先日は映画『寄生獣』を観てきたので、今回はその感想を書いていきましょう。
あの子はミンチカツが好きだから…


※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
あの子はミンチカツが好きだから…


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≪以下ネタバレ注意≫
あくまで序章としては…
という言い方にはなりますが本当面白かった。
長編漫画の実写映画化というハイリスク・ハイリターンなビジネスのスタイルとしては“一つの到達点”にたどり着いたと言い切っても問題無い、ほぼ完璧な完成度だったんじゃないすかね。
山崎監督が、人間がパラサイトに真っ二つに斬られガンガン喰われつつも、要所要所で命とは?について考えさせられる…的な、
ファンタジー性と『冷たい熱帯魚』っぽいの残酷さが両立する寄生獣ならではの世界観に対してリスペクトをしつつ大事にしていたとは思わなかった。
本来ならば、原作では人間とパラサイトの価値観の違いを一番わかりやすく表現していた筈の
『パラサイトは人間ほど自分の名前にはこだわらない』
要素がほとんどアピールされていなかったのは味気無く思ったものの、全体的には徹底的にやってくれていたので満足できた。
また、原作を大事にしつつも母親と子供の関係を原作よりも強調する事で、山崎監督曰く
『母親とは何か?を裏テーマにしていた』
事もクドくない程度に伝わってきて、それが良い隠し味になっていたように思いますね。

現時点では『るろうに剣心』京都編以上にサイドストーリーがはしょられまくりになっているか、引くぐらい上映時間が長くなる事が予想される完結編において、
その裏テーマがしれっと無かった事にされていたり等の形で、この満足感・高揚感の反動が来ない事をただただ祈るばかり(爆)
さて、今作の前編に関してはほぼ完璧なぐらい上手く行った理由を考えるに、
『よくぞここまでやってくれた』
と言いたくなるぐらいに、何故かゲームメーカーのコナミもを巻き込む形で、
日本映画におけるVFXやモーションキャプチャーの技術の進化が、原作に追い付いたところが非常に大きい様に思った。
極端な話、あれだけ映像面でのクオリティが高いと、基本無茶苦茶なストーリー面でのアラをいちいち指摘していくのも、野暮になりますよね(笑)
キャメロン監督の『ターミネーター2』が作られた当時でも、権利面での課題をクリアして無理をしてりゃあ実写版も作れたんでしょうけど、原作の凄さの1割も表現できたかどうかも怪しいぐらいで…
だってほら、幾らCGで描く対象が違うとは言え、ですよ。

個人的には一週間前に『インターステラー』の強烈極まりないCG映像を観たばかりだったにも関わらずそこまで思ってしまうぐらいに、
変形しまくる上に表情も表現されていたミギーの一連のパフォーマンス(と言っておきましょう)は惹き付けられるものがあったし、
シンイチorミギーvsパラサイトの闘いのスピード感は半端じゃなかったし。
そのスピード感をより一層際立たせる為の闘いの舞台の描き方が、やたらカッコ良く見えたというか、唸らされた。
まぁ、闘いの舞台に関しては僕が原作を読んでいたのが20年近くも前だったもので、
細かいシチュエーションまでは覚えていなかったのかも知れないんですけど、
パンフレットに掲載されていた美術・林田さんのコメントを読む限りは、山崎監督から
『パラサイトと人間の世界をはっきり分けたいと言われた』
との事で、シンイチ目線の日常とパラサイトが登場する非日常&殺風景なシーンでの緊張感のメリハリの付け方は拘ってたんやなぁ、と感心もさせられた次第。

ここからは、前編に関して不満だったところを挙げるとですね。
まずは脚本面。
何か、前編に関しては山崎監督よりも古沢さんの書いた脚本の比率が大きかったようですが、
それでももうちょい古沢さんならではの(台詞面での)色があってほしかったなぁ、とは思った。
これはもう『リーガルハイ』のスペシャル版を観たばかりで、僕が期待し過ぎたのが良くなかったか、
はたまた原作ならではの台詞の言い回しと古沢さんのスタイルが偶然よく似ていたからインパクトに欠けたからなのかも知れない、と勝手に割りきる事にします(苦笑)
あとはキャスティングの一部。
シンイチの胸に穴が開いて塞がって以降は、22歳の染谷くんが高校生役というのですら違和感があったのに、26歳の東出昌大が高校生役というのはさすがにちょっと…ねぇ。

結構期待していた橋本愛も、縛りやトーマスさん曰く
『サトミは前編に関しては居ても居なくてもあまり影響が無かった』
の解説のまんまでもったいなかったし…
Aに肉体を乗っ取られてからの余さんの演技にゾクゾクっとさせられたのを筆頭に、他のキャスティングは頑張っていたのになぁ。
とりあえず来春の完結編は、期待と不安の両極端さが僕の観た映画の歴史の中では過去最大級になるのは間違いないですね。楽しみです。
君は、まだ、人間ですか…


