先日は、インドが舞台ながらも国際共同製作の映画『めぐり逢わせのお弁当』を観てきたので、今回はその感想を書いていきましょう。
あなたとブータンへ行けたらいいな…

※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
あなたとブータンへ行けたらいいな…

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しょっぱなから弁当配達人のお仕事の紹介から始まり、
誤配達による文通が始まってからはミュージカルっぽく踊るシーンこそ無いものの、
インド風味の大人の恋愛映画?として終始淡々と進行していたのに、
実際にはインドならではのイベントが盛り沢山で(大袈裟?)、しかもイラとサージャンの距離が劇的に近づくことは無く終わってしまった。

結論。
思った以上に心に残る&引きずるものがある映画でしたね。でも、これはこれで良かったなぁ、と。
個人的にこの映画で一番印象に残ったのは、
途中旦那さんに手を変え品を変えいろいろアプローチを試みるものの基本的には変わらなかったけど、
最後の最後には、浮気をしていると思われる旦那さんに見切りを付けることで
『おぉっ!』
と思わされたイラの日常と、
退職を控えて、引き継ぎのシャイクが来てからは会社での自らを取り巻く環境が ちょっとずつ変わっていきながらも、
結局は最後の最後まで孤独だったところが描かれていたサージャンの日常の対比でしょうか。
ベランダで一服するシーンの変化なんて、観ていてたまらないものがあったぐらいで…

誤配達がきっかけの文通という映画の“表向きの売り”と、
イラとサージャンの二人の目線を通して、現代のインドの文化や価値観の違いを紹介していくという“裏側の売り”の両方の陰に、
意図的に隠されていた様には思いましたがこのバランスの取り方の巧さは、見終わってから唸らされましたね。
特に、イラの日常があまり変わらないところをより際立たせた感がある、それこそ今作のスパイスになっていた、
上の階のおばさんの描き方の見事さたるや。これは高評価しなきゃいけませんね。
昏睡状態おじさんが天井のファンを…という、劇中全く姿を見せなくても仕方がない、と観る側に思わせる理由は途中で明かされてはいたのに、
それでもイラと旦那さんの醒めた仲を知っているだけあって、
旦那との復縁を諦めて家から出ていこうとするイラを、玄関で引き留めようとするシーンがあるんとちゃうか?
とか、
イラの頭の中ではおばさんの言葉がリフレインしているのではないか?
とか想像をしてしまうぐらい存在感があった様な気がしたし。

逆に、シャイクには最後までいまいち乗りきれなかった。
生い立ちの重さと飄々としたキャラのギャップが凄かったのは
『ほぉ…』
となりましたが、恥ずかしげもなくサージャンの弁当を何回も分けてもらうわ、経歴詐称はやってるわ、書類の上で野菜を切るわ、フィアンセの父親を騙してるわと やりたい放題(苦笑)
インドでは、何もバックボーンが無ければそーいうノリじゃないと会社でまともな出世なんてできっこない、というメタファーだったのか?とも思いましたが、
経歴詐称を見抜けないサージャンの会社への『何だかなぁ』感もあって、あまり感情移入できなかったですね…
また、それが良かったか悪かったかは観た人の価値観によって異なるでしょうから、僕は決め打ちまではしませんが、
イラとサージャン、イラとおばさん、イラと旦那さんとの距離感の描き方はそれぞれわかりやすくて良かったと思うけど、
娘さんの存在と、イラと娘さんの関係の描き方は、
『う〜ん…』
となってしまったなぁ。

イラとイラの母親の距離感の描き方とのギャップを付ける事で、ストーリーにメリハリをつけようとしたのか?とも見終わってから考えてましたが、
イラが旦那さんに見切りを付ける時に、娘さんからしれっとアドバイスをするシーンも無かったとなると…ねぇ。
インドが舞台の映画における母と娘の絆って、そんなもんでええんかい?みたいな感じ。
仮に、インド映画でそれはそーいうもんなんやとしても、すげぇもったいない気もするし。
これは他に複数のインド映画を観ないと決め打ちはしにくいですね。
最後に。
そんな事を考えながら今作のパンフレットを見ていたのですが、最後にイラのお弁当のメニューとして登場したインド料理を紹介するコーナーが載ってましたね。
劇中は、メニューよりも手紙の内容が気になって気になってしゃーなかった分、改めて見たら写真ながらもエラい新鮮に見えて旨そうに見えたのは、ここだけの話にしておきます(笑)
それでは、今回はこんな感じで…


