一昨日の夜はトム・ハンクス主演の映画『キャプテン・フィリップス』を観てきましたので、今回はその感想を書いていきましょう…
これは訓練ではない、本番だ!

※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
これは訓練ではない、本番だ!

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≪以下ネタバレ注意≫
何でも、一般公募のオーディションで全員ソマリア出身の方をキャスティングしたらしく、
ビジュアル面で非常にリアルだったソマリアの海賊グループが登場して以降は、
ず〜っと緊張させられっぱなしで下手なサスペンス映画よりもよっぽど怖い映画でしたねぇ。
面白いというよりも、怖かった(笑)
最終的には海賊グループで救命艇に残った3人がハイスピード作戦によって射殺される形で事件が解決して、
本来ならばフィリップス船長の奥さんが登場して抱擁してハッピーエンドになる筈が、奥さん本人の姿どころか声も一切登場しないまま。

その為に艦内で診察を受けるフィリップス船長が、虚脱感よりも疲労と怯えの方が強く混在する複雑な表情のままで本編が終わってしまったことで、
あたかも『この事件はまだ終わっていないのではないか?』とまで錯覚してしまった。
その為字幕による『事件のその後』が紹介されても緊張感が和らぐ事が無かったから すんげー疲れましたね。
この疲労感のデカさは今年観た映画の中では『ゼロ・ダーク・サーティ』と双璧だったかなぁ。感動ものっぽいコピーに騙されましたよ(苦笑)
本来ならば。
海賊グループとフィリップス船長が長時間行動を共にして身の上話をしたりする事で少しだけ心の交流があったりして、
この手の事件独特の緊張感と安堵感の入り乱れ度合いが、救命艇内の密室劇にメリハリを付けてもいいようなものですが、
裸足でガラスの破片を踏んだ海賊の若いアンチャンのケガが悪化したり、飲料水があっさり無くなったりした事でお互いがお互いを信用しないまま…
単に、海賊グループをダークヒーロー扱いしない=事件当時のアメリカとアフリカ各国との国際関係を重視したって事なのかもしれませんが…

とにかく、リアルが故にこれは好みが分かれるんとちゃうかなぁ?となりそうなものですが、
フィリップス船長の回想シーンも無く、徹底して事件に関与する人物しか出てこない構成にしていたので、
エンターテイメントというよりも実際に起きた事件の再現ドラマとしての色合いが大きく増していた印象。
もちろん手の内の多くは隠しているんでしょうけど、アメリカ海軍はこの手の事件をどういう風に対処するのか?のドキュメンタリー映像にも見えたし。
ならば、事件の時間経過をもうちょい頻繁に表示していたら、
海賊グループとフィリップス船長がアラバマ号の中を探している間の、船底に隠れている船員達の緊張感が観る側にもより伝わってきた筈だし、
救命艇の中の、観る側が嫌ーな気持ちになるやりとりの数々も説得力が増して、より完成度が増していた筈。
もっとも、十分凄い映画だったのは間違いないから、もしそこまでやってたら蛇足になってたのか?
まぁ、ええかな。

ついでに書けばフィリップス船長が小便をするフリをして夜の海に飛び込み逃げようとしながらも失敗!の、
後にはそこまで意味が無かったやりとりをもっと短くして、本編を2時間丁度ぐらいにまとめる手もあったのではないか?ともなりますが…
それでも『これはこれで十分に有り』なんやろなぁ。
僕にそう思わせたのは、やっぱりトム・ハンクスの半端でない存在感と演技力、そして最後まで観る側の緊張を途切れさせなかった各種演出に尽きると思う。
ホンマやったら、ポイントとして脚本も挙げるべきなのでしょうが、戸田奈津子さんの翻訳でちょっと怪しいところがあったから…ね。
翻訳は横に置いといて、ポール・グリーングラス監督は大したもんだ。
序盤の偽無線作戦で、一度は海賊グループの襲撃を回避できたのに再度襲撃→放水装置の故障により乗っ取られたのに、フィリップス船長が堂々と対処していたシーンと、
狙撃の直前に目隠しをされて縛られて、極限状態に追い込まれてからの表情なんてしびれたもんなぁ。
実際のフィリップス船長もきっと満足していることでしょう(笑)
またいつの日か、ポール・グリーングラス監督とトム・ハンクスのコンビで観てる側が無茶苦茶緊張させられる映画を観てみたいですね。
今回はこんな感じで終わります。
それでは、新しいシャツを着てが元気を出しますかね…


