今回は、先週フランスで行われた競馬・凱旋門賞の、僕なりのレース回顧を書いていきましょう。
何と言いますか。
日本馬3頭が完敗した今年の凱旋門賞の率直なアレは“残念”だけではなく“不快”でした。
レース直前の合田さんの
『トレヴ、(状態が)戻ってますよ!』
の電話リポートの通り、斤量に負けず劇的な復活を果たして連覇を達成したトレヴの、凄いとしか言い様が無い、歴史的なパフォーマンスを観てしまったが故に、余計に不快やったなぁ。
とにかくですね、
レースの前から負けた時の言い訳がある程度見えてしまっていて、
その上で案の定完敗してしまう競馬ほど
『だから言わんこっちゃない』
となってしまい、つまらないものはない、というか。
オルフェーヴルやナカヤマフェスタ達の様にきちんと欧州での前哨戦を使うか、
エルコンドルパサーの様に時間をかけて実質欧州の馬になってしまわないと、
日本馬は凱旋門賞で好走はできないんだ、と改めて分からされたし、
それを分からされた代償は、金銭面だけでも非常に大きかったと言わざるを得ない。
前にもこのブログのどっかの記事に書いたと思いますが…
僕は、あのディープインパクトでも勝てなかったんだから、日本馬が欧州の競馬場では一回も使わない状態で凱旋門賞に挑んでも勝てる訳が無い、と思ってましてですね…
そんな現実をモロに見せられ上に、
馬だけではなく日本人騎手も、欧州の大レースには乗った事が無いのにいきなり凱旋門賞で乗っても勝ちに行く騎乗ができる訳が無い、
という輪をかけてシビアな現実もはっきり見えてしまったという。
蛯名なんかは、今年の凱旋門賞を観てどう思ったんやろか…
そうなると、アンカツさんがTwitterで書いていたところの
今の日本の競馬は世界でもトップクラス。トレヴとジャルネでJC勝てるか?競馬が違うんや。
という まとめに行き着いてしまう…本当、不快になるわなぁ。
それではここからは、日本馬の走りを一頭ずつ振り返っていきましょう。
◆ハープスター
札幌記念で見せた新たな一面は何だったんや、と。
凱旋門賞は、直線一気の競馬ではまず勝ち負けできないと陣営も騎手もわかっていたからこそ、札幌ではあーいう競馬をしたもんだとばかり思ってました。
あぁそれなのに、それなのに…
『悔いはありません』
だなんて、
お前観光旅行気分で凱旋門賞に乗っていたのか?
と誤解してしまう様なコメントを出した川田以下ハープスター陣営は、
オークスの段階でアンカツさんをはじめ多くの方が指摘していた通り、2400は適正距離では無いと把握していたからこそ、ああ乗るしかなかったのかも知れませんね。
でもなぁ。
これは僕がTwitterでフォローしている方の意見のまんま受け売りになりますが、
そうならば、凱旋門賞遠征の費用を負担させられたハープスターの共同馬主の皆さんは たまったもんじゃないですよね。怒っていいと思う。
ハープスターが来年いっぱい無事に走れば、追加で払った分を回収できるのかもしれませんが、
3歳牝馬が凱旋門賞に挑んだケースが無い以上、こればかりは不確定要素が多いですし…
◆ジャスタウェイ
こちらも距離面の不安はあったものの、
直線ではグリーンベルトを走らなければどうにもならないからできるだけ前に付けていこう、
と意識していたであろうユーイチの乗り方は、結果は出なかったものの今年の日本馬に乗った3人の中では一番納得させられた。
そら、直線で馬込みから抜け出せなかったのが、
ユーイチの技量不足か?
距離が持たなかったのか?
休み明けでは厳しかったのか?
それとも全部が当てはまっているのか?
を判断するのは、素人目では難しい気がした。
どのみち、次走が来春のドバイ遠征にならない限りは(正直そうなりそうな気もするけど)、
今回よりは確実に凄いパフォーマンスを見せてくれるでしょうから、そーいう意味でのジャスタウェイの憂さ晴らしには期待しています…
が、鞍上は無理にユーイチに固定しなくてもいいかな…
◆ゴールドシップ
『欧州競馬はゲートの出が遅い』
というのは定説になっていたのに、
それでもレースの大半をケツから行っていて、むしろそうしなければ馬の気分が乗らず折り合いを欠いていた可能性が高い(?)段階で、
幾らロンシャンの深い芝への適正が高いとしても『話にならない』レベルだったって事なんやろなぁ。
ゴールドシップは個人馬主だから費用の負担の兼ね合いで欧州での前哨戦を使う遠征ができなかった、とばかり思ってましたが、
実際には前哨戦を使って気性面でのボロを出さない様にしたんやろなぁ、と思ってしまった。
レース直後は、日本ダービーでは先行策の見事な騎乗を見せたノリなのに、凱旋門でのあの乗り方は何やねん!と一番頭に来ましたが、
結局はゴールドシップは欧州ならばノリでも乗りこなすのが難しい馬だった、と割りきれば納得できる…
いや、やっぱりノリに対しても馬に対しても納得できんわ(苦笑)
ゴールドシップはさすがに有馬記念で引退するでしょうからアレとして、
ノリはホクトベガ以来の海外GIの騎乗だったのに堂々とあんな事をやられた日にゃ、もう海外GIには乗らなくていいかな、と…
それなりに長くなりましたが、凱旋門賞について思った事はこんな感じですね。
スプリンターズSについてはまた後日書きます…
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日本馬3頭が完敗した今年の凱旋門賞の率直なアレは“残念”だけではなく“不快”でした。
レース直前の合田さんの
『トレヴ、(状態が)戻ってますよ!』
の電話リポートの通り、斤量に負けず劇的な復活を果たして連覇を達成したトレヴの、凄いとしか言い様が無い、歴史的なパフォーマンスを観てしまったが故に、余計に不快やったなぁ。
とにかくですね、
レースの前から負けた時の言い訳がある程度見えてしまっていて、
その上で案の定完敗してしまう競馬ほど
『だから言わんこっちゃない』
となってしまい、つまらないものはない、というか。
オルフェーヴルやナカヤマフェスタ達の様にきちんと欧州での前哨戦を使うか、
エルコンドルパサーの様に時間をかけて実質欧州の馬になってしまわないと、
日本馬は凱旋門賞で好走はできないんだ、と改めて分からされたし、
それを分からされた代償は、金銭面だけでも非常に大きかったと言わざるを得ない。
前にもこのブログのどっかの記事に書いたと思いますが…
僕は、あのディープインパクトでも勝てなかったんだから、日本馬が欧州の競馬場では一回も使わない状態で凱旋門賞に挑んでも勝てる訳が無い、と思ってましてですね…
そんな現実をモロに見せられ上に、
馬だけではなく日本人騎手も、欧州の大レースには乗った事が無いのにいきなり凱旋門賞で乗っても勝ちに行く騎乗ができる訳が無い、
という輪をかけてシビアな現実もはっきり見えてしまったという。
蛯名なんかは、今年の凱旋門賞を観てどう思ったんやろか…
そうなると、アンカツさんがTwitterで書いていたところの
今の日本の競馬は世界でもトップクラス。トレヴとジャルネでJC勝てるか?競馬が違うんや。
という まとめに行き着いてしまう…本当、不快になるわなぁ。
それではここからは、日本馬の走りを一頭ずつ振り返っていきましょう。
◆ハープスター
札幌記念で見せた新たな一面は何だったんや、と。
凱旋門賞は、直線一気の競馬ではまず勝ち負けできないと陣営も騎手もわかっていたからこそ、札幌ではあーいう競馬をしたもんだとばかり思ってました。
あぁそれなのに、それなのに…
『悔いはありません』
だなんて、
お前観光旅行気分で凱旋門賞に乗っていたのか?
と誤解してしまう様なコメントを出した川田以下ハープスター陣営は、
オークスの段階でアンカツさんをはじめ多くの方が指摘していた通り、2400は適正距離では無いと把握していたからこそ、ああ乗るしかなかったのかも知れませんね。
でもなぁ。
これは僕がTwitterでフォローしている方の意見のまんま受け売りになりますが、
そうならば、凱旋門賞遠征の費用を負担させられたハープスターの共同馬主の皆さんは たまったもんじゃないですよね。怒っていいと思う。
ハープスターが来年いっぱい無事に走れば、追加で払った分を回収できるのかもしれませんが、
3歳牝馬が凱旋門賞に挑んだケースが無い以上、こればかりは不確定要素が多いですし…
◆ジャスタウェイ
こちらも距離面の不安はあったものの、
直線ではグリーンベルトを走らなければどうにもならないからできるだけ前に付けていこう、
と意識していたであろうユーイチの乗り方は、結果は出なかったものの今年の日本馬に乗った3人の中では一番納得させられた。
そら、直線で馬込みから抜け出せなかったのが、
ユーイチの技量不足か?
距離が持たなかったのか?
休み明けでは厳しかったのか?
それとも全部が当てはまっているのか?
を判断するのは、素人目では難しい気がした。
どのみち、次走が来春のドバイ遠征にならない限りは(正直そうなりそうな気もするけど)、
今回よりは確実に凄いパフォーマンスを見せてくれるでしょうから、そーいう意味でのジャスタウェイの憂さ晴らしには期待しています…
が、鞍上は無理にユーイチに固定しなくてもいいかな…
◆ゴールドシップ
『欧州競馬はゲートの出が遅い』
というのは定説になっていたのに、
それでもレースの大半をケツから行っていて、むしろそうしなければ馬の気分が乗らず折り合いを欠いていた可能性が高い(?)段階で、
幾らロンシャンの深い芝への適正が高いとしても『話にならない』レベルだったって事なんやろなぁ。
ゴールドシップは個人馬主だから費用の負担の兼ね合いで欧州での前哨戦を使う遠征ができなかった、とばかり思ってましたが、
実際には前哨戦を使って気性面でのボロを出さない様にしたんやろなぁ、と思ってしまった。
レース直後は、日本ダービーでは先行策の見事な騎乗を見せたノリなのに、凱旋門でのあの乗り方は何やねん!と一番頭に来ましたが、
結局はゴールドシップは欧州ならばノリでも乗りこなすのが難しい馬だった、と割りきれば納得できる…
いや、やっぱりノリに対しても馬に対しても納得できんわ(苦笑)
ゴールドシップはさすがに有馬記念で引退するでしょうからアレとして、
ノリはホクトベガ以来の海外GIの騎乗だったのに堂々とあんな事をやられた日にゃ、もう海外GIには乗らなくていいかな、と…
それなりに長くなりましたが、凱旋門賞について思った事はこんな感じですね。
スプリンターズSについてはまた後日書きます…
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コメント
コメント一覧 (1)
トレヴは引退撤回して前人未到の3連覇を目指すそうですね。
勝ったトレヴ陣営を褒めないといけないのですが、それでも去年ほどではなかったはず。