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誤配達による文通が始まってからはミュージカルっぽく踊るシーンこそ無いものの、
インド風味の大人の恋愛映画?として終始淡々と進行していたのに、
実際にはインドならではのイベントが盛り沢山で(大袈裟?)、しかもイラとサージャンの距離が劇的に近づくことは無く終わってしまった。

結論。
思った以上に心に残る&引きずるものがある映画でしたね。でも、これはこれで良かったなぁ、と。
個人的にこの映画で一番印象に残ったのは、
途中旦那さんに手を変え品を変えいろいろアプローチを試みるものの基本的には変わらなかったけど、
最後の最後には、浮気をしていると思われる旦那さんに見切りを付けることで
『おぉっ!』
と思わされたイラの日常と、
退職を控えて、引き継ぎのシャイクが来てからは会社での自らを取り巻く環境が ちょっとずつ変わっていきながらも、
結局は最後の最後まで孤独だったところが描かれていたサージャンの日常の対比でしょうか。
ベランダで一服するシーンの変化なんて、観ていてたまらないものがあったぐらいで…

誤配達がきっかけの文通という映画の“表向きの売り”と、
イラとサージャンの二人の目線を通して、現代のインドの文化や価値観の違いを紹介していくという“裏側の売り”の両方の陰に、
意図的に隠されていた様には思いましたがこのバランスの取り方の巧さは、見終わってから唸らされましたね。
特に、イラの日常があまり変わらないところをより際立たせた感がある、それこそ今作のスパイスになっていた、
上の階のおばさんの描き方の見事さたるや。これは高評価しなきゃいけませんね。
昏睡状態おじさんが天井のファンを…という、劇中全く姿を見せなくても仕方がない、と観る側に思わせる理由は途中で明かされてはいたのに、
それでもイラと旦那さんの醒めた仲を知っているだけあって、
旦那との復縁を諦めて家から出ていこうとするイラを、玄関で引き留めようとするシーンがあるんとちゃうか?
とか、
イラの頭の中ではおばさんの言葉がリフレインしているのではないか?
とか想像をしてしまうぐらい存在感があった様な気がしたし。

逆に、シャイクには最後までいまいち乗りきれなかった。
生い立ちの重さと飄々としたキャラのギャップが凄かったのは
『ほぉ…』
となりましたが、恥ずかしげもなくサージャンの弁当を何回も分けてもらうわ、経歴詐称はやってるわ、書類の上で野菜を切るわ、フィアンセの父親を騙してるわと やりたい放題(苦笑)
インドでは、何もバックボーンが無ければそーいうノリじゃないと会社でまともな出世なんてできっこない、というメタファーだったのか?とも思いましたが、
経歴詐称を見抜けないサージャンの会社への『何だかなぁ』感もあって、あまり感情移入できなかったですね…
また、それが良かったか悪かったかは観た人の価値観によって異なるでしょうから、僕は決め打ちまではしませんが、
イラとサージャン、イラとおばさん、イラと旦那さんとの距離感の描き方はそれぞれわかりやすくて良かったと思うけど、
娘さんの存在と、イラと娘さんの関係の描き方は、
『う〜ん…』
となってしまったなぁ。

イラとイラの母親の距離感の描き方とのギャップを付ける事で、ストーリーにメリハリをつけようとしたのか?とも見終わってから考えてましたが、
イラが旦那さんに見切りを付ける時に、娘さんからしれっとアドバイスをするシーンも無かったとなると…ねぇ。
インドが舞台の映画における母と娘の絆って、そんなもんでええんかい?みたいな感じ。
仮に、インド映画でそれはそーいうもんなんやとしても、すげぇもったいない気もするし。
これは他に複数のインド映画を観ないと決め打ちはしにくいですね。
最後に。
そんな事を考えながら今作のパンフレットを見ていたのですが、最後にイラのお弁当のメニューとして登場したインド料理を紹介するコーナーが載ってましたね。
劇中は、メニューよりも手紙の内容が気になって気になってしゃーなかった分、改めて見たら写真ながらもエラい新鮮に見えて旨そうに見えたのは、ここだけの話にしておきます(笑)
それでは、今回はこんな感じで…


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コメント
コメント一覧 (2)
姿を見せないがゆえの親切。見えないところでも、見えるところでも人は繋がっているんですね。
『マダム・イン・ニューヨーク』も最高でした♪
もう香川での上映は終わってしまったんでしょうか〜
『マダム〜』もぜひ観てみてくだせえー(DVDが年内に出るような情報も見ましたんでー)