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ビジュアル面で非常にリアルだったソマリアの海賊グループが登場して以降は、
ず〜っと緊張させられっぱなしで下手なサスペンス映画よりもよっぽど怖い映画でしたねぇ。
面白いというよりも、怖かった(笑)
最終的には海賊グループで救命艇に残った3人がハイスピード作戦によって射殺される形で事件が解決して、
本来ならばフィリップス船長の奥さんが登場して抱擁してハッピーエンドになる筈が、奥さん本人の姿どころか声も一切登場しないまま。

その為に艦内で診察を受けるフィリップス船長が、虚脱感よりも疲労と怯えの方が強く混在する複雑な表情のままで本編が終わってしまったことで、
あたかも『この事件はまだ終わっていないのではないか?』とまで錯覚してしまった。
その為字幕による『事件のその後』が紹介されても緊張感が和らぐ事が無かったから すんげー疲れましたね。
この疲労感のデカさは今年観た映画の中では『ゼロ・ダーク・サーティ』と双璧だったかなぁ。感動ものっぽいコピーに騙されましたよ(苦笑)
本来ならば。
海賊グループとフィリップス船長が長時間行動を共にして身の上話をしたりする事で少しだけ心の交流があったりして、
この手の事件独特の緊張感と安堵感の入り乱れ度合いが、救命艇内の密室劇にメリハリを付けてもいいようなものですが、
裸足でガラスの破片を踏んだ海賊の若いアンチャンのケガが悪化したり、飲料水があっさり無くなったりした事でお互いがお互いを信用しないまま…
単に、海賊グループをダークヒーロー扱いしない=事件当時のアメリカとアフリカ各国との国際関係を重視したって事なのかもしれませんが…

とにかく、リアルが故にこれは好みが分かれるんとちゃうかなぁ?となりそうなものですが、
フィリップス船長の回想シーンも無く、徹底して事件に関与する人物しか出てこない構成にしていたので、
エンターテイメントというよりも実際に起きた事件の再現ドラマとしての色合いが大きく増していた印象。
もちろん手の内の多くは隠しているんでしょうけど、アメリカ海軍はこの手の事件をどういう風に対処するのか?のドキュメンタリー映像にも見えたし。
ならば、事件の時間経過をもうちょい頻繁に表示していたら、
海賊グループとフィリップス船長がアラバマ号の中を探している間の、船底に隠れている船員達の緊張感が観る側にもより伝わってきた筈だし、
救命艇の中の、観る側が嫌ーな気持ちになるやりとりの数々も説得力が増して、より完成度が増していた筈。
もっとも、十分凄い映画だったのは間違いないから、もしそこまでやってたら蛇足になってたのか?
まぁ、ええかな。

ついでに書けばフィリップス船長が小便をするフリをして夜の海に飛び込み逃げようとしながらも失敗!の、
後にはそこまで意味が無かったやりとりをもっと短くして、本編を2時間丁度ぐらいにまとめる手もあったのではないか?ともなりますが…
それでも『これはこれで十分に有り』なんやろなぁ。
僕にそう思わせたのは、やっぱりトム・ハンクスの半端でない存在感と演技力、そして最後まで観る側の緊張を途切れさせなかった各種演出に尽きると思う。
ホンマやったら、ポイントとして脚本も挙げるべきなのでしょうが、戸田奈津子さんの翻訳でちょっと怪しいところがあったから…ね。
翻訳は横に置いといて、ポール・グリーングラス監督は大したもんだ。
序盤の偽無線作戦で、一度は海賊グループの襲撃を回避できたのに再度襲撃→放水装置の故障により乗っ取られたのに、フィリップス船長が堂々と対処していたシーンと、
狙撃の直前に目隠しをされて縛られて、極限状態に追い込まれてからの表情なんてしびれたもんなぁ。
実際のフィリップス船長もきっと満足していることでしょう(笑)
またいつの日か、ポール・グリーングラス監督とトム・ハンクスのコンビで観てる側が無茶苦茶緊張させられる映画を観てみたいですね。
今回はこんな感じで終わります。
それでは、新しいシャツを着てが元気を出しますかね…


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コメント
コメント一覧 (2)
ムセが生きている以上、この事件はまだ終わりでないようにも思えましたよ。