんだよ』
的なメッセージしか受け取れない、果てしなく救いの無いオチになるやろーと勝手に思っていたので、
そーいう意味では風呂敷の畳み方が、今作としては無難なところに落ち着いていた感があり、突き抜け方が足りなかった印象はありますね。

淡々と進んだ映画だからこそ風呂敷の畳み方でもうちょっと冒険をしてメリハリを付ける選択肢もあったとは思うんやけどなぁ。
ノンフィクションがベースだから、各事件の顛末をいじくるにしても限界は絶対あるんでしょうけど、
だったら食いしん坊モードの藤井のお母さんが施設に行く前日に謎の変死をする、ぐらいのオチは付けてほしかったですね。
そこまでやらないと、池脇ちーちゃんが演じていた藤井の奥さんのやつれっぷりと、
須藤とは逆のテンションで藤井のお母さんへの暴力を告白するシーンの壊れ方がそこまで映えてこなかったというかですね…
『自分だけはそんな人間じゃないって思ってたんだけどね』
の台詞なんて、一連の事件と別の角度から、人間の嫌〜なところをさらけ出していた深いシーンだったのにもったいなかった…

ってか、これって僕自身が園子温監督の世界観に毒されている後遺症なのか?
今作のオーラスで、先生から指を指された直後の藤井の気持ちがわかった気がしたかもしれない(苦笑)
話は変わって。ここからは役者さんについて。
ピエール瀧さん演じる須藤が逮捕されるまでの安岡力也さんっぷりと、
獄中で藤井との面会を繰り返す内に内面が徐々に変化していくところの見せ方は見事だった。
リリーさんにしても、結果的には、しょっぱなの絞首刑のところしか人を殺めるシーンが描かれなかったのに、
でんでんさんやマジック伊藤とは逆の…陰と陽で例えるところの陰ならではの色気が全開で、クールにイカれていた演技は完璧だったんじゃないすかね。
多分撮影現場でスイッチが入ったのであろう、嬉々としてスタンガンを連続してアレするシーンは、園子温監督作品っぽくてやり過ぎに見えましたけどね(苦笑)

よって、この二人と比べたら山田くんはちょっと…ね。
パンフレットの白石監督のインタビューによると、スタッフの満場一致で藤井役=山田くんの名前が挙がったそうですが、
僕から言わしゃあ山田くんって、犯罪を追いかける藤井の側ではなく、犯罪をしまくる瀧さんやリリーさんの側に持ってきてナンボやろ?ってなるんですよね。
実際、女性関係に関しては瀧さんやリリーさんに負けないぐらい派手やろーし、
昨年はウシジマくんで先生みたいに金を貸す側を演じてたんやし、マジック伊藤の『悪の教典』ではパンティの臭いを嗅いだ直後に銃殺されてたんやし(笑)
う〜ん、これじゃあこの記事の締め方も映画同様ちょっと弱いかな?まぁええか。終わり、終わり(笑)
どうせ死ぬならキレイになって死にてぇ…


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どよーん (´Д`|||)
とはなりましたが、
藤井が木村の事務所跡地に辿り着いてから、リリーさんがミスター・ポーゴさんばりの絞首刑を見せてから始まる一連の殺人事件の回想シーンが本当に淡々と進んでいた事もあって、
強い衝撃を受けたり、不快な思いをしたり…という事は無かったですね。

監督によっては、藤井のパートと回想シーンが何回か入れ替わる構成にしがちですし、
それをしたらストーリーがごちゃごちゃしてしまい事件の凄惨が薄れるので、それは大正解だったと思う。
よって、あくまで
『相当エグい殺人事件が題材でも、海外でも通用するエンターテイメントにしてしまった園子温監督のスタイルはあくまで例外である』
と割りきって評価すれば、
ノンフィクションがベースで、その世界観を最重要視した犯罪物の人間ドラマとして完成度は高かったんじゃないでしょうか。良かったと思います。
しかし。
どちらが本心だったかは謎だとはいえ、あれだけ無茶苦茶やってて死を覚悟していた須藤が生に固執する様になったり、
クールにイカれた先生はやっぱりクールにイカれたままだったり、
藤井も先生を死刑台に送りたい感情だけで暴走している事を、よりによって先生に指摘されてしまったり…
他には、電気屋の他の家族やケンちゃんもそうかな?

各登場人物の嫌〜なところを徐々に さらけ出していく嫌〜なストーリーでしたが、
トラックにドーン!とはねられて以降…
いや、ひょっとしたらもっと早い段階。酒好きなお爺さんが殺された辺りからかな?
この調子でクライマックスを迎えるならば、作り手から
『真実とは不条理なものなんだよ』
的なメッセージしか受け取れない、果てしなく救いの無いオチになるやろーと勝手に思っていたので、
そーいう意味では風呂敷の畳み方が、今作としては無難なところに落ち着いていた感があり、突き抜け方が足りなかった印象はありますね。

淡々と進んだ映画だからこそ風呂敷の畳み方でもうちょっと冒険をしてメリハリを付ける選択肢もあったとは思うんやけどなぁ。
ノンフィクションがベースだから、各事件の顛末をいじくるにしても限界は絶対あるんでしょうけど、
だったら食いしん坊モードの藤井のお母さんが施設に行く前日に謎の変死をする、ぐらいのオチは付けてほしかったですね。
そこまでやらないと、池脇ちーちゃんが演じていた藤井の奥さんのやつれっぷりと、
須藤とは逆のテンションで藤井のお母さんへの暴力を告白するシーンの壊れ方がそこまで映えてこなかったというかですね…
『自分だけはそんな人間じゃないって思ってたんだけどね』
の台詞なんて、一連の事件と別の角度から、人間の嫌〜なところをさらけ出していた深いシーンだったのにもったいなかった…

ってか、これって僕自身が園子温監督の世界観に毒されている後遺症なのか?
今作のオーラスで、先生から指を指された直後の藤井の気持ちがわかった気がしたかもしれない(苦笑)
話は変わって。ここからは役者さんについて。
ピエール瀧さん演じる須藤が逮捕されるまでの安岡力也さんっぷりと、
獄中で藤井との面会を繰り返す内に内面が徐々に変化していくところの見せ方は見事だった。
リリーさんにしても、結果的には、しょっぱなの絞首刑のところしか人を殺めるシーンが描かれなかったのに、
でんでんさんやマジック伊藤とは逆の…陰と陽で例えるところの陰ならではの色気が全開で、クールにイカれていた演技は完璧だったんじゃないすかね。
多分撮影現場でスイッチが入ったのであろう、嬉々としてスタンガンを連続してアレするシーンは、園子温監督作品っぽくてやり過ぎに見えましたけどね(苦笑)

よって、この二人と比べたら山田くんはちょっと…ね。
パンフレットの白石監督のインタビューによると、スタッフの満場一致で藤井役=山田くんの名前が挙がったそうですが、
僕から言わしゃあ山田くんって、犯罪を追いかける藤井の側ではなく、犯罪をしまくる瀧さんやリリーさんの側に持ってきてナンボやろ?ってなるんですよね。
実際、女性関係に関しては瀧さんやリリーさんに負けないぐらい派手やろーし、
昨年はウシジマくんで先生みたいに金を貸す側を演じてたんやし、マジック伊藤の『悪の教典』ではパンティの臭いを嗅いだ直後に銃殺されてたんやし(笑)
う〜ん、これじゃあこの記事の締め方も映画同様ちょっと弱いかな?まぁええか。終わり、終わり(笑)
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