今回は、数時間前にホール・ソレイユ2で観てきたばかりのテレビ新潟制作のドキュメンタリー映画『夢は牛のお医者さん』の感想を書いていきます。
よろこびも かなしみも 夢になる。

※PC版ホームページ
≪一応以下ネタバレ注意≫
よろこびも かなしみも 夢になる。

※PC版ホームページ
≪一応以下ネタバレ注意≫
まずは感想の前に、今作を観てきた過程みたいな事を書いていきます。
現在上映中の主な映画の中で、トランスフォーマーは全く観ていないから今からじゃ乗っかれないし、
ドラえもんは3D化されるのが悪く言えば意味不明やし、
るろうに〜は原作は読んでない方が良いらしいから観てもええけど、まだ人がいっぱいやろーし、
能年ちゃんは好きやけど、ホットロード、というかヤンキー者は基本的にパスしてるし…
といった感じの消去法で、予告編を観ただけて観る事を決めた次第。

そーいや以前Twitterで、香西志帆監督が『日本一のドキュメンタリー映画って何だろう』って書いていて個人的に感じるものがあってから、ほとんどドキュメンタリー自体見てなかったよなぁ、と思ったのもある。
どーせ今週末で上映終了やから貸し切り状態・ないしはそれに近い状態でまったり観れるやろーと思ったら、読みが非常に甘かった!
何でも地元の子供会が団体で観に来ていたらしく、上映直前はもちろん照明が消されても騒ぎやがって…
さすがに本編が始まったら比較的静かになりましたが、声を出さない代わりに複数の子供が同時に入れ替わりで立ち代わりで、
トイレかロビーに向かうもんやから、映画に集中なんかできたもんじゃなかった。
どーせやったらその子供会の貸し切りにしといてくれたら、ここまで嫌な思いはしなかったし、時間が経てば諦めも付いたのに…ねぇ。

そんな、僕の映画鑑賞の歴史では確実にワースト幾つかに入る厳しい環境で観てきた『夢は牛のお医者さん』。
ここからはその感想を書いていきます。
これがですね。
予備知識が無かったのがプラスになったか。
大地震直後の新潟の風景だったり、とんでもない量の雪に包まれた新潟の風景だったりを除けば、
映画作品として撮影されたものではなかった為、ドキュメンタリー作品としてはナレーションも含めて非常に淡々としていてながらも、
成長してからはカメラの前ではあまり喜怒哀楽を見せない知美さんの何気ない言葉が心に染みつつ、
敢えて牛の出産シーンを終盤に持ってくるという構成が如何にも民放テレビ局制作、と変にニヤリとさせられたりもする(笑)中身が濃いドキュメンタリーでしたね。
これは観て良かったなぁ。

ぶっちゃけてしまえば、テレビ新潟がテレビ放送用の素材を86分間に編集して(悪くいえば)垂れ流しをしていた様に見えない事もないドキュメンタリー映画でしたが、
(悪くいえば)幾ら垂れ流しであっても、本編の主人公・丸山知美さんが子供の頃に『獣医になる』という夢を持ち、
一発勝負の大学入試を突破した末にその夢を実現させて、
それ以降の獣医としての彼女の人生も含めた26年間も取材し続けていたもんやから、それだけで頭が下がるというか認めざるを得ないというか。
NHKならまだしも…ですよね。
ここからは穿った見方をすれば。
あくまで当初の取材対象は“新潟の過疎化する小学校に入学して卒業する”牛3頭だったものの、
ビッグダディシリーズ程エンターテイメントに寄っていなかったり、密着度合いが徹底はされてはいないものの、
小さい頃からテレビカメラが自分と自分の家族を追い続けるもんだから、
知美さんも
『高校3年間はテレビを観ない』
ところまで追い込まれるぐらいプレッシャーを感じたのかも知れない。

一時的に夢を変えたくなる様な事があっても変えられなかったんやろーなぁ、
そう考えれば一般人の人生を大きく左右した(かもしれない)マスメディアって怖いなぁ、
とは正直思いました。
それこそ。ドキュメンタリーだからこその生々しさから生まれる感動と、(大袈裟にいえば)マスメディアの暴挙は諸刃の剣なのかも知れないなぁ…
とかエンドロールを観ながら考えてしまったぐらいでした。
それでもここまで知美さんを追い続けていたからこそ、今作の様な映画は『大いに有り』だと思った次第。

更に、僕が今作にノレた事を挙げれば。
あくまでその一端にしか過ぎないんでしょうけど、綺麗事だけでは獣医はやっていけない現実も伝えていたところだったりします。
たまたまなのか、強調したかったのかまではわかりませんが、
豚に予防接種をする映像のバックでナレーターが
『家畜は経済動物。売値以上の治療費はかけられない』
と言っていたシーンは、無茶苦茶重かったなぁ。
そうか…
獣医は獣医でも、ペットではなく家畜の獣医となると、そんな宿命も背負っているのか…と思った。
そんな宿命もしっかりと受け止めて、獣医として頑張り続ける知美さんと高橋家の皆さんの今後の人生に幸多かれ、と願うばかりですね…


こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…
現在上映中の主な映画の中で、トランスフォーマーは全く観ていないから今からじゃ乗っかれないし、
ドラえもんは3D化されるのが悪く言えば意味不明やし、
るろうに〜は原作は読んでない方が良いらしいから観てもええけど、まだ人がいっぱいやろーし、
能年ちゃんは好きやけど、ホットロード、というかヤンキー者は基本的にパスしてるし…
といった感じの消去法で、予告編を観ただけて観る事を決めた次第。

そーいや以前Twitterで、香西志帆監督が『日本一のドキュメンタリー映画って何だろう』って書いていて個人的に感じるものがあってから、ほとんどドキュメンタリー自体見てなかったよなぁ、と思ったのもある。
どーせ今週末で上映終了やから貸し切り状態・ないしはそれに近い状態でまったり観れるやろーと思ったら、読みが非常に甘かった!
何でも地元の子供会が団体で観に来ていたらしく、上映直前はもちろん照明が消されても騒ぎやがって…
さすがに本編が始まったら比較的静かになりましたが、声を出さない代わりに複数の子供が同時に入れ替わりで立ち代わりで、
トイレかロビーに向かうもんやから、映画に集中なんかできたもんじゃなかった。
どーせやったらその子供会の貸し切りにしといてくれたら、ここまで嫌な思いはしなかったし、時間が経てば諦めも付いたのに…ねぇ。

そんな、僕の映画鑑賞の歴史では確実にワースト幾つかに入る厳しい環境で観てきた『夢は牛のお医者さん』。
ここからはその感想を書いていきます。
これがですね。
予備知識が無かったのがプラスになったか。
大地震直後の新潟の風景だったり、とんでもない量の雪に包まれた新潟の風景だったりを除けば、
映画作品として撮影されたものではなかった為、ドキュメンタリー作品としてはナレーションも含めて非常に淡々としていてながらも、
成長してからはカメラの前ではあまり喜怒哀楽を見せない知美さんの何気ない言葉が心に染みつつ、
敢えて牛の出産シーンを終盤に持ってくるという構成が如何にも民放テレビ局制作、と変にニヤリとさせられたりもする(笑)中身が濃いドキュメンタリーでしたね。
これは観て良かったなぁ。

ぶっちゃけてしまえば、テレビ新潟がテレビ放送用の素材を86分間に編集して(悪くいえば)垂れ流しをしていた様に見えない事もないドキュメンタリー映画でしたが、
(悪くいえば)幾ら垂れ流しであっても、本編の主人公・丸山知美さんが子供の頃に『獣医になる』という夢を持ち、
一発勝負の大学入試を突破した末にその夢を実現させて、
それ以降の獣医としての彼女の人生も含めた26年間も取材し続けていたもんやから、それだけで頭が下がるというか認めざるを得ないというか。
NHKならまだしも…ですよね。
ここからは穿った見方をすれば。
あくまで当初の取材対象は“新潟の過疎化する小学校に入学して卒業する”牛3頭だったものの、
ビッグダディシリーズ程エンターテイメントに寄っていなかったり、密着度合いが徹底はされてはいないものの、
小さい頃からテレビカメラが自分と自分の家族を追い続けるもんだから、
知美さんも
『高校3年間はテレビを観ない』
ところまで追い込まれるぐらいプレッシャーを感じたのかも知れない。

一時的に夢を変えたくなる様な事があっても変えられなかったんやろーなぁ、
そう考えれば一般人の人生を大きく左右した(かもしれない)マスメディアって怖いなぁ、
とは正直思いました。
それこそ。ドキュメンタリーだからこその生々しさから生まれる感動と、(大袈裟にいえば)マスメディアの暴挙は諸刃の剣なのかも知れないなぁ…
とかエンドロールを観ながら考えてしまったぐらいでした。
それでもここまで知美さんを追い続けていたからこそ、今作の様な映画は『大いに有り』だと思った次第。

更に、僕が今作にノレた事を挙げれば。
あくまでその一端にしか過ぎないんでしょうけど、綺麗事だけでは獣医はやっていけない現実も伝えていたところだったりします。
たまたまなのか、強調したかったのかまではわかりませんが、
豚に予防接種をする映像のバックでナレーターが
『家畜は経済動物。売値以上の治療費はかけられない』
と言っていたシーンは、無茶苦茶重かったなぁ。
そうか…
獣医は獣医でも、ペットではなく家畜の獣医となると、そんな宿命も背負っているのか…と思った。
そんな宿命もしっかりと受け止めて、獣医として頑張り続ける知美さんと高橋家の皆さんの今後の人生に幸多かれ、と願うばかりですね…


こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…
コメント