※人気漫画『あぶさん』、来年2月に完結! 41年の歴史に幕 (水島新司) ニュース-ORICON STYLE-
…という訳で、今回は水島新司先生の『あぶさん』の連載の大往生発表について思う事を書いていきましょう。


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思い返せば中学生の頃。
近所の散髪屋で読んだのが、僕の中の『あぶさん』の歴史のプレイボールだったっけ。何年かがかりで20数冊置いていたのを読んだなぁ。
当然ストーリーとしては初期。
西武球場での開幕戦でトンビ(東尾)と真っ向対決して、あぶさんは空振り三振をしたものの、あまりにも豪快だったスイングの音が、ずっとトンビの頭の中から離れず…
の話やら、
故郷新潟での試合で、連続打席ホームランの日本記録を更新しながらも豪雨でノーゲームになり…
の話やら、
左のアンダースローの日ハムの木田が大の苦手で…
の話やら、

あぶさんが、ノムさんに『スランプなんて一流の選手が口にするもんなんや』と諭されて、
そのノムさんも南海を追い出されて西武に拾われて南海vs西武の試合で再会した時に、バッターボックスに立ったらいろいろ囁かれて…
の話やら、
真っ黒に日焼けしたマサカリ兆治さんが、手術からの長期欠場からの復帰戦で あぶさんと対決して
『帰ってきたんだ、ここに』
と呟く…
の話やら、
小林満が高校野球の試合で、満塁のピンチで急遽マウンドに立ったものの大暴投をやらかして、敗戦投手になったのに日ハムからスカウトされて…
の話やら、
ナイターの帰り道に赤ちゃんが捨てられていたのを拾った あぶさんが、代打でヒットを打って出塁して、賞品の粉ミルク獲得を目指して盗塁を成功させて、実況アナウンサーが赤ちゃんを預かっている事を放送で伝えて…
の話やら。

10・19の死闘より遥か昔に連載が始まったんだから今では考えられないぐらい知名度が低くく、
パンチョ伊東さんが孤軍奮闘していた頃のパ・リーグの試合はもちろん、
試合に関わる裏方さんのエピソードも描かれたり、
やたらクセがありながらもそれぞれドラマチックな人生を歩んでいる面々が集まったり、
度々サチ子以外の女性とのロマンスじみた回もあったりと、
それまで見てきた数々の梶原一騎先生作品や『キャプテン』とかとは明らかに違う野球マンガは無茶苦茶面白く感じて…
単行本を買うのは、ソフトバンクに身売りする前辺りで断念しましたが(汗)、読むのはずっと読んできたんですよね。
僕の人生の中では一番歴史のありつつ、無事に大団円を迎える事ができる漫画になりますね。

まぁ、ゴルゴ13も長いこと読んでますが、さいとうたかを先生に万が一の事があっても、連載自体は続ける事はできるでしょうしね、多分。こち亀も同様。
あぶさんは水島先生が亡くなったら、絶対続けられないもんなぁ(笑)
そんな あぶさん。
あまりの大酒飲みで1年を通して活動できないが故の代打一筋の野球人生というところに何より『味』があったのに、
普通にレギュラーで出場を続けるだけではなく、連続三冠王やら、一番で打率4割やら。
また、万年Bクラスの南海ホークス(鷹)所属で閑古鳥が鳴く大阪球場がホームでファームは中百舌鳥で…
というところが粗めの画風とマッチしていて何とも深い味わいを醸し出していたのに、
ホークスが孫さんのお陰で常勝チームになっちゃったから味わいもヘッタクレもなくなった。

もちろん、南海電鉄が球団売却の際に、監督留任をダイエーに提示するぐらいに各方面からの人望があったサブマリン杉浦監督にはじまり、
タブチさんと、まさかの(ですよね)根本さんを経て王さんが監督になって、時間をかけて常勝チームになる過程に、
初期のあぶさんとは違う読み応えがあったのは否定しませんが、やっぱりあぶさんが超人になったらイカンわ。
仮に南海ホークスの身売りの時…
あぁ、大阪球場ラストマッチのサヨナラホームランは泣けたなぁ…
その時に連載が終わっていても、ホークスが徐々に強くなったら水島先生も我慢ができなくてたまらず連載を再開して、どのみち超人になっていたやろーし(苦笑)
よって、水島先生の惰性と言ってしまえば一言で終わってしまうぐらいに、連載の晩年はそれはそれは現実ではありえない酷いものでしたが、
初期の あぶさんで頻繁に登場していた実在のパ・リーグの選手たち…
前期のトンビやら、ドラ(カズ)山本さんやら“完全試合男”今井雄太郎さん等と肝心の水島先生。
更には中島潔画伯が生きている間に終わる事“だけ”は本当に良かったと思う。
連載がビッグコミックに掲載される時は、終わり際を常にキープしていた辺りからしてリストラっぽい感もありますが(爆)それでも良かったと思う。
もっとも、リストラだろうが勇退だろうが、水島先生は野球マンガは死ぬまで描き続けるんやろーけど、それはまた別の話で(笑)
さてさて、この記事の最後に、僕の中で終了の記事を読んで真っ先に頭に浮かんだ、特に印象深いあぶさんのエピソードを3つ挙げておきます。
もちろんどちらも初期です(笑)
ひとつ目は、南海ホークスから引退→コーチ就任を打診された(その使者はもちろん岩田鉄五郎)ものの、
それを断り自由契約になり他球団に行くと誰もが思ったところで、南海ホークスの入団テストを受験して合格し、テスト生としてやり直す形で南海ホークスへの球団愛を貫き通した話。

