今回は、先週観てきた映画『天空の蜂』の感想を書いていきましょう。
ココニイル…

※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
ココニイル…

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事前には、堤監督だから多分つまらんのやろーなぁと思っていたら、なかなかどうして。思ったよりも面白かったですね。凄かったなぁ〜。
縛りやトーマスさんは
『天空の蜂がこんなに面白いのは、堤監督ではなく代わりに堤監督の側近のスタッフが撮っていたからじゃないか』
と邪推をしてましたが、僕も賛同。
今ちょうど『SPEC 結〜close〜』の地上波放送を観ながらこの文章を書いてるんですけど、
ビジネス目的だけで無駄に前後編にして、細かいギャグがとっ散らかったまま、風呂敷を大きく広げ過ぎて訳がわからんままの こんな映画を撮ってる堤監督が、
映像面でのインパクトが抜群だったタカヒコの救出作戦さえもが、
中盤の山場のひとつに過ぎない『天空の蜂』みたいな凄い映画を撮れる訳が無い。
堤監督と松竹が、観る我々を騙しにかかってる訳ですよ、日本政府のように(笑)

話はちょっと逸れて。
僕が映画の感想を書く時に度々使う表現として…
昔ならば『新幹線大爆破』『太陽を盗んだ男』、最近ならば『藁の楯』も含まれる脚本次第ではバカ映画認定されかねない、邦画としてはスケールの大きいクライムムービー…
というのがある訳ですが。
今年公開された『予告犯』はクライムムービーと見せかけながら、途中からはシンブンシがあーいう行動に出るまでの過程を描く事に重きを置いていて、
結果的には思いきりスカされながらも感動させられたんですけど、
『天空の蜂』は要所要所で家族愛について掘り下げるサイドストーリー&回想を折り込んむ事で、いい感じで緊張感のメリハリをつけてましたよね。
ビッグBが奪われてから伏線が複数張られていて、終盤どんどん回収されていく構成も僕好みだった。

ほんでもって、基本的にはクライムムービーのままブレずに最後まで突っ走ってくれていて、
警察と主人公・湯原…だけではなく日本政府までもが、冒頭から最後の2011年のシーンに移行するまでの間、
モックン演じる天空の蜂の黒幕・三島の掌の上で転がされるストーリーで、危機が これでもか!の勢いで畳み掛けてくるだけでも たまらんかったのに。
それに加えて元コサキン一派の楠野さんが書き上げた渾身の脚本が えぐっちゃんとモックンの熱い演技ににハマっていて、最後まで たぎらせていただきました(笑)
そらまぁ、肝心のテロの計画内容からして、リアリティーが皆無でツッコミを入れる隙だらけなのは認めますよ、えぇ。
鉄人28号のコントローラーに匹敵するチープな構造なのに無人操縦ができるヘリコプターを奪えてしまうだなんて…
アーンド、それ用のコクピットの仕込みも相当手が込んでて、入館書類の名前をセコく書き換えたりとか二人や三人やで準備できるレベルじゃないのは一目瞭然で。
1995年という時代背景を抜きにしても無理があったし、ダメ押しで誤って子供がヘリコプターの中に乗ってましただなんてミスにも程がある。

また、他の方も書かれてましたが、これまでの邦画ではアンタッチャブルな存在だった原発の爆破を狙うテロだなんて時点で、
子供がどーこう抜きにして無条件で撃墜対象になりうる筈なのにミサイル云々がスルーされていたのは閉口もんだったし。
福井県・愛知県の警察の動き方はそれなりにリアリティーを感じさせたのに、それより上の…
『予告犯』でさえもガンガンに暗躍していた公安の存在がスルーされていたのなんて、
クライムムービーとして致命的なんちゃうのん?とまで思ったりもしましたが…
自衛隊絡みが暗躍はしてたけど…
それでも僕が面白かったと言い切れる要素のひとつを挙げれば。
テロの計画内容はツッコむ隙だらけなれど、ストーリーにおける原発の取り扱い方っていうんかなぁ…。
原発に関しては最初から最後まで嘘をつきまくりの、原子炉核燃料開発事業団なり日本政府なりは糞をブッかけまくりながらも。
他にも『都会の連中は歯を磨くのにも電気を使いやがる』だの『電力は人命よりも重い』というなかなかにシャレにならない台詞がありながらも、
原発=悪とは決め付けないままストーリーを最後まで持って行ったなんて、東野先生は大した文章力やなぁ、って改めて思った。
個人的には、モックン演じる三島の子供さんが いじめられた背景には原発の存在がありながらも、
子供さんを いじめていた反原発派の家族は原発推進派の反発を食らっていて、
それによって原発に関しては技術を提供しているだけの三島は、余計に怒りのやり場が無くなり追い詰められる…の下りは胸が締め付けられそうだったし。
できれば、三島のその狂気がビッグB強奪に結び付く過程であるとか、雑賀があそこまでやらかすに至った悲しさを、自衛隊時代からもうちょっとわかりやすくしてほしかった気はしたけど…ね。
結論。
要は、天空の蜂の世界観にハマれるかどうかは人によりけりっちゅう事ですわ!?以上。
ココニアル…


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縛りやトーマスさんは
『天空の蜂がこんなに面白いのは、堤監督ではなく代わりに堤監督の側近のスタッフが撮っていたからじゃないか』
と邪推をしてましたが、僕も賛同。
今ちょうど『SPEC 結〜close〜』の地上波放送を観ながらこの文章を書いてるんですけど、
ビジネス目的だけで無駄に前後編にして、細かいギャグがとっ散らかったまま、風呂敷を大きく広げ過ぎて訳がわからんままの こんな映画を撮ってる堤監督が、
映像面でのインパクトが抜群だったタカヒコの救出作戦さえもが、
中盤の山場のひとつに過ぎない『天空の蜂』みたいな凄い映画を撮れる訳が無い。
堤監督と松竹が、観る我々を騙しにかかってる訳ですよ、日本政府のように(笑)

話はちょっと逸れて。
僕が映画の感想を書く時に度々使う表現として…
昔ならば『新幹線大爆破』『太陽を盗んだ男』、最近ならば『藁の楯』も含まれる脚本次第ではバカ映画認定されかねない、邦画としてはスケールの大きいクライムムービー…
というのがある訳ですが。
今年公開された『予告犯』はクライムムービーと見せかけながら、途中からはシンブンシがあーいう行動に出るまでの過程を描く事に重きを置いていて、
結果的には思いきりスカされながらも感動させられたんですけど、
『天空の蜂』は要所要所で家族愛について掘り下げるサイドストーリー&回想を折り込んむ事で、いい感じで緊張感のメリハリをつけてましたよね。
ビッグBが奪われてから伏線が複数張られていて、終盤どんどん回収されていく構成も僕好みだった。

ほんでもって、基本的にはクライムムービーのままブレずに最後まで突っ走ってくれていて、
警察と主人公・湯原…だけではなく日本政府までもが、冒頭から最後の2011年のシーンに移行するまでの間、
モックン演じる天空の蜂の黒幕・三島の掌の上で転がされるストーリーで、危機が これでもか!の勢いで畳み掛けてくるだけでも たまらんかったのに。
それに加えて元コサキン一派の楠野さんが書き上げた渾身の脚本が えぐっちゃんとモックンの熱い演技ににハマっていて、最後まで たぎらせていただきました(笑)
そらまぁ、肝心のテロの計画内容からして、リアリティーが皆無でツッコミを入れる隙だらけなのは認めますよ、えぇ。
鉄人28号のコントローラーに匹敵するチープな構造なのに無人操縦ができるヘリコプターを奪えてしまうだなんて…
アーンド、それ用のコクピットの仕込みも相当手が込んでて、入館書類の名前をセコく書き換えたりとか二人や三人やで準備できるレベルじゃないのは一目瞭然で。
1995年という時代背景を抜きにしても無理があったし、ダメ押しで誤って子供がヘリコプターの中に乗ってましただなんてミスにも程がある。

また、他の方も書かれてましたが、これまでの邦画ではアンタッチャブルな存在だった原発の爆破を狙うテロだなんて時点で、
子供がどーこう抜きにして無条件で撃墜対象になりうる筈なのにミサイル云々がスルーされていたのは閉口もんだったし。
福井県・愛知県の警察の動き方はそれなりにリアリティーを感じさせたのに、それより上の…
『予告犯』でさえもガンガンに暗躍していた公安の存在がスルーされていたのなんて、
クライムムービーとして致命的なんちゃうのん?とまで思ったりもしましたが…
自衛隊絡みが暗躍はしてたけど…
それでも僕が面白かったと言い切れる要素のひとつを挙げれば。
テロの計画内容はツッコむ隙だらけなれど、ストーリーにおける原発の取り扱い方っていうんかなぁ…。
原発に関しては最初から最後まで嘘をつきまくりの、原子炉核燃料開発事業団なり日本政府なりは糞をブッかけまくりながらも。
他にも『都会の連中は歯を磨くのにも電気を使いやがる』だの『電力は人命よりも重い』というなかなかにシャレにならない台詞がありながらも、
原発=悪とは決め付けないままストーリーを最後まで持って行ったなんて、東野先生は大した文章力やなぁ、って改めて思った。
個人的には、モックン演じる三島の子供さんが いじめられた背景には原発の存在がありながらも、
子供さんを いじめていた反原発派の家族は原発推進派の反発を食らっていて、
それによって原発に関しては技術を提供しているだけの三島は、余計に怒りのやり場が無くなり追い詰められる…の下りは胸が締め付けられそうだったし。
できれば、三島のその狂気がビッグB強奪に結び付く過程であるとか、雑賀があそこまでやらかすに至った悲しさを、自衛隊時代からもうちょっとわかりやすくしてほしかった気はしたけど…ね。
結論。
要は、天空の蜂の世界観にハマれるかどうかは人によりけりっちゅう事ですわ!?以上。
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コメント
コメント一覧 (2)
なーんか家庭内で様々なトラブルがあるがゆえの反動なんじゃない?などといらん邪推もしてしまう訳だが…。
まぁ劇中の、黒幕として暴走する三島を止める湯原という構図が、何となく舞台挨拶のときの二人の関係にダブるところもあって、面白いもんだなぁーー、とニヤつきながら動画を楽しんでいる。。。
そう思うと、助監督のところとか、もっとEDロールに気を付けて見ておくべきでした。