今回も映画のネタです。
先週の金曜ロードSHOWで高倉健さんの追悼企画として放送された『幸福の黄色いハンカチ』デジタルリマスター版を観た感想を書いていきましょう。
兄さん、クルマ傷つけられたらそんなに悔しいか…

※松竹映画ホームページより
≪一応以下ネタバレ注意≫
先週の金曜ロードSHOWで高倉健さんの追悼企画として放送された『幸福の黄色いハンカチ』デジタルリマスター版を観た感想を書いていきましょう。
兄さん、クルマ傷つけられたらそんなに悔しいか…

※松竹映画ホームページより
≪一応以下ネタバレ注意≫
言うまでもなく、邦画の歴史に残る名作ではありますが僕自身は未見だったもんで、
事前には正直『一体どないなもんなんかなぁ?』と懐疑的な見方をしていたんですよね。
だってほら。
本編を観た事は無い方でも、鯉のぼりのサオに大量の沢山の黄色いハンカチが風になびいているクライマックスシーンは、何となくは知っている訳じゃないですか?
幾ら健さんが主演だとはいえ、出演者紹介を見る限りは決して登場人物は多くない中で、
如何にそのクライマックスシーンが心に響く様なストーリーを山田洋次監督が作っているのか、というかですね…

そこからいざ観てみれば。
まずは欽ちゃんと朱美が偶然出会う流れと、その二人が出会ってから更に偶然勇さんと出会うまでの流れが、
本来ならば凄い偶然の筈なのにそこまで運命的なアレではなく、自然に見える様な演出をしていたのには驚かされた。
そこからは勇さんの素性がちょっとずつ明らかになっていき、
勇さんが倍賞さん演じる当初はバツイチだった奥さんに一目惚れして、何やかんやあって出所してからすぐに奥さんに手紙を送るまでの回想シーンが、
3人によるドタバタな旅と並行して、観ていて心地よい分量ずつ小出し・小出しされていた末に、黄色いハンカチが出ているハッピーエンドなのは想像がつく筈なのに、
『それでも黄色いハンカチが出ているのか?』
とドキドキさせてくれた構成って当時としてはかなり練り込まれていた感があって、感心させられた。

ついでに書けば。
欽ちゃんが性欲が強くて うるせぇ狂言回しというポジションに徹していたり、数々のBGMではやたら時代を感じさせられていたのに、
勇さんが奥さんと再会してからは台詞らしい台詞が無いまま終わろうとしていた辺りは、
勇さんを演じた健さん以上に、山田洋次監督のダンディズムをも感じさせてくれて、余計にじんわりと泣けましたね。
キャスティングも良かった。
番組の前説で偉そうな?事を喋っていた武田鉄矢さんが、あーいう方向で突き抜けていたキャラで、
ヤケクソな演技を魅せて健さんのカッコ良さを際立たせていたのは鼻で笑わせていただきましたし、
桃井かおりさんが37年前でも桃井かおりさんのまんまだったのは、ちょっと感動もんだったし(笑)

…とは言え、こんな心に染みる名作でも不満だったところは存在していたりします。
ひどい奴やなぁ、僕(苦笑)
それは、オーラスのシーン。
欽ちゃんと朱美がブッチューってやるのは
お〜…( ̄0 ̄)
となったけど、真っ昼間なのにカーセックス!だなんて締め方は、ブラックユーモアだったとしてもさすがにまずいやろって話で。
千歩譲ってカーセックスで締めるにしてもせめて夜にしてくれんと、風情とデリカシー?が無さ過ぎるでしょ(汗)
それで今作を観る流れで調べてみたところ、菅原文太さん主演の連ドラ版と、アベちゃん(阿部寛さん)主演のスペシャルドラマ版があるみたいで。
それらも今作を踏襲して全く同じ締め方だったら引いてしまうし、あのクライマックスシーンで僕が流した涙を返せ!と吠えてしまいそうです(笑)

話は戻って。もうひとつ、今作を語る上で僕としてはどーしても書いておきたいポイントをひとつ挙げますと。
順番的には『あなたへ』を観てから『幸福の黄色いハンカチ』を観た関係で、
『あなたへ』では完全にスカされて腰砕け状態になってしまった
“ロードムービーは、できれば道中で出会った人とは一期一会の関係であってほしい”
という個人的な理想が今作では叶えられていたところ。これはもう素晴らしいの一言。
もっとも今作の場合は、道中で出会う北海道の人の中で、きちんとした役名がありそうなレベルの役者さんは渥美清さんぐらいで、
あと強いて挙げればたこ八郎さん(健さんにボコボコにされてたけど)ぐらいしかいなかったから、無理に3人と再会させる必要も無かったんでしょうけど…ね。

最後に。
前にフーティンさんが書かれていた、出所したばかりの健さんが食堂で、注文したメニューをこれ以上無いぐらいに飲み食いするシーンは確かに印象に残りました。
クライマックスならともかく、物語としては“掴み動レベルのシーンでさえもそこまでしてリアリティーを出そうとしていた辺りは、
改めて健さんは凄い役者さんだったんやなぁ、としみじみさせられた次第です。
それでは今回はこんな感じで。
♪あの娘 かわいや カンカン娘…


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事前には正直『一体どないなもんなんかなぁ?』と懐疑的な見方をしていたんですよね。
だってほら。
本編を観た事は無い方でも、鯉のぼりのサオに大量の沢山の黄色いハンカチが風になびいているクライマックスシーンは、何となくは知っている訳じゃないですか?
幾ら健さんが主演だとはいえ、出演者紹介を見る限りは決して登場人物は多くない中で、
如何にそのクライマックスシーンが心に響く様なストーリーを山田洋次監督が作っているのか、というかですね…

そこからいざ観てみれば。
まずは欽ちゃんと朱美が偶然出会う流れと、その二人が出会ってから更に偶然勇さんと出会うまでの流れが、
本来ならば凄い偶然の筈なのにそこまで運命的なアレではなく、自然に見える様な演出をしていたのには驚かされた。
そこからは勇さんの素性がちょっとずつ明らかになっていき、
勇さんが倍賞さん演じる当初はバツイチだった奥さんに一目惚れして、何やかんやあって出所してからすぐに奥さんに手紙を送るまでの回想シーンが、
3人によるドタバタな旅と並行して、観ていて心地よい分量ずつ小出し・小出しされていた末に、黄色いハンカチが出ているハッピーエンドなのは想像がつく筈なのに、
『それでも黄色いハンカチが出ているのか?』
とドキドキさせてくれた構成って当時としてはかなり練り込まれていた感があって、感心させられた。

ついでに書けば。
欽ちゃんが性欲が強くて うるせぇ狂言回しというポジションに徹していたり、数々のBGMではやたら時代を感じさせられていたのに、
勇さんが奥さんと再会してからは台詞らしい台詞が無いまま終わろうとしていた辺りは、
勇さんを演じた健さん以上に、山田洋次監督のダンディズムをも感じさせてくれて、余計にじんわりと泣けましたね。
キャスティングも良かった。
番組の前説で偉そうな?事を喋っていた武田鉄矢さんが、あーいう方向で突き抜けていたキャラで、
ヤケクソな演技を魅せて健さんのカッコ良さを際立たせていたのは鼻で笑わせていただきましたし、
桃井かおりさんが37年前でも桃井かおりさんのまんまだったのは、ちょっと感動もんだったし(笑)

…とは言え、こんな心に染みる名作でも不満だったところは存在していたりします。
ひどい奴やなぁ、僕(苦笑)
それは、オーラスのシーン。
欽ちゃんと朱美がブッチューってやるのは
お〜…( ̄0 ̄)
となったけど、真っ昼間なのにカーセックス!だなんて締め方は、ブラックユーモアだったとしてもさすがにまずいやろって話で。
千歩譲ってカーセックスで締めるにしてもせめて夜にしてくれんと、風情とデリカシー?が無さ過ぎるでしょ(汗)
それで今作を観る流れで調べてみたところ、菅原文太さん主演の連ドラ版と、アベちゃん(阿部寛さん)主演のスペシャルドラマ版があるみたいで。
それらも今作を踏襲して全く同じ締め方だったら引いてしまうし、あのクライマックスシーンで僕が流した涙を返せ!と吠えてしまいそうです(笑)

話は戻って。もうひとつ、今作を語る上で僕としてはどーしても書いておきたいポイントをひとつ挙げますと。
順番的には『あなたへ』を観てから『幸福の黄色いハンカチ』を観た関係で、
『あなたへ』では完全にスカされて腰砕け状態になってしまった
“ロードムービーは、できれば道中で出会った人とは一期一会の関係であってほしい”
という個人的な理想が今作では叶えられていたところ。これはもう素晴らしいの一言。
もっとも今作の場合は、道中で出会う北海道の人の中で、きちんとした役名がありそうなレベルの役者さんは渥美清さんぐらいで、
あと強いて挙げればたこ八郎さん(健さんにボコボコにされてたけど)ぐらいしかいなかったから、無理に3人と再会させる必要も無かったんでしょうけど…ね。

最後に。
前にフーティンさんが書かれていた、出所したばかりの健さんが食堂で、注文したメニューをこれ以上無いぐらいに飲み食いするシーンは確かに印象に残りました。
クライマックスならともかく、物語としては“掴み動レベルのシーンでさえもそこまでしてリアリティーを出そうとしていた辺りは、
改めて健さんは凄い役者さんだったんやなぁ、としみじみさせられた次第です。
それでは今回はこんな感じで。
♪あの娘 かわいや カンカン娘…

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コメント
コメント一覧 (3)
60年代にヤクザ映画のヒーローだった健さんが、70年代というマイホーム時代の中でも幸せをつかめるか、というテーマでもあり、
また登場人物の中に、健さん不在の間に国民的ヒーローとなった寅さんこと渥美清がいて、
さらに健さんが幸せをつかむ相手がその寅さんの妹・さくら役の倍賞千恵子さんであることなども踏まえたら、
よりしみじみと当時の感動を味わうことが出来るかと思います(^^)。
まあラストのカーセックスは、イデオロギーの時代であった60年代が終焉しても、庶民はたくましく生きていくとの活力の表れでもあると思っていただければ(^^;)。
ひとつ言いたいのですが菅原文太さんの追悼で映画を地上波でやらないのは……。
テレ東が「トラック野郎 天下御免」をお昼に放送したぐらい……。
コンプライアンスだが何だが知らないけど、見る側からしたらそんなの関係ない。
「いとしのグランパ」さえも駄目なのか……?
もし未見なら、ぜひそちらもDVDで鑑賞していただきたい!