二つ目は、あぶさんと同じく球団から自由契約になりながらも、vsあぶさん専門のワンポイントリリーフでロッテに拾われた大楽太陽の話。
どちらも、共同トライアウトも無ければ独立リーグも無かった頃の時代の話ですからねぇ。
球団からクビになる事の悲壮感とリアリティーに、凄い重みがあったし…ね。
三つ目は、代打オンリーで天下の落合さんとホームラン王争いをして、最後の打席がホームランにならなくて…の話。
今にして思えば、その翌年4番レフトで一年を通して出場して、落合さんと並んでホームラン王になった大ネタの伏線に終わったんですけど…好きやなぁ(笑)

これを書きながらも。
ロッテと大乱打戦になり、ホークスがベンチのピッチャーを皆使っていたのに最後のピッチャーが負傷してしまい、あぶさんがいきなりリリーフ投手をやって、
『監督はピッチャーとしての経験よりも修羅場になっても動じない精神力を優先したんだ』
って落合さんがベンチでボソッと話したり…
左党のアンちゃんが南海ホークスのテストを受ける話やったり…
初期のあぶさんの名作を複数思いだしてきましたが、キリがないのでこの辺でやめておきます。
残り3回。水島新司先生が劇中ピッチャーで登場して あぶさんと対決をする!みたいなの無茶なサプライズも多分無いでしょう。
とりあえずはあぶさんに携わる関係者の皆様はおつかれさまでした、ということで。

近所の散髪屋で読んだのが、僕の中の『あぶさん』の歴史のプレイボールだったっけ。何年かがかりで20数冊置いていたのを読んだなぁ。
当然ストーリーとしては初期。
西武球場での開幕戦でトンビ(東尾)と真っ向対決して、あぶさんは空振り三振をしたものの、あまりにも豪快だったスイングの音が、ずっとトンビの頭の中から離れず…
の話やら、
故郷新潟での試合で、連続打席ホームランの日本記録を更新しながらも豪雨でノーゲームになり…
の話やら、
左のアンダースローの日ハムの木田が大の苦手で…
の話やら、

あぶさんが、ノムさんに『スランプなんて一流の選手が口にするもんなんや』と諭されて、
そのノムさんも南海を追い出されて西武に拾われて南海vs西武の試合で再会した時に、バッターボックスに立ったらいろいろ囁かれて…
の話やら、
真っ黒に日焼けしたマサカリ兆治さんが、手術からの長期欠場からの復帰戦で あぶさんと対決して
『帰ってきたんだ、ここに』
と呟く…
の話やら、
小林満が高校野球の試合で、満塁のピンチで急遽マウンドに立ったものの大暴投をやらかして、敗戦投手になったのに日ハムからスカウトされて…
の話やら、
ナイターの帰り道に赤ちゃんが捨てられていたのを拾った あぶさんが、代打でヒットを打って出塁して、賞品の粉ミルク獲得を目指して盗塁を成功させて、実況アナウンサーが赤ちゃんを預かっている事を放送で伝えて…
の話やら。

10・19の死闘より遥か昔に連載が始まったんだから今では考えられないぐらい知名度が低くく、
パンチョ伊東さんが孤軍奮闘していた頃のパ・リーグの試合はもちろん、
試合に関わる裏方さんのエピソードも描かれたり、
やたらクセがありながらもそれぞれドラマチックな人生を歩んでいる面々が集まったり、
度々サチ子以外の女性とのロマンスじみた回もあったりと、
それまで見てきた数々の梶原一騎先生作品や『キャプテン』とかとは明らかに違う野球マンガは無茶苦茶面白く感じて…
単行本を買うのは、ソフトバンクに身売りする前辺りで断念しましたが(汗)、読むのはずっと読んできたんですよね。
僕の人生の中では一番歴史のありつつ、無事に大団円を迎える事ができる漫画になりますね。

まぁ、ゴルゴ13も長いこと読んでますが、さいとうたかを先生に万が一の事があっても、連載自体は続ける事はできるでしょうしね、多分。こち亀も同様。
あぶさんは水島先生が亡くなったら、絶対続けられないもんなぁ(笑)
そんな あぶさん。
あまりの大酒飲みで1年を通して活動できないが故の代打一筋の野球人生というところに何より『味』があったのに、
普通にレギュラーで出場を続けるだけではなく、連続三冠王やら、一番で打率4割やら。
また、万年Bクラスの南海ホークス(鷹)所属で閑古鳥が鳴く大阪球場がホームでファームは中百舌鳥で…
というところが粗めの画風とマッチしていて何とも深い味わいを醸し出していたのに、
ホークスが孫さんのお陰で常勝チームになっちゃったから味わいもヘッタクレもなくなった。

もちろん、南海電鉄が球団売却の際に、監督留任をダイエーに提示するぐらいに各方面からの人望があったサブマリン杉浦監督にはじまり、
タブチさんと、まさかの(ですよね)根本さんを経て王さんが監督になって、時間をかけて常勝チームになる過程に、
初期のあぶさんとは違う読み応えがあったのは否定しませんが、やっぱりあぶさんが超人になったらイカンわ。
仮に南海ホークスの身売りの時…
あぁ、大阪球場ラストマッチのサヨナラホームランは泣けたなぁ…
その時に連載が終わっていても、ホークスが徐々に強くなったら水島先生も我慢ができなくてたまらず連載を再開して、どのみち超人になっていたやろーし(苦笑)
よって、水島先生の惰性と言ってしまえば一言で終わってしまうぐらいに、連載の晩年はそれはそれは現実ではありえない酷いものでしたが、
初期の あぶさんで頻繁に登場していた実在のパ・リーグの選手たち…
前期のトンビやら、ドラ(カズ)山本さんやら“完全試合男”今井雄太郎さん等と肝心の水島先生。
更には中島潔画伯が生きている間に終わる事“だけ”は本当に良かったと思う。
連載がビッグコミックに掲載される時は、終わり際を常にキープしていた辺りからしてリストラっぽい感もありますが(爆)それでも良かったと思う。
もっとも、リストラだろうが勇退だろうが、水島先生は野球マンガは死ぬまで描き続けるんやろーけど、それはまた別の話で(笑)
さてさて、この記事の最後に、僕の中で終了の記事を読んで真っ先に頭に浮かんだ、特に印象深いあぶさんのエピソードを3つ挙げておきます。
もちろんどちらも初期です(笑)
ひとつ目は、南海ホークスから引退→コーチ就任を打診された(その使者はもちろん岩田鉄五郎)ものの、
それを断り自由契約になり他球団に行くと誰もが思ったところで、南海ホークスの入団テストを受験して合格し、テスト生としてやり直す形で南海ホークスへの球団愛を貫き通した話。

二つ目は、あぶさんと同じく球団から自由契約になりながらも、vsあぶさん専門のワンポイントリリーフでロッテに拾われた大楽太陽の話。
どちらも、共同トライアウトも無ければ独立リーグも無かった頃の時代の話ですからねぇ。
球団からクビになる事の悲壮感とリアリティーに、凄い重みがあったし…ね。
三つ目は、代打オンリーで天下の落合さんとホームラン王争いをして、最後の打席がホームランにならなくて…の話。
今にして思えば、その翌年4番レフトで一年を通して出場して、落合さんと並んでホームラン王になった大ネタの伏線に終わったんですけど…好きやなぁ(笑)

これを書きながらも。
ロッテと大乱打戦になり、ホークスがベンチのピッチャーを皆使っていたのに最後のピッチャーが負傷してしまい、あぶさんがいきなりリリーフ投手をやって、
『監督はピッチャーとしての経験よりも修羅場になっても動じない精神力を優先したんだ』
って落合さんがベンチでボソッと話したり…
左党のアンちゃんが南海ホークスのテストを受ける話やったり…
初期のあぶさんの名作を複数思いだしてきましたが、キリがないのでこの辺でやめておきます。
残り3回。水島新司先生が劇中ピッチャーで登場して あぶさんと対決をする!みたいなの無茶なサプライズも多分無いでしょう。
とりあえずはあぶさんに携わる関係者の皆様はおつかれさまでした、ということで。


コメント
コメント一覧 (1)
きっと連載が終わっても、勝手に自分で続きを描き続けていくような気がしまーす♪