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という言い方にはなりますが本当面白かった。
長編漫画の実写映画化というハイリスク・ハイリターンなビジネスのスタイルとしては“一つの到達点”にたどり着いたと言い切っても問題無い、ほぼ完璧な完成度だったんじゃないすかね。
山崎監督が、人間がパラサイトに真っ二つに斬られガンガン喰われつつも、要所要所で命とは?について考えさせられる…的な、
ファンタジー性と『冷たい熱帯魚』っぽいの残酷さが両立する寄生獣ならではの世界観に対してリスペクトをしつつ大事にしていたとは思わなかった。
本来ならば、原作では人間とパラサイトの価値観の違いを一番わかりやすく表現していた筈の
『パラサイトは人間ほど自分の名前にはこだわらない』
要素がほとんどアピールされていなかったのは味気無く思ったものの、全体的には徹底的にやってくれていたので満足できた。
また、原作を大事にしつつも母親と子供の関係を原作よりも強調する事で、山崎監督曰く
『母親とは何か?を裏テーマにしていた』
事もクドくない程度に伝わってきて、それが良い隠し味になっていたように思いますね。

現時点では『るろうに剣心』京都編以上にサイドストーリーがはしょられまくりになっているか、引くぐらい上映時間が長くなる事が予想される完結編において、
その裏テーマがしれっと無かった事にされていたり等の形で、この満足感・高揚感の反動が来ない事をただただ祈るばかり(爆)
さて、今作の前編に関してはほぼ完璧なぐらい上手く行った理由を考えるに、
『よくぞここまでやってくれた』
と言いたくなるぐらいに、何故かゲームメーカーのコナミもを巻き込む形で、
日本映画におけるVFXやモーションキャプチャーの技術の進化が、原作に追い付いたところが非常に大きい様に思った。
極端な話、あれだけ映像面でのクオリティが高いと、基本無茶苦茶なストーリー面でのアラをいちいち指摘していくのも、野暮になりますよね(笑)
キャメロン監督の『ターミネーター2』が作られた当時でも、権利面での課題をクリアして無理をしてりゃあ実写版も作れたんでしょうけど、原作の凄さの1割も表現できたかどうかも怪しいぐらいで…
だってほら、幾らCGで描く対象が違うとは言え、ですよ。

個人的には一週間前に『インターステラー』の強烈極まりないCG映像を観たばかりだったにも関わらずそこまで思ってしまうぐらいに、
変形しまくる上に表情も表現されていたミギーの一連のパフォーマンス(と言っておきましょう)は惹き付けられるものがあったし、
シンイチorミギーvsパラサイトの闘いのスピード感は半端じゃなかったし。
そのスピード感をより一層際立たせる為の闘いの舞台の描き方が、やたらカッコ良く見えたというか、唸らされた。
まぁ、闘いの舞台に関しては僕が原作を読んでいたのが20年近くも前だったもので、
細かいシチュエーションまでは覚えていなかったのかも知れないんですけど、
パンフレットに掲載されていた美術・林田さんのコメントを読む限りは、山崎監督から
『パラサイトと人間の世界をはっきり分けたいと言われた』
との事で、シンイチ目線の日常とパラサイトが登場する非日常&殺風景なシーンでの緊張感のメリハリの付け方は拘ってたんやなぁ、と感心もさせられた次第。

ここからは、前編に関して不満だったところを挙げるとですね。
まずは脚本面。
何か、前編に関しては山崎監督よりも古沢さんの書いた脚本の比率が大きかったようですが、
それでももうちょい古沢さんならではの(台詞面での)色があってほしかったなぁ、とは思った。
これはもう『リーガルハイ』のスペシャル版を観たばかりで、僕が期待し過ぎたのが良くなかったか、
はたまた原作ならではの台詞の言い回しと古沢さんのスタイルが偶然よく似ていたからインパクトに欠けたからなのかも知れない、と勝手に割りきる事にします(苦笑)
あとはキャスティングの一部。
シンイチの胸に穴が開いて塞がって以降は、22歳の染谷くんが高校生役というのですら違和感があったのに、26歳の東出昌大が高校生役というのはさすがにちょっと…ねぇ。

結構期待していた橋本愛も、縛りやトーマスさん曰く
『サトミは前編に関しては居ても居なくてもあまり影響が無かった』
の解説のまんまでもったいなかったし…
Aに肉体を乗っ取られてからの余さんの演技にゾクゾクっとさせられたのを筆頭に、他のキャスティングは頑張っていたのになぁ。
とりあえず来春の完結編は、期待と不安の両極端さが僕の観た映画の歴史の中では過去最大級になるのは間違いないですね。楽しみです。
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コメント
コメント一覧 (2)
原作ファンとして見に行くべきか……自分の映画に関するポリシーを貫き通すべきか……。
挙げ句の果ては、余さんと染谷くんが親子役をやっていたTVドラマ「高原へいらっしゃい」まで探して観てしまったり…
ちょっと生活が寄生獣にのっとられている様な状況ですw
このまま4月まで耐えられるかな〜〜?