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Long Night&One Night
400万までなら何とかしてやる
ザ・12年ロマンス 本章

いや〜何というか、見事なまでのTAJIRIの世界でした。
試合内容自体は、通好みのじっくりとした攻防が想像していたよりも多くみれて、味わい深いものがあったと思います。
とにかくTAJIRIが、ミノルを終始己の掌の上で転がし続けて、ミノルに満足感を与えなかったのが、特に印象的だったというか。
帰国して以降、ハッスルでは『フォザチーム』に撤しながらも、
今回の様にいざという時にきちんとした舞台を設定してもらえば、
尋常でない懐の深さ&トップ選手としてのエゴを見せてくれるんだから、やっぱりTAJIRIって凄いと思いました。
大まかに試合を振り替えってみるに…
ミノルが、慎重に間合いを詰めて試合を組み立てようとしたら、逆に、頭からの落とし技を使わずに、じ〜っくりとミノルの首を集中攻撃してペースを握って、
ミノルのハードコアのムーヴや『サヨナラ!』には付き合わず、パンタロンの帯をほどいて、グリーンミストを吹いて、頭を蹴っ飛ばしてフォール勝ち、と。
『シングル対決にこぎつけた時点で満足していたから、TAJIRIにいい様に転がされたんちゃうか?』
とファンに思われかねない試合をやってしまったミノル(ミノル本人の胸中はどうだったんやろ?)はかなり悔しかったでしょうね。
悲愴感を感じさせなかったのは救われましたけどね。
ただ、下手したら、シングルの再戦までに本当に10年時間をあけなきゃいけないのかも(誤爆)
ところで…
こんなんは僕だけかも知れませんが、このTAJIRIvsミノル戦をみて『みちのく10周年記念 大田区大会・謝謝』のセミでおこなわれた日高郁人(FEC)vsFUNAKI(スマックダウン!No1アナウンサー)戦が無性に観たくなったので、
ビデオを捜し出してさっき久々に見なおしました。
この試合の当時の日高は、眼の下の骨を折っていて、
ドクターストップがかかりながら強行出場→FUNAKIから顔面への一点集中攻撃を受けてクリップラーフェイスロックで完敗したのですが…
前述のTAJIRIもそうですが、壁としてのFUNAKIも凄く魅力的やなぁ、と。
ミノルも日高も、これだけしっかりとした師匠に恵まれて、プロレスラーとしては幸せものですよ(笑)
できるだけ早く師匠を越えてくれ!とエールを送っておきますか…。

ザ・12年ロマンス

振り返ってみれば…
大日本の道場から始まり、フィラデルフィアやプエルトリコやメキシコを経由して、干支が一回りした頃にミノルがデビューした後楽園に辿り着くという、あたかも桂小金治が進行役を買って出そうないぐらいに、凄く味わい深いシーンの筈なんですけど…感慨も緊張感も感じさせない、見事なまでのTAJIRIワールドでしたね。素晴らしかった(笑)
もっとも、個人的にはゼロMAXではなく大日本のリング上で再会してもらって、男泣きする小鹿さん&登坂部長をみたかったけど、それは別の機会にしましょうか(爆)
さて、来月に決まったミノルとTAJIRIの一騎打ちですが…
相変わらず観る側に本心を悟らせないTAJIRIはともかくとして、
ぶっちゃけた話、TAJIRIと巡り合った時点で満足している表情を見せたミノルは甘ちゃんですよ。
ミノルって、ホラ、K−DOJOを家出する形でTAKA…さんと袂を分かちながらも、第二回のディファ杯で半ば無理矢理再会させられた(失礼)時は、いわゆる“格下感”を見せなかったのに、それと比べたら今回は…ねぇ。
そりゃミノルが、TAKA…さんと違ってTAJIRIを心底リスペクトしてるのはわかるから、奇襲攻撃をしてTAJIRIを怒らせろ!とまでは言いませんよ。さすがに(苦笑)
でも、せめて握手をすると見せ掛けてスカしてニヤリとするとか、さりげなく『後で毒霧の吹き方を教えて下さい(笑)』とか言って挑発するとかやって、僕みたいなひねくれたファンを『オォッ!』と思わせてほしかったなぁ、と。
本番までに、ミノルがどの様にTAJIRIとの格下感を払拭しようとしていくのか否かは注目していきます。